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]]>10月、収穫を待つスイカたち
スイカは夏のものというイメージが強いため、
10月はシーズンが終わっているように感じますが、
作型によってはまだ栽培中ということもあります。
9月までは残暑があっても、10月に入ると涼しさを感じることも増えてきます。
地域によっては、寒さを感じる日もあるような10月には、
スイカ栽培ではどのような作業が必要になるのでしょうか。
[スイカ栽培 10月]
■10月のスイカ
初夏からスイカ栽培を始めている場合、
10月には栽培が終わっていることがほとんどです。
小玉スイカや中玉スイカの中には、草勢とスタミナが強く、
1株で2玉3玉と収穫できるものがあります。
その場合は、まだ収穫待ちの実が残っているということもあるでしょう。
他にも、秋に収穫するのを目的として夏に苗を植えた場合も、
まだ収穫待ちの実が残っている時期です。
また、9月中に収穫予定だった実が、
思いのほか熟すのに時間がかかっている場合も、10月中の収穫となります。
10月に入ると、ずいぶんと暑さがなくなって涼しくなってきます。
すると、徐々にスイカの生育スピードが落ち、
実が熟すのにも時間がかかるようになります。
収穫待ちの実が残っている場合は、気を抜かずにラストスパートを走り抜けましょう。
栽培がすでに終わっている場合は、片づけなど次の栽培に向けてできることを始めます。
■10月の作業
・収穫
スイカは夏のものというイメージがあります。
けれど、10月でもまだ収穫待ちの実が残っていることがあります。
寒くなってくるからと、早くに収穫をしてしまうと、
まだ味がのっていないことが多いので、
できるだけ熟して良い状態になるのを待ってから、収穫を行います。
夏収穫の場合、収穫適期かどうかは受粉からの日数である程度計算できます。
けれどこの時期のスイカは、熟すのに時間がかかるため、
受粉からの日数だけでは適期かどうか判断するのに迷います。
そんな時は、実のすぐ近くにあるひげヅルの枯れ具合や、
叩いた時の音など、色々なことを総合して判断しましょう。
どれか1つだけに絞ってしまうと、どうしても偏りが出て失敗しやすくなります。
判断が難しいこの時期だからこそ、色々な面からスイカを見て判断するのがお勧めです。
スイカの収穫適期については、こちらを参考にしてください。
・水やり、追肥、整枝、誘引
収穫できるようになるまでは、基本的な手入れは必要です。
土が乾けば水やりを行い、肥料が必要なら追肥をします。
ツルが伸びたら整枝や誘引をしておきましょう。
一昔前までは、10月に入れば台風被害の心配はほぼありませんでした。
けれど近年の異常気象により、10月に入っても台風がやってくる場合があります。
しかも、季節外れに特大の台風がやってくる可能性もあるので、注意が必要です。
強風によってツルや葉が傷んだり、
大雨で実が割れたりといった被害が出るのを防ぐためにも、
整枝や誘引作業は不可欠です。
・防寒
秋は、地域によって温度差が出やすい時期です。
暖地ではようやく残暑を抜けたと感じるところもあれば、
寒地では冬を感じる日があったりと様々です。
特に日が暮れた後は、冷え込んでくることもあります。
スイカは暖かい気候を好むため、
秋の冷え込みによって熟期が遅れるだけでなく、株自体が傷むことも増えます。
気温が下がるだけでなく、風も冷たくなってくるこの時期だからこそ、
防寒対策をしておきましょう。
もう少しで収穫、というところまできているなら、
防寒が必要な日数もそれほど多くありません。
最後の最後まで気を抜かず、スイカが育ちやすい環境を作ってあげましょう。
・畑の片づけ、土壌消毒
栽培が終わったエリアは、片づけをしておきましょう。
地上部に長く伸びたツルや葉はもちろん、
地下の根もできるだけ取り除いておくのがお勧めです。
栽培終了後、すぐに片づけをして1ヶ月ほど経ったら、
薬剤を使った土壌消毒を行います。
1ヶ月ほど置いておくことにより、わずかに残った根に潜んだ病害虫の卵がかえり、
薬剤が効きやすくなります。
効果的な土壌消毒については、こちらを参考にしてください。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培
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]]>The post スイカ 食べ過ぎ first appeared on スイカの育て方.com.
]]>たくさんのスイカを見ると興奮します(汗
スイカは夏の風物詩、暑い日に、冷えたスイカを食べると、
体の中から熱がすーっと抜けていくような気がします。
甘くておいしいスイカですが、ほとんどが水分でできています。
カロリーも100gあたり37キロカロリーと低いので、
水分補給として水代わりにするかたも、いるかもしれません。
しかし、スイカは食べ過ぎても大丈夫なのでしょうか。
[スイカ 食べ過ぎ]
■スイカも食べ過ぎは禁物
スイカがおいしくて体の熱をとってくれるからといって、
いくらでも食べて良いわけではありません。
やはり食べ過ぎると、副作用、弊害が起こります。
・消化液が薄まる
スイカは90%以上が水分でできています。
そのため、スイカを大量に食べると、
水分を大量にとったのと同じことになります。
水分をたくさんとると、その分胃の中の消化液が薄まってしまいます。
消化液が薄まると、食べたものをうまく消化することができなくなり、
消化不良を起こす原因となります。
スイカを大量に食べた後、腹痛が起こるのはこれが原因かもしれません。
冷たいの大好き!
