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スイカ 食べ方の変化

読了までの目安時間:約 8分

 


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家庭菜園でスイカ栽培するかたも増えています(2016.07.26収穫)

 

 

スイカは、緑と黒の縞模様、赤い果肉と黒い種の夏のフルーツです。
日本では古くから食べられていて、現在もとても人気があります。

 

さらにおいしいスイカを求めて、品種改良を重ね、
農家の方もおいしいスイカを育てる努力を怠りません。

 

そのスイカが、子供の頃と今では、
食べ方が変わったと感じることはありませんか?

 

年配の方からスイカに関する話を聞く時にも、
少し違和感を覚えることがあるかもしれません。

 

スイカの食べ方は、今と昔とで何が変わったのでしょうか。

 

 

[スイカ 食べ方の変化]

 

 

■スイカの売り方今昔

 

ひと昔前までは、スイカといえば1玉丸ごと売りが基本でした。
八百屋、百貨店やスーパーでも1玉で売られていることがほとんどでした。

 

ところが、最近はスーパーの青果エリアに行くと、
丸ごとの状態で売られていることはあまりありません。

 

もちろん1玉売りもしていますが、昔ほど積まれていません。
数えられる程度の数だけ丸ごとのスイカが置いてあり、
その他はカットして透明のラップなどがかかった状態で並んでいます。

 

中にはプラスチック製の蓋付きカップの中に、
ダイス型に切られたスイカが入って売られていることも多くなりました。

 

昔は家族や親戚が集まれば人数が多くなるため、
大玉スイカを1玉全部切っても余ることはありませんでした。

 

ところが現在では、核家族化が進んだ結果、
家族が全員集まっても4人まで、親戚が一堂に会する機会も減っています。

 

そのため、大玉スイカ1玉を購入して切ると、食べきれずに余ってしまいます。
また、家庭用の冷蔵庫には大玉スイカ1玉が丸ごと入れるのは難しく、
食べきれずに余った分でさえ、容量を圧迫します。

 

そこで、冷やす時に冷蔵庫を陣取ることが少なく、少人数でも食べられる、
四分の一や六分の一といったカットされたスイカが主流となったのです。

 

 

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スイカのフルーツポンチもおいしい♪

 

 

・カットスイカ、カップスイカの魅力 
さらにカップ入りのスイカなら、購入したその日のうちに食べられるだけでなく、
切ったりする必要もなく、フォークや楊枝などで気軽に食べられます。

 

食べ終わった後も、スイカが入っていたカップを処分するだけで簡単です。
本来なら皮の部分や種を処分する必要がありますが、
夏場はゴミの日まで置いておくと虫がわいたり傷んで臭ることがあります。

 

カップスイカなら、食べ終わった後のカップを軽く水で洗っておくだけで、
虫が集まったり臭ったりする心配がありません。

 

カットスイカや、カップ入りスイカは、丸ごとで買うスイカに比べると、割高です。
カップ入りのスイカなんて、計算するのも怖いほどです。

 

それでも1玉買うよりは気軽に買える値段ですし、
後のことを考えれば、割高でもあまり気にはなりません。

 

生活スタイルの変化や、合理性をわきまえて、
スイカの販売スタイルが今と昔では変わったようです。

 

 

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三日月型に切ると美しいです

 

 

■大玉スイカと小玉スイカ

 

小人数で楽しむようになったとはいえ、
それでも1玉丸ごとで買うのが主流であることがあります。

 

それが、手軽で美味しい小玉スイカです。
大玉スイカがだいたい7kg前後が多いのに対し、小玉スイカは3kg前後です。
大玉の半分以下のサイズになるため、冷蔵庫にも楽々と入れることができます。

 

最近は、友達や近所の人が集まって、パーティーをすることも多くなりました。
そんな時に活躍するのが、小玉スイカです。

 

大玉スイカだと、カットして出すことが多くなりますが、
小玉スイカは小ぶりなのを生かし、スイカ自体を器にすることができます。

 

半分に切ったり、上三分の一ほどを切り、そこから中をくりぬきます。
中身は丸くしたり刻んだりし、他のフルーツと合わせて皮に戻し、
そこにソーダを注げばフルーツポンチができあがります。

 

他にも、くりぬいたスイカの果肉をミキサーにかけ、
ゼラチンを加えてから皮に戻して冷やします。

 

中が固まったら、普通のスイカのようにカットして出すと、
果肉部分がスイカゼリーになった面白いデザートとなります。

 

大玉スイカがカットされた状態で売られることが多くなったのに対し、
小玉スイカの場合は、あまりカットして売られることがありません。

 

おそらく、冷蔵庫に入れたり、少人数で食べ切れるからでしょう。
昔は大玉スイカに比べると小玉は風味が微妙で、食感も悪いといわれました。

 

ところが、品種改良が進んだことで、風味が良く、
食感も大玉と遜色ない品種が作られるようになりました。
それに伴い、小玉スイカの人気が高まり、需要が多くなったという訳です。

 

 

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三角形が食べやすかった……

 

 

■スイカに一工夫

 

昔は大玉スイカを櫛形や三角形に切って、両手で持って食べるのがスイカの食べ方でした。
生食することがほとんどで、加工することもほぼなかったと思います。

 

