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スイカ モザイク病
アブラムシの駆除が、モザイク病予防になります
モザイク病とは、名前の通りモザイク症状が出る病気です。
ウィルスに感染して起こるこの病気は、
発病すると治療ができないため、とても厄介な病気です。
栽培のどの段階でも感染する可能性があります。
スイカ つる割れ病
接ぎ木苗は、病気に強いです(紅こだま接ぎ木苗)
[スイカ つる割れ病]
■つる割れ病とは?
つる割れ病は、ウリ科の植物がかかりやすい病気で、
スイカも例外ではありません。
名前の通り、つるが割れたようになり、
それが原因で水分や養分の供給ができなくなってしまいます。
最初は少し元気がない程度だったものが、
数日のうちにどんどん弱って枯れていってしまいます。
キュウリ、ゴーヤ、メロンなどウリ科の植物が、
つる割れ病にかかりやすいです
■つる割れ病の症状
ごく初期の段階であれば、少し元気がない、
生育が少し遅れてくるという症状が出始めます。
そのまま病気になっているのに気付かずに放置していると、
気温の高くなる日中に葉やつるが萎れたようになります。
日中に萎れたようになった葉やつるが、夕方~夜にかけて元に戻り、
また翌日の日中になると萎れたようになります。
この状態を数日繰り返した後、枯れてしまいます。
つるに赤褐色のヤニが出たり、白いカビに覆われたようになり、
それが乾くとぱっくりと割れてしまいます。
この症状はつるのどの部分に出てくるか特定することはできません。
病気にかかった株を抜いてみると、根の色が茶色くなっています。
また、つるを切ると、つるの中心が、
根と同じように茶色くなっていることが多いです。
■つる割れ病の原因
つる割れ病の原因となる菌は、カビの一種です。
この菌が根の先端から内部に入り込み、症状を引き起こします。
一度、つる割れ病を発症した場所には、
菌が土の中に5年は留まるため、消毒をする必要があります。
つる割れ病の発症が判明できずに枯れた株を処分した翌年に、
またスイカなどのウリ科の植物を連作すると、
病気にかかりやすくなります。
酸性土壌や窒素過多の状態で発症しやすくなるので、
種まきや苗を植え付ける2週間ほど前には、
必ず苦土石灰などで酸度調整をし、窒素分は控えめにします。
また、地温が20度以上の状態で長雨が降り、
その後晴天になって乾燥すると、一気に症状が進む傾向があります。
■つる割れ病にかかったら
つる割れ病は、葉が萎れる症状が出て数日のうちに枯れるため、
気付いた時には手遅れになっていることが多い病気です。
そのため治癒が難しく、症状が出てしまった後は、
その年の栽培を諦めるほかありません。
ただし、そのまま放置しておくと、
長い間病原菌が土中に残ったままになるので、
病気にかかった株を育てていた周辺を消毒しておくようにします。
発病した株も、そのまま植えたままの状態で放置せず、
株ごと引き抜いて処分します。
また、株を処分する時は、土に混ぜ込んだりせずに、
必ず焼却処分しましょう。
土に混ぜ込んでしまうと、菌がそこに残る要因となります。
菌は土の中の比較的浅い場所に潜んでいることが多いため、
太陽光の熱を利用した消毒法や、熱湯を使った消毒法が使えます。
土壌を消毒したとしても、できれば数年の間は、
ウリ科の植物を連作しないようにした方が安全でしょう。
連作する必要がある場合は、カボチャやユウガオを台木とした、
接ぎ木苗を育てると、つる割れ病にかかりにくくなります。
■参考