・冷える
スイカに含まれる大量の水分によって、体が冷えてしまいます。
余分な熱をとってくれるだけなら良いのですが、
体を冷やしてしまうと、腹痛が起こることもあります。
また、冷え性の人は、食べ過ぎや冷房の効いた部屋で、
スイカを多量に食べるのも危険です。
必要以上に体を冷やすと、腹痛や冷え性の症状が悪化することがあります。
体が冷えることで、消化器系に大きな負担がかかるので、注意しましょう。
・強い利尿作用
スイカの利尿作用によって、余分な水分が外に排出される効果があります。
これ自体はとても良いことですが、
スイカを食べ過ぎると、利尿作用が強く出過ぎてしまいます。
水分を排出するための器官に腎臓がありますが、
腎臓がうまく働いていない場合は、利尿作用によって負担がかかります。
また、体内の水分が外に出過ぎるため、
水分補給したつもりが、水分不足になることがあります。
体が水分不足になると、喉が渇いた状態になるだけでなく、
水分を多く含む粘膜も弱ります。
口内炎ができている時などは、治りが悪くなることもあります。
・風邪の悪化
スイカは体を冷やす効果があるため、
ぞくっと悪寒が走るような風邪の症状が出ている場合は、危険です。
寒気がしている時にスイカを食べると、余計に体を冷やしてしまい、
風邪を悪化させることがあります。
・太りやすくなる
ほとんどが水分で、カロリーもそれほど多くないスイカですが、
カロリーが低いと安心すると、カロリーオーバーになることがあります。
水分がほとんどといっても、カロリーがないわけではありませんし、
当然糖分を含みます。
スイカを食べるダイエット法もありますが、
これはスイカだけを大量に食べるという方法ではありません。
間違ったダイエットは、反対に太る原因となるので、注意が必要です。
おいらも、デザートでいただきます♪
■スイカを食べる時の注意点
スイカをおいしく食べるため、
スイカを食べた後に調子を悪くしないために、
スイカを食べる時の注意点を知っておきましょう。
・食事前に食べない
スイカは消化液を薄める働きがあり、体を冷やして働きを鈍くすることもあるので、
できるだけ食前には食べないようにしましょう。
できれば食事直後も、胃腸に負担がかかることがあるため、避けた方が無難です。
少量であれば、食後のデザートとして食べる分には、問題ありません。
・ゆっくり食べる
スイカを一度にたくさん食べると、それだけで大量の水分が体内に入り、
体を冷やしたり、内臓の負担をかける原因となります。
冷たい水を一気飲みするのが良くないことは、なんとなくわかりますよね。
スイカを一気に食べるのは、それと同じことです。
慌てて食べずに、ゆっくりと味わって食べましょう。
・決まった量を食べる
何も考えずに、スイカを食べてしまうと、
盛ってある分すべてを食べてしまうことがあります。
一日のうち200gくらいなら、食べても負担にはなりにくいので、
どれくらいの量が200gなのかを、覚えておきましょう。
また、食べる時には、個別のお皿に乗せた方が、食べ過ぎを防止できます。
体が冷えたら、ひとっぷろにゃ~
■スイカを食べ過ぎた時
ついついスイカを食べ過ぎてしまった時は、どうすれば良いのでしょうか。
特に異変がない場合については、気にする必要はありません。
食べ過ぎたかな? と感じても、実際の症状が出るまでは、
様子を見れば良いでしょう。
お腹が痛い、体が冷えると感じた時は、対処が必要です。
・体を温める
冷えているなと感じたら、まずは温かいものをとって、体を温めます。
紅茶などのホットドリンクでも良いですが、
生姜湯などのようなショウガを使ったものなら、
さらに温める効果が期待できます。
・病院にかかる
冷えや腹痛も、すぐに改善する場合は良いですが、
腹痛が激しく、冷えがひどい場合は、手遅れになると大変です。
病院にかかり、しかるべき処置を受けましょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
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]]>The post 腐ったスイカを食べたら first appeared on スイカの育て方.com.
