夜須スイカ ルナピエナ
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夜須スイカ(ルナピエナ)は、高知県の夜須町で栽培されるスイカです。
スイカの名産地といえば、まずは熊本県や鳥取県などがあげられますが、
高知県の夜須町のスイカも、負けず劣らずおいしく人気があります。
そんな夜須スイカとは、どのような特徴があるのでしょうか。
■夜須スイカ ルナピエナとは
夜須スイカとは、夜須町で栽培されるスイカのことで、品種名ではありません。
夜須のスイカは露地ではなくハウス栽培です。
ハウス栽培に特化したスイカは、品質や味にばらつきが少ないといいます。
そしてこのハウス栽培を続けて40年経ち、
2005年2月に夜須スイカの特徴をふまえて「ルナピエナ」という名づけられました。
このルナピエナは、アルファベットにすると「Luna Piena」となります。
Lunaは月を指し、Pienaは満ちるという意味です。
つまり、Luna Pienaで満月を意味します。
夜須町の澄んだ夜空で大きくなっていく月の姿と、
太陽の光をいっぱい受けて大きくなっていくスイカの姿を重ねてつけられたそうです。
■夜須スイカ ルナピエナの特徴
ルナピエナは満月という意味ですが、
満月とスイカを結びつけると、黄色いスイカを思い浮かべませんか?
でも実際には、ルナピエナの果肉は鮮やかな美しい赤色をしています。
このギャップがまた、ルナピエナの印象を強くします。
では、他にはどのような特徴があるのでしょうか。
・糖度12度以上の濃厚な甘さ
・選べる小玉と大玉
・切り口から果汁がしたたるほどのジューシーさ
・鮮やかで美しい赤色の果肉
・冬にも味わえる
ルナピエナの特徴は、なんといってもジューシーな果肉に歯触りの良いシャリ感、
それから濃厚なスイカの香りと強い甘みです。
太陽の光をたっぷりと浴びて、実に養分がたくさん詰め込まれています。
また、ルナピエナは小玉(夜空)と大玉(金時)から選べます。
小玉はだいたい3kg前後、大玉は6kg~8kgが目安となります。
どちらもルナピエナならではの食感と味を楽しめるのですが、
驚きなのは食味だけではありません。
大玉の金時は通常のスイカと同じように、
5月下旬頃から出荷が始まる、いわゆる夏のスイカです。
ところが小玉の夜空の方は、
なんと出荷が11月~3月と、真冬に楽しめるスイカとなっているのです。
スイカといえば夏のフルーツのイメージが強いですが、
暖房で乾燥した部屋にいると、甘くてみずみずしいフルーツが恋しくなってきます。
そんな時に小玉の夜空が出てきたら、食べずにはいられません。
一口食べれば、甘いスイカの果汁が体に染みわたることでしょう。
お店によっては贈答用の化粧箱の用意もあるので、
珍しいお歳暮やお年始としても喜ばれそうです。
我が家の空中栽培、病害虫を防ぎやすく育てやすいです
■夜須スイカ ルナピエナのおいしさの秘密
ルナピエナがおいしいのは、スイカ造りに適した環境と、農家の方のたゆまぬ努力は欠かせません。
それによって確率されたハウスでの栽培法も、ルナピエナのおいしさへとつながっています。
・光り輝く海の町
夜須町は海の町です。
そのため、昼間は海に太陽の光が反射して、キラキラと輝きます。
その反射した光が、ハウスの中で育てられているルナピエナに当たることで、
ルナピエナはたくさん光合成をします。
おいしいスイカを育てるために、日照は切っても切れません。
日照時間が長くなる夜須町だからこそ、おいしいスイカが育ちます。
・1株1玉の努力
スイカは1株でいくつも実をつけます。
それをある程度絞って育てることで、
養分が残った実に集中するため、おいしいスイカとなります。
ルナピエナはなんと1株に1玉だけの栽培をしています。
そのため、すべての養分はその1玉に集中します。
養分が分散することがないため、1玉1玉がおいしくなるのも頷けます。
・空中栽培のスイカ
ルナピエナの面白いところは、露地栽培ではなく、
ハウス栽培であることと、空中栽培であることです。
一般的には地這いにして育てることが多いスイカですが、
ルナピエナはツルを立体的に誘引して育てることで、
太陽の光がよく当たるようにしています。
立体的に誘引されたツルについた実も、宙に浮いた状態となり、
できる限りたくさんの光を受けるよう工夫されています。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方