ところが、最近ではスイカを使ったデザートやジュースなどが人気を集めています。
基本的には甘味として食べることが多いですが、
中にはサラダとして食事と合わせることもあるようです。

 

意外なことに、スイカはチーズとの相性が良く、さらにミントを合わせたりすると、
爽やかで食欲のない夏場には最適なサラダになります。

 

こうして考えてみると、スイカはそのまま食べて良し、
料理に使って良しの万能フルーツなんですね。

 

食べ方や売り方が変わっても、これからもずっと愛され続けていくことでしょう。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方

 

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スイカ

夜須スイカ ルナピエナ

読了までの目安時間:約 7分

 


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夜須スイカ  C)fruttier.com

 

 

夜須スイカ(ルナピエナ)は、高知県の夜須町で栽培されるスイカです。

 

スイカの名産地といえば、まずは熊本県や鳥取県などがあげられますが、
高知県の夜須町のスイカも、負けず劣らずおいしく人気があります。

 

そんな夜須スイカとは、どのような特徴があるのでしょうか。

 

 

■夜須スイカ ルナピエナとは

 

夜須スイカとは、夜須町で栽培されるスイカのことで、品種名ではありません。
夜須のスイカは露地ではなくハウス栽培です。

 

ハウス栽培に特化したスイカは、品質や味にばらつきが少ないといいます。
そしてこのハウス栽培を続けて40年経ち、
2005年2月に夜須スイカの特徴をふまえて「ルナピエナ」という名づけられました。

 

このルナピエナは、アルファベットにすると「Luna Piena」となります。
Lunaは月を指し、Pienaは満ちるという意味です。
つまり、Luna Pienaで満月を意味します。

 

夜須町の澄んだ夜空で大きくなっていく月の姿と、
太陽の光をいっぱい受けて大きくなっていくスイカの姿を重ねてつけられたそうです。

 

 

■夜須スイカ ルナピエナの特徴

 

ルナピエナは満月という意味ですが、
満月とスイカを結びつけると、黄色いスイカを思い浮かべませんか?

 

でも実際には、ルナピエナの果肉は鮮やかな美しい赤色をしています。
このギャップがまた、ルナピエナの印象を強くします。

 

では、他にはどのような特徴があるのでしょうか。

 

・糖度12度以上の濃厚な甘さ
・選べる小玉と大玉
・切り口から果汁がしたたるほどのジューシーさ
・鮮やかで美しい赤色の果肉
・冬にも味わえる

 

ルナピエナの特徴は、なんといってもジューシーな果肉に歯触りの良いシャリ感、
それから濃厚なスイカの香りと強い甘みです。

 

太陽の光をたっぷりと浴びて、実に養分がたくさん詰め込まれています。
また、ルナピエナは小玉(夜空)と大玉(金時)から選べます。
小玉はだいたい3kg前後、大玉は6kg~8kgが目安となります。

 

どちらもルナピエナならではの食感と味を楽しめるのですが、
驚きなのは食味だけではありません。

 

大玉の金時は通常のスイカと同じように、
5月下旬頃から出荷が始まる、いわゆる夏のスイカです。

 

ところが小玉の夜空の方は、
なんと出荷が11月~3月と、真冬に楽しめるスイカとなっているのです。

 

スイカといえば夏のフルーツのイメージが強いですが、
暖房で乾燥した部屋にいると、甘くてみずみずしいフルーツが恋しくなってきます。

 

そんな時に小玉の夜空が出てきたら、食べずにはいられません。
一口食べれば、甘いスイカの果汁が体に染みわたることでしょう。

 

お店によっては贈答用の化粧箱の用意もあるので、
珍しいお歳暮やお年始としても喜ばれそうです。

 

 

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我が家の空中栽培、病害虫を防ぎやすく育てやすいです

 

 

■夜須スイカ ルナピエナのおいしさの秘密

 

ルナピエナがおいしいのは、スイカ造りに適した環境と、農家の方のたゆまぬ努力は欠かせません。
それによって確率されたハウスでの栽培法も、ルナピエナのおいしさへとつながっています。

 

・光り輝く海の町
夜須町は海の町です。
そのため、昼間は海に太陽の光が反射して、キラキラと輝きます。

 

その反射した光が、ハウスの中で育てられているルナピエナに当たることで、
ルナピエナはたくさん光合成をします。

 

おいしいスイカを育てるために、日照は切っても切れません。
日照時間が長くなる夜須町だからこそ、おいしいスイカが育ちます。

 

・1株1玉の努力
スイカは1株でいくつも実をつけます。
それをある程度絞って育てることで、
養分が残った実に集中するため、おいしいスイカとなります。

 

ルナピエナはなんと1株に1玉だけの栽培をしています。
そのため、すべての養分はその1玉に集中します。

 

養分が分散することがないため、1玉1玉がおいしくなるのも頷けます。

 

・空中栽培のスイカ
ルナピエナの面白いところは、露地栽培ではなく、
ハウス栽培であることと、空中栽培であることです。

 

一般的には地這いにして育てることが多いスイカですが、
ルナピエナはツルを立体的に誘引して育てることで、
太陽の光がよく当たるようにしています。

 

立体的に誘引されたツルについた実も、宙に浮いた状態となり、
できる限りたくさんの光を受けるよう工夫されています。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方

 

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スイカの品種

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