]]>腐ったスイカを食べるのは、やや危険です
スイカを暑い日に食べると、とても爽やかな気分になりますが、
食べたスイカがもし腐っていたらと思うと、怖いです。
夏は暑く、あらゆるものが腐りやすい季節でもあります。
スイカも例外ではありません。
腐ったスイカを食べたら、どうなるのでしょうか。
[腐ったスイカを食べたら]
■腐ったスイカの特徴
スイカは硬い皮に守られているため、
見た目からは腐っているかどうかわからないことがあります。
腐ったスイカを食べないために、まずは腐ったスイカの特徴を知っておきましょう。
・ヘタ付近にカビがはえている
スイカが傷みはじめると、ヘタやお尻の付近から柔らかくなり、
そこに白っぽいカビが生えてきます。
カビが生えている部分を指で押さえると、
じゅくじゅくと水気を含んだ柔らかい感触になっているのが分かります。
腐敗が進むと、カビが生え始めたところから徐々に柔らかい部分が広がり、
皮がずるずるになります。
最終的には、中の果肉も傷んで水分が出てきて、
ちょっとした衝撃で皮が破れて外に水気が漏れ出てきます。
・果肉の色がやたらと濃く柔らかい
スイカの果肉の色といえば赤ですが、黄色やオレンジ、白などの色もあります。
スイカ自体が傷んでくると、本来の果肉の色よりもかなり濃くなってきます。
果肉の色が濃くなった後、さらに腐敗が進むと、果肉が柔らかくなってとろけてきます。
・腐臭がする
スイカも腐ってくると、腐臭がします。
皮がまだ硬いうちは、切らないと臭いが外に出てきませんが、
切った瞬間に腐臭が放出されます。
傷みがまだ浅いうちは、臭いも弱いですが、口に含んだ時や鼻に近付けた時、
いつもと違う臭いがすると感じたら、腐っていると思って良いでしょう。
臭い、食感、味に気をつけましょう
・スイカではない味がする
正常なスイカは、さっぱりとした特有の香りと甘さがあり、
シャリ感もあっておいしいものです。
品種や個体差によって、香りの強さや甘さの程度が違っていても、
共通した風味はあります。
腐ったスイカは、スイカ特有の香りが薄くなり、
代わりに腐臭や酸っぱい臭いがします。
また、食べた時に味気がなく、甘みもほとんど感じられない、
あるいは酸味を感じる時は、腐っている可能性が高いです。
・食感が悪い
スイカのシャクシャクとした歯触りの良い食感が好き、という方も多いでしょう。
品種によって、シャリ感の強さは異なりますが、
腐っているスイカは果肉がどろどろに溶けたり、
繊維が崩れて柔らかくなっているので、シャリ感も失われます。
かじった時の食感が、本来の食感とは違っていたら、腐敗を疑いましょう。
食感だけでは判断が難しい場合もあるので、皮の状態や果肉の味なども考慮して、
総合的に判断するのも良いでしょう。
■腐ったスイカを食べたら
完全に表皮が崩れ、中の果肉もどろどろの溶けた状態になっていれば、
明らかに腐っていると判断でき、食べようとも思えません。
けれど、腐敗の程度によっては、食べられるのか食べられないのか、
判断に困ることもあります。
少しおかしいかな?と思っても、勢いで食べてしまった、ということもあるでしょう。
腐ったスイカを食べたら、どのような症状が出るのでしょうか。
腐ったスイカを食べた時に出る症状は、食中毒やアレルギーの時ととても似ています。
激しい下痢や嘔吐、腹痛などがよく起こる症状です。
どれくらい腐っているかにもよりますが、あまりにも症状がひどい場合には、
病院に行きましょう。
症状がひどい状態で放っておくと、脱水症状などによって体力がさらに奪われ、
危険な状態になることもあります。
もちろん、腐ったスイカを食べたとしても、特に何も起こらないこともあります。
腐っている程度が軽かったり、胃腸の調子が良い時なら、多少の症状が出たとしても、
すぐに改善することも多いようです。
それでも、腐ったスイカを食べたことによって、重篤な状態に陥ることもあるので、
少しでも変だなと感じたら、もったいないと思わずに処分した方が良いでしょう。
ひどい症状が出てからでは、もう遅いこともあるのです。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培
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]]>The post スイカ シャリ感を出す方法 first appeared on スイカの育て方.com.
]]>縞王は、大玉ですが育てやすくシャリ感と甘さが際立ちます
スイカといえば、暑い夏に食べたくなる食べ物の上位に入ります。
みずみずしくて、甘く、爽やかな香りを持つスイカを食べると、
夏の暑さで火照った体から、熱が抜けて気分が軽くなるようです。
そんなスイカですが、甘みや香り以外にも、食べる時に感じるものがあります。
それがシャリ感と呼ばれる食感です。
スイカ特有のシャリ感を出す方法は、あるのでしょうか。
[スイカ シャリ感を出す方法]
■シャリ感と歯ごたえ
スイカをかじった時に感じる、シャリシャリとした食感は、
食べていて気持ちが良いものです。
このシャリ感を楽しみたいがために、スイカを食べるという人もいるほどです。
果肉を食べた時に感じる、シャリシャリとした食感の他に、
スイカには歯ごたえもあります。
果肉を噛んだ時に感じるシャリ感と、歯ごたえのある硬さは、
同じように思えますが、実は別物なのです。
実はシャリ感は、果肉が硬いと感じにくいことが分かっています。
果肉が硬い方がシャリ感を感じにくいというのは、少し意外ですね。
果肉の硬さは、細胞の小ささによるものが大きく、
同じウリ科であるキュウリは、細胞が小さく詰まっているため、
スイカのようなシャリ感がなく、パリッとした歯ごたえがあります。
スイカの果肉は細胞の大小が混ざることによって、
シャリ感や歯ごたえが品種や産地、栽培した人により異なり、食感が変わるのです。
縞王、全国で栽培できる歴史的著名品種、うるみ果が現れることはないそうです
■スイカ シャリ感を出す方法
スイカを育てる時、
シャリ感のあるおいしいスイカを収穫したいと考える人は多いでしょう。
育てたスイカが、シャリ感の強いおいしい実をつけるために、
何かできることがあるのでしょうか。
・シャリ感の強い品種を選ぶ
スイカにはたくさんの品種があります。
実のサイズだけでも、大玉・中玉・小玉に分けられ、
改良されて様々な品種が生まれています。
大玉・中玉・小玉では、小玉がシャリ感を出すのが最も難しいと言われています。
大玉はシャリ感が特徴のものが多いですが、育てるのがやや難しいです。
中玉は比較的育てやすく、シャリ感の強いものもあるので、
シャリ感や果肉の硬さで品種選びをするのも良いでしょう。
最近は小玉スイカの中でも、
シャリ感が強い品種も出ているので、育ててみる価値はあります。
>>スイカ品種 選び方
・仕立ての本数
スイカを育てる時、何本のつるに仕立てるのかを決めますが、
実はこのつるの本数によって、シャリ感が変わるというのです。
つるの本数が少ないとシャリ感が少なく、
本数が多いとシャリ感が出やすくなるそうです。
もちろん、品種によってシャリ感の出やすいつるの本数は変わりますが、
2本~4本に仕立てるのが良いようです。
・細胞を潰さない
スイカを食べた時のシャリ感は、細胞の大小によるものです。
そのため、細胞を潰してしまうと、
シャリ感や歯ごたえが失われ、食感の悪いスイカになります。
スイカを切った時、果肉の中心に近い部分が割れていたり、
うるみと呼ばれる果肉が軟化する症状が出ている場合は、
細胞が壊れているため、シャリ感がなくなっている可能性が高いです。
もちろん、シャリ感が薄く、柔らかい果肉の方が良いという方もいますが、
シャリ感を求めるのであれば、細胞を潰さないことも大切です。
収獲適期を過ぎてからの収穫だったり、収穫後に長期間保存していると、
うるみや細胞潰れの原因となります。
適期を逃さず、シャリ感のあるおいしいスイカを収穫しましょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
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]]>The post スイカ栽培 9月 first appeared on スイカの育て方.com.
]]>大玉スイカ 9月14日
スイカは、日本では夏の風物詩となっているため、
9月に入るともうシーズンは終わったように感じます。
けれど、中にはまだまだ栽培が続いているスイカもあります。
収穫が終わったスイカ、まだ栽培しているスイカ、
それぞれに9月に必要な作業とは、どのようなものなのでしょうか。
[スイカ栽培 9月]
■9月のスイカ
スイカの基本的な作型は、7月~8月に収穫するものです。
そのため、ほとんどの場合が8月中には収穫が終わっています。
けれど、遅くに苗を植え付けたものや、
最初の収穫以降も着果に成功しているものは、
9月に入っても生育が続いています。
9月になると、暑さもひと段落します。
日中、あれだけ強かった日差しや天井知らずに上がっていた気温は、
気付けば風が心地よいくらいになります。
もちろん、残暑が厳しい地域もありますし、熱帯夜が続くこともありますが、
8月よりは良い環境になってくるはずです。
暑い日がある反面、意外と気温が下がる日も出てくるのが9月です。
気温が低く涼しい日は、スイカが生育するには少し気温が足りない場合もあります。
また、気温の乱効果によって、スイカ自身が調子を崩すこともあります。
収穫にまだ時間がかかりそうな株は、
天候や気温に注意しながら栽培を続けます。
すでに収穫が終わった株は、そのまま放置せずに片づけが必要になります。
■9月の作業
・水やり、追肥
収穫をまだ迎えていない株は、8月に引き続き水やりや追肥が必要です。
9月に入ると、暑さが弱まってくるものの、今度は空気が乾燥しやすくなるため、
意外と乾燥が進みます。
また、暑さが和らいだことにより、暑さが厳しい真夏に比べ、
生育スピードが早くなることもあります。
生育スピードが早くなることでも給水量が増えるため、乾燥には注意します。
土の状態やツルや葉の状態を見ながら水やりを行い、
定期的な追肥も忘れずに行います。
・整枝、誘引
9月に入ってもまだスイカ栽培を継続しているのであれば、
必然的にツルも伸びています。
生育ピーク時に比べると、ややスピードは緩んでいるものの、
やはりツルはどんどん伸びていきます。
伸びたツルを放置していると、すぐに絡んだり管理が難しくなるので、
伸びたらすぐに整枝、誘引しておきましょう。
特に誘引は、気を抜かずにやっておくことで、台風対策の1つとなります。
・台風対策
9月も台風のシーズンです。
すでに収穫を終えている場合は良いですが、9月や10月に収穫を控えている株は、
台風によってツルや葉だけでなく、実も傷むことがあるので注意します。
収穫直前でツルや葉が傷むと、実に回る養水分が足りずに、
うまく味がのらなくなり、食味が悪くなる原因になります。
また、台風による大雨によって多量の水分が入ることにより、
実が割れてしまうこともあります。
台風はある程度早めから発生や接近が確認できるので、
天気情報をチェックしつつ、対策を事前に施しておくのがお勧めです。
スイカの台風対策については、こちらを参考にしてください。
・収穫
遅くに苗を植え付けた株や、2番果3番果の収穫を狙っている株は、
9月も収穫の適期となります。
ただ、栽培に最適な時期とは少しずれるため、
受粉から収穫までにかかる日数が、多少前後することがあります。
特に気温が下がると、それだけ生育が緩やかになるので、
熟期も少し遅れ気味になります。
収穫適期かどうかは、受粉日からの日数だけでなく、
ひげヅルや実の状態など、総合的に見ながら決定するのがお勧めです。
スイカの収穫時期については、こちらを参考にしてください。
・畑の片づけ
すでに収穫も終え、栽培を終了した場合は、畑の片づけに取り掛かりましょう。
スイカに限らず、1つの植物を育てた後は、そのまま次の植物を育てるよりも、
片づけや準備をしてからの方が、栽培の成功率が上がります。
スイカの場合、ツルがかなり長くまで伸びますし、本数も複数になります。
一気に引き抜くのは大変な場合もあるので、
株元でツルを切断し、1週間ほど放置します。
すると、切った部分よりも上の部分は枯れてしまうので、片づけやすくなります。
株元から根にかけては、スコップなどを使いながら掘り上げます。
その後、栽培エリア全体をふるいにかけるなどして、
根ができるだけ残らないように掃除します。
スイカはツルも長いですが、地下の根も広く張ります。
そのため、根に病気の菌や害虫などが潜んでいる場合、
根をそのまま土中に残すと次の作物の栽培の妨げになります。
もちろん、次の栽培までの間に土壌消毒をするのも効果的ですが、
まずはできる限り残渣を取り除きましょう。
取り除いた根などは畑に残さず、焼却処分しておくと安心です。
薬剤を使って土壌消毒する場合も、栽培直後に消毒するのではなく、
1ヶ月ほど間を空けてから消毒するのがお勧めです。
土壌消毒については、こちらに詳しく書いています。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培
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]]>The post スイカのつる返しは? first appeared on スイカの育て方.com.
]]>スイカはつるを長く伸ばして生長し、
その長いつるの途中に花を咲かせ、実をつけます
広い敷地がある場合は、つるを自由に伸ばしても問題ありませんが、
栽培スペースが限られている場合は、どうすれば良いのでしょうか。
また、つるが生長する途中で、根を出すことがあります。
こういった場合、つる返しは必要なのでしょうか。
[スイカのつる返しは?]
つる返しは、サツマイモ栽培で行われます
■つる返しとは?
つる返しとは、主にサツマイモなどを栽培する時に行われる作業です。
サツマイモは、地上部ではつるが伸びて生長しますが、
地下では根が肥り、イモとなります。
この地上部で伸びているつるが地面に触れていると、根が発生します。
根が発生すると、そこがまた肥大してイモとなる可能性があります。
そうなれば収穫量が増えて良いように思えますが、
あちらこちらへと養分が分散するため、あまり良い状態とはいえません。
イモをあちこちにつけないために行われるのが、つる返しです。
つる返しをして、地面に接地している部分を物理的に離すことで、
節々に新しい根を発生させるのを防いだり、
すでに発生している根が肥るのを防ぐことができるのです。
■スイカ つる返しは必要?
スイカ栽培でも、長く伸びたつるの途中で、根が発生することがあります。
けれど、スイカは根が肥大してイモになるわけではありません。
むしろつる返しをすることで、無駄につるを動かすこととなり、
大切なつるを傷める原因となります。
スイカにとってつるは、とても大切な器官です。
つるが傷むと、その後の生育が悪くなることがあるため、
できるだけ傷めないように管理します。
風によって煽られるだけでも傷むことがあるので、
地這い栽培ではピンなどを使ってつるが動かないように固定し、
空中栽培なら紐などできちんと誘引します。
つるが混みあう前に、誘因をしましょう
■スイカ 必要なのは誘引と整枝
スイカのつるの途中に根が発生しても、特別悪いことではありません。
ただ、根が発生しているということは、
地面に直接触れている状態である可能性が高いです。
通常、スイカを地這いで育てる時には、つるの下に敷きワラなどを敷いて、
つるが地面に直接触れないようにします。
この状態であれば、根が発生することはあまりありません。
まだ敷物を準備していない場合は、すぐにスイカのつるの下に敷いて、
地面に直接触れないようにしておきましょう。
地面に触れていると、泥跳ねによる病気の原因になります。
また、もし根が発生したとしても、
特別何かをしなければいけない、ということはありません。
スイカ栽培では、つる返しは不要です。
その分、つるを管理しやすいように誘引し、
つるの本数を調整する整枝が必要となります。
誘引や整枝の作業を行う時は、つるを高く持ち上げて、
捻ったり裏返したりしないよう、注意します。
つるを捻ると、葉が裏向きになります。
裏がえった葉では光合成がうまくできませんし、
元の状態に戻ろうとするため、株が余計な体力を使います。
限られたスペースでの地這い栽培では、株元を中心として、
渦を巻いたようにつるを誘引すると、比較的省スペースで栽培できます。
空中栽培の場合も、あんどん支柱などを使って、ぐるぐるとつるを巻くことで、
狭いスペースでもスイカを育てることができます。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培
The post スイカのつる返しは? first appeared on スイカの育て方.com.
]]>The post スイカ グリーンカーテン first appeared on スイカの育て方.com.
]]>スイカ グリーンカーテン、大玉スイカ縞王で作ってみました
グリーンカーテンは、ここ数年で夏によく目にするようになってきました。
人気があるのは、ゴーヤやアサガオですが、
最近では他のつる性植物を使う方も増えてきました。
実のなるグリーンカーテンは、
キュウリやシカクマメ、ヘチマ、スイカといった野菜です。
スイカの実は重く、グリーンカーテンにできるのか? と思いますが、
スイカを使ったグリーンカーテンは管理人も毎年作ります。
スイカが空中に浮いているのを見るのも楽しいですし、
スイカを収穫して、甘くてシャキッとした果実を味わうのも最高です。
[スイカ グリーンカーテン]
■スイカのグリーンカーテン
スイカは夏に生育するつる性の植物のため、上手に育てることができれば、
グリーンカーテンとして利用することができます。
昔は、スイカといえば地面に這わせる育て方が主流でしたが、
最近は支柱やネットを使った空中栽培=立体栽培が人気です。
特にスペースの限られているベランダなどでの家庭菜園では、
地這い栽培よりも狭いスペースで育てられるということで、
空中栽培で育てる方が増えています。
ただし、スイカは実がやや重いため、キュウリやヘチマ、ゴーヤといった、
他の実のなるつる性植物に比べ、工夫が必要となります。
また、ウリ科の植物の中でも、スイカはやや難易度が高い植物です。
グリーンカーテンとして育てる時には、注意したい点がいくつかあります。
小玉スイカのほうが、最初は作りやすいです
・品種を選ぶ
スイカをグリーンカーテンとして仕立てるには、やはり品種選びが重要です。
スイカには思っている以上に品種がたくさんあり、
日本で改良されたものもあれば、海外で育てられている品種もあります。
品種選びで重要なのは、つるの伸び方と実の大きさです。
グリーンカーテンに仕立てるということは、
実が空中に浮くということになります。
スイカの実は水分がたっぷりと含まれていて、大きくなるので重くなります。
スイカには小玉、中玉、大玉と、大きく分けて3種類の大きさがあります。
この中でグリーンカーテンに適しているのは、小玉タイプです。
小玉品種であれば、実の重さは大きくなっても3kgまでとなります。
スイカの実が重くなってくると、支柱が倒れたり、ネットが破れたり、
スイカが裂果するといったトラブルも増えてきます。
支柱やネットなどを丈夫にし、スイカの重量に耐えられる支えを作れば、
中玉でも大玉でも栽培は可能です。
ただし、スイカは地這いで育てる場合であっても、
小玉に比べると中玉、大玉の方が栽培の難易度は高くなるので、
やはり最初は小玉から始めるようにするのが良いでしょう。
また、スイカ品種の中には、非常に節間の短い品種があります。
スペースの限られた場所で育てるのであれば便利です。
しかしあまりにも節間が短く、つるの伸びがない品種だと、
グリーンカーテンに仕立てることができなくなります。
グリーンカーテン用には、つるの伸びが良い品種を選んだ方が良いです。
スイカだけだと繁茂しないのでゴーヤも入れています
・覆える範囲
スイカの葉は大きいですが、切れ込みが深くはいっているものが多く、
しかも節間がやや広くなることが多いです。
仕立てるつるの本数があまり多くない上に、根がよく広がるため、
株間を広くとる必要があります。
そのため、どうしても葉やつるで覆えない部分が多く出てしまい、
カーテンの意味をなさなくなることがあります。
隙間ができる場合、スイカの他にも、
アサガオなどの他のつる性植物と合わせて仕立てるのがお勧めです。
ただし、個々の植物の根が競合してしまう可能性があります。
地植えで育てられる場合でも、スイカか他のつる性植物のどちらかと、
鉢やプランターといった容器栽培にしておくと良いでしょう。
頑丈な棚で小玉スイカのグリーンカーテン
・丈夫な棚が必要
スイカの実はとても重く、小玉でも3kg近くなるものが多いです。
しかも小玉品種の場合、1株で2果~5果ほど収穫できることもあるため、
最大で15kgも加重がかかることになります。
細い支柱とネットを、細い紐でゆるく固定した棚では、
とうてい支えることができません。
せっかく育った実が、支柱が倒れたことで割れてしまったら残念です。
複数の実が大きく育ってきた時にも、しっかりと支えられるよう、
丈夫な支柱とネットを準備しておきます。
通常のプラスチック製の支柱ではなく、
単管や塩ビ管などの非常に丈夫な太いものを、
地面に直接埋め込んで棚を組むのもお勧めです。
ベランダの柵などを活用すれば、堅強な支柱になります。
*スイカのグリーンカーテンの支柱とネットはこちらを参考にしてください。
・実を支える
スイカのつるは、実の大きさに比べて、それほど太くありません。
着果してすぐくらいの小さな状態であれば、
つると実をつないでいる軸も耐えることができますが、
だんだんと重くなってくると、千切れる可能性が出てきます。
実がついて膨らんできたのを確認したら、
必ず実を支えるための工夫をしておきます。
簡単なのは、排水ネットなどの通気性の良い袋状のネットに実を入れ、
強力な洗濯ばさみなどでしっかりと支柱に吊るす方法です。
大きなスイカは、収穫袋を用いると良いでしょう。
あるいは紐でネットを編み、それを支柱に結んで吊るすという方法もあります。
ネットなどで吊るさないと、裂果します
・連作を考慮する
スイカはウリ科の野菜の中でも、連作障害が出やすい植物です。
1度その植物を育てた後、同じものを育てるまでに、
あけておいた方が良い期間は、植物によって異なります。
同じウリ科であっても、キュウリなら3年、
カボチャなら1年未満でも良い場合があります。
それに比べてスイカは、連作に弱く、
1度スイカを育てると5年は間をあけた方が良いといわれています。
毎年スイカを使ったグリーンカーテンを作る場合、
スイカを育てる場所は同じ場所になります。
地植えにするスペースがあったとしても、
毎年同じ場所でスイカを育てれば、そのうち連作障害が出ます。
そのため、スイカをグリーンカーテンにするのであれば、
地植えにする場所があっても、プランターなどを使って栽培するのがお勧めです。
プランターなどの容器栽培をすることによって、
土を毎年リフレッシュさせることができます。
これによって連作障害が出にくくなります。
深型プランターで育てた縞王、最高の美味しさです!
深い大型のプランターを使えば、
小玉スイカ、大玉スイカも元気に育てることができます。
もしどうしても地植えで育てたいというのであれば、
連作障害に強い接ぎ木苗を使うと良いでしょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
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]]>結実して間もない赤こだまに、愛らしい産毛を発見!
スイカのつるや花、小さな実をよく見ると、
細かな産毛のようなものがはえているのが分かります。
このスイカの産毛は、何か役割があるのでしょうか。
[スイカの産毛]
■スイカの産毛とは?
スイカをよく観察していると、葉の付け根やつる、小さな実などに、
白くてふわふわとした細かい産毛がはえているのを見ることができます。
こういった産毛は、スイカに限らず、様々な植物で見られるもので、
トライコームと呼ばれています。
トライコームの役割は、その植物によって異なります。
直射による紫外線から、大切な葉や実を守る役割があったり、
アブラムシなどの小さな害虫を遠ざけるなど、
人が思っている以上に機能的な存在です。
赤こだまの花や茎も毛むくじゃらです
スイカの場合、雌花、着果したばかりの小さな実のヘタ周辺や、
つるに見られることが多いです。
実が小さいうちはびっしりとはえていた産毛が、実の生長とともに減っていきます。
スイカのトライコームには、色々な役割があると考えられています。
スイカのトライコームは、小さな実が健全に育つよう、害虫が近づいて食害するのを防ぎ、
乾燥によって小さな実が傷むのも防いでいます。
縞王の小さな実にも、産毛がありました
■スイカの産毛は収穫の目印
スイカの実が小さいうちによく見られる産毛は、
実が生長して肥大するにしたがって、数が減っていきます。
実についている産毛が、小さな実の乾燥や害虫から守る役目をしているため、
被害の心配が減ることで、産毛の数も減っていると考えられています。
つまり、産毛が減ってきたということは、実が熟してきたということにもなります。
スイカが熟しているかどうかを判断するのは、素人には難しいものです。
家庭菜園でせっかく育てたスイカも、収穫時期の判断を誤り、
まだ熟していない色の薄いおいしくないスイカだったり、
収穫時期を過ぎて裂果することもあります。
収穫日の縞王、毛がなくなっています
スイカの収穫適期の目安は、受粉日からの日数や、ヒゲづるの枯れ具合、
お尻部分に弾力が出ているか、叩いた時の音などがありますが、
産毛の有無も立派な指標になります。
家庭菜園でスイカを育てる際は、ぜひ産毛の状態にも注目してください。
ただし、産毛が気になっても、あまり触ったりしないことです。
産毛がびっしりとはえている状態の実は、とてもデリケートです。
あまり触りすぎると、生育不良になることもあります。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培
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]]>スイカ収穫後の土壌消毒は?
スイカがかかりやすい病気を予防するには、土壌消毒が欠かせません。
土壌消毒で、スイカの病気の原因となる菌や害虫を減らすことができます。
けれど、土壌消毒も単に行えば良いというわけではありません。
畑の使い方などによっては、土壌消毒がうまくいかない場合もあります。
効果的に土壌消毒を行うためには、どうすれば良いのでしょうか。
[スイカ 効果的土壌消毒]
■土壌消毒のタイミング
スイカ栽培後、残ったツルや根を片付けてすぐに消毒を行う方がいますが、
場合によっては効果があまり得られないことがあります。
片付け直後の土の中には、どうしても細かい根が残ります。
この根にセンチュウなどが寄生していた場合、
根の中まで薬剤が届かず、殺菌・殺虫が満足にできないことがあるのです。
この寄生しているものはそれほど長く生きるわけではありませんが、
寄生しているものが卵を産んだりすると大変です。
卵の状態だと薬剤が効きにくい場合もあります。
できればこの卵が孵化してから消毒するのが望ましいので、
だいたい片付け後1ヶ月ほど経ってから消毒を行うのが賢明です。
1ヶ月も経つと、土の中に残った根も腐ってくる頃なので、
寄生している菌や害虫の心配もなくなります。
畑を整理してから1か月後の土壌消毒が効果的です
■消毒から植え付けまでの期間
スイカ栽培後、根が腐敗したりネコブセンチュウなどの孵化を、
いつまで待てばよいか分からない場合、
作物の植え付けの直前に消毒をする方がいますが、あまりお勧めできません。
土壌消毒をするための薬剤のほとんどは、一定以上の地温が必要となります。
地温が高ければ、薬剤から発生するガスが地中に充満し効果を発揮します。
その後、一定時間を経過するとガスが抜けていき、
最終的には作物を育てられる状態にまで戻ります。
ガスが抜ける時にも、地温が必要で地温が低いとガスの抜けが悪くなります。
ガスが抜けるまでの期間が長くなると、植え付け直前に消毒を行った場合、
植え付けまでに、適切な土作りが終了しないということになります。
苗を購入している場合は、苗の購入から植え付けまでに時間がかかったり、
土作りがやっと終わったからと苗を買いに行くと、
もう苗が店頭にはないということになります。
自分で育苗している場合は、どんどん苗が育ってしまうので、
植え付けの適期を逃してしまうことになります。
スイカ栽培は、家庭菜園であれば5月頃に苗を植え付けることが多いですが、
農家であれば2月頃から苗を植え付ける作型もあります。
そうなると、真冬に消毒をすることとなりますが、
真冬では地温不足で、消毒効果が得られない結果となるケースがあります。
地温が低いと消毒~ガス抜きまでに時間がかかることを念頭に起き、
作業計画を立てるようにするのが良いです。
■薬剤と太陽熱
スイカは植え付けを行う時期や育てている環境(ハウスか露地等)によって、
収穫できる時期が異なります。
もちろん品種によっても多少は異なりますが、大きくは育てる環境による違いです。
もし8月上旬までに収穫を終える作型で育てている場合は、
薬剤を使用した土壌消毒とともに、熱消毒も一緒に行うのが安心です。
薬剤による消毒と、熱による消毒では、効果の出方が異なります。
熱に強いものでも薬剤に弱ければ消毒によって殺菌できますし、
薬剤では難しいものも熱には弱い場合があります。
地温を上げることで、薬剤の効果が高まることもあるため、
まだ暑い時期に消毒ができる場合は、合わせて行うようにします。
堆肥 完熟田舎の堆肥 C)園芸用土のイワモト
■消毒後に堆肥
消毒をした後は、どうしても土の中の微生物などの生き物が単純化します。
本来、土の中には様々な生き物が存在しているからこそ、正常な状態を保ちます。
ところが単純な構造になってしまうと、弊害が起きる場合があります。
害を防ぐために必要なのが、堆肥を混ぜ込むことです。
堆肥を加えると、微生物が追加され、正常な土の状態へと近づけることができます。
ただし、植え付け直前に行うと、
未熟な堆肥が発酵する過程で熱やガスが発生する場合があります。
堆肥はできれば完熟状態のものを選ぶようにし、
植え付けより少なくとも1ヶ月以上前には土と混ぜておいた方が良いでしょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
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]]>サマーオレンジベビー、管理人も育てましたがシャリ感と甘みが強い美しいスイカです
サマーオレンジベビーは、ナント種苗から出ているスイカの1品種です。
近年は家庭菜園が盛んになってきているため、
自宅の庭で小玉スイカを育てているという方も多いです。
小玉スイカも品種がたくさんあり、
その中でもサマーオレンジベビーは人気が高い品種です。
サマーオレンジベビーを育てる時、栽培のポイントは何かあるのでしょうか。
[サマーオレンジベビー 育て方]
■サマーオレンジベビーの特徴
ナント種苗からは、サマーオレンジベビーの他にサマーオレンジグランド、
サマーオレンジミドル、サマーオレンジヴォーノがあります。
サマーオレンジベビーは、他のサマーオレンジシリーズの品種よりも実が小さく、
小玉スイカの品種として人気です。
見た目は、ハッキリとした縞模様と腰高の形で見目が良いですが、
他にも色々な特徴を持っています。
・シャリ感が強く甘い!
サマーオレンジベビーは、サマーオレンジシリーズの中でも、
特に糖度が高いのが特徴です。
一般的なスイカであれば、糖度が11度を超えるものは甘いスイカとされていますが、
サマーオレンジベビーの場合は、12.5度~14度となります。
一般のスイカの「甘い」基準を軽々と超える糖度となるため、かなり甘いです。
また、甘いだけでなく、スイカ特有の爽やかな香りもあるので、
くどくなく後味もすっきりとしていて食べやすいです。
果肉の色は鮮やかなオレンジ色で、カットした時に驚きと感動を覚えます。
食べてみると、シャリ感が強く、歯ざわりが良いです。
シャリ感は強いものの、繊維質が強くないので、さらっと飲み込めます。
・草勢が強く育てやすい
サマーオレンジベビーは、家庭菜園でも育てやすいのも、嬉しい特徴です。
草勢が強めで勢いがあるので、栽培後半までツル持ちを維持しやすいです。
■栽培のポイント
サマーオレンジベビーの基本的な育て方は、一般の小玉スイカと同じです。
そのため、小玉スイカ栽培が初めての方でも、比較的栽培が容易です。
他の品種であっても、小玉スイカを育てたことがある方なら、さらに育てやすいでしょう。
いくつかのポイントを知っておくと、さらに栽培しやすくなります。
・元肥は大玉の30%
大玉スイカと小玉スイカとでは、栽培中に必要となる肥料の量が異なります。
サマーオレンジベビーの場合は、草勢が元々強めの品種ということもあり、
元肥を多くしないように注意します。
大玉スイカ栽培の時と比べて、元肥の量を30%前後に調整しておくと、
ツルボケも防止できます。
・20節以降の3番花
スイカ栽培では、どの花に着果させるかも重要です。
サマーオレンジベビーは草勢が強いため、花も比較的よく咲きます。
けれど、あまり早くに着果させると、あまり味や色がうまくのらないことがあります。
また、変形果などの発生も多くなります。
サマーオレンジベビーは、20節以降の3番花に着果させるのがお勧めです。
このくらいの花になると、充実しておいしい実が育ちます。
・収穫は受粉後33日
小玉スイカは、大玉スイカよりも受粉から収穫までにかかる日数が短いです。
熟すまで待てずに収穫すると、未熟な状態となるため良くありませんが、
あまり気長に待ちすぎるのも、過熟となるため良くありません。
サマーオレンジベビーは、受粉後33日くらいが収穫の目安となります。
ツルの状態やお尻部分の柔らかさなど、他の項目と合わせ、
総合的に収穫のタイミングをはかりましょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培
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