スイカ 塩
収穫した縞王、母が粗塩をかけていました、旨かったです
スイカを食べる時、よく塩をかけると甘くなると聞きますね。
けれど、実際に塩をかけて食べている人は、あまりないような気もします。
スイカに塩をかけると、本当に甘くなるのでしょうか。
また、塩をかけるようになった歴史は、どのようなものがあるのでしょうか。
スイカと購買意欲
スイカ 食べ方の変化
家庭菜園でスイカ栽培するかたも増えています(2016.07.26収穫)
スイカは、緑と黒の縞模様、赤い果肉と黒い種の夏のフルーツです。
日本では古くから食べられていて、現在もとても人気があります。
さらにおいしいスイカを求めて、品種改良を重ね、
農家の方もおいしいスイカを育てる努力を怠りません。
そのスイカが、子供の頃と今では、
食べ方が変わったと感じることはありませんか?
年配の方からスイカに関する話を聞く時にも、
少し違和感を覚えることがあるかもしれません。
スイカの食べ方は、今と昔とで何が変わったのでしょうか。
[スイカ 食べ方の変化]
■スイカの売り方今昔
ひと昔前までは、スイカといえば1玉丸ごと売りが基本でした。
八百屋、百貨店やスーパーでも1玉で売られていることがほとんどでした。
ところが、最近はスーパーの青果エリアに行くと、
丸ごとの状態で売られていることはあまりありません。
もちろん1玉売りもしていますが、昔ほど積まれていません。
数えられる程度の数だけ丸ごとのスイカが置いてあり、
その他はカットして透明のラップなどがかかった状態で並んでいます。
中にはプラスチック製の蓋付きカップの中に、
ダイス型に切られたスイカが入って売られていることも多くなりました。
昔は家族や親戚が集まれば人数が多くなるため、
大玉スイカを1玉全部切っても余ることはありませんでした。
ところが現在では、核家族化が進んだ結果、
家族が全員集まっても4人まで、親戚が一堂に会する機会も減っています。
そのため、大玉スイカ1玉を購入して切ると、食べきれずに余ってしまいます。
また、家庭用の冷蔵庫には大玉スイカ1玉が丸ごと入れるのは難しく、
食べきれずに余った分でさえ、容量を圧迫します。
そこで、冷やす時に冷蔵庫を陣取ることが少なく、少人数でも食べられる、
四分の一や六分の一といったカットされたスイカが主流となったのです。
スイカのフルーツポンチもおいしい♪
・カットスイカ、カップスイカの魅力
さらにカップ入りのスイカなら、購入したその日のうちに食べられるだけでなく、
切ったりする必要もなく、フォークや楊枝などで気軽に食べられます。
食べ終わった後も、スイカが入っていたカップを処分するだけで簡単です。
本来なら皮の部分や種を処分する必要がありますが、
夏場はゴミの日まで置いておくと虫がわいたり傷んで臭ることがあります。
カップスイカなら、食べ終わった後のカップを軽く水で洗っておくだけで、
虫が集まったり臭ったりする心配がありません。
カットスイカや、カップ入りスイカは、丸ごとで買うスイカに比べると、割高です。
カップ入りのスイカなんて、計算するのも怖いほどです。
それでも1玉買うよりは気軽に買える値段ですし、
後のことを考えれば、割高でもあまり気にはなりません。
生活スタイルの変化や、合理性をわきまえて、
スイカの販売スタイルが今と昔では変わったようです。
三日月型に切ると美しいです
■大玉スイカと小玉スイカ
小人数で楽しむようになったとはいえ、
それでも1玉丸ごとで買うのが主流であることがあります。
それが、手軽で美味しい小玉スイカです。
大玉スイカがだいたい7kg前後が多いのに対し、小玉スイカは3kg前後です。
大玉の半分以下のサイズになるため、冷蔵庫にも楽々と入れることができます。
最近は、友達や近所の人が集まって、パーティーをすることも多くなりました。
そんな時に活躍するのが、小玉スイカです。
大玉スイカだと、カットして出すことが多くなりますが、
小玉スイカは小ぶりなのを生かし、スイカ自体を器にすることができます。
半分に切ったり、上三分の一ほどを切り、そこから中をくりぬきます。
中身は丸くしたり刻んだりし、他のフルーツと合わせて皮に戻し、
そこにソーダを注げばフルーツポンチができあがります。
他にも、くりぬいたスイカの果肉をミキサーにかけ、
ゼラチンを加えてから皮に戻して冷やします。
中が固まったら、普通のスイカのようにカットして出すと、
果肉部分がスイカゼリーになった面白いデザートとなります。
大玉スイカがカットされた状態で売られることが多くなったのに対し、
小玉スイカの場合は、あまりカットして売られることがありません。
おそらく、冷蔵庫に入れたり、少人数で食べ切れるからでしょう。
昔は大玉スイカに比べると小玉は風味が微妙で、食感も悪いといわれました。
ところが、品種改良が進んだことで、風味が良く、
食感も大玉と遜色ない品種が作られるようになりました。
それに伴い、小玉スイカの人気が高まり、需要が多くなったという訳です。
三角形が食べやすかった……
■スイカに一工夫
昔は大玉スイカを櫛形や三角形に切って、両手で持って食べるのがスイカの食べ方でした。
生食することがほとんどで、加工することもほぼなかったと思います。
ところが、最近ではスイカを使ったデザートやジュースなどが人気を集めています。
基本的には甘味として食べることが多いですが、
中にはサラダとして食事と合わせることもあるようです。
意外なことに、スイカはチーズとの相性が良く、さらにミントを合わせたりすると、
爽やかで食欲のない夏場には最適なサラダになります。
こうして考えてみると、スイカはそのまま食べて良し、
料理に使って良しの万能フルーツなんですね。
食べ方や売り方が変わっても、これからもずっと愛され続けていくことでしょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
尾花沢スイカ 販売店
尾花沢スイカ、楽天市場にもたくさん♪
尾花沢スイカとは、山形県の尾花沢地方で栽培されているスイカです。
尾花沢は、昼と夜の寒暖の差が大きく、スイカ栽培に向いています。
スイカは暖かい気候をこのむため、日中に気温が暖かく、
日当たりの良い場所だと、光合成が促されます。
光合成されて作られた養分は、スイカの葉や実に集まります。
この集まった養分は夜の間、スイカが呼吸することで少しずつ減っていきます。
ところが、夜の気温が低いとスイカの呼吸が減るので養分の減りも少なくなるのです。
そのため、寒暖の差が大きいと、甘くておいしいスイカができるそうです。
そんな尾花沢のおいしいスイカも、ネットでならまだ購入することが可能です。
尾花沢スイカを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。
■尾花沢スイカ 販売店
こちらのおばネットは、山形県は尾花沢で作られたお米や野菜、
加工品などを購入することができるショッピングサイトです。
もちろん、尾花沢スイカを購入することもできますよ。
赤い果肉のスイカなら、2Lで7kg、4Lで9kgの重さがあります。
1玉ずつ購入することもできますし、2玉セットの販売もあります。
他にも、サマーオレンジという果肉の色が黄色いスイカの販売もあります。
赤と黄色、両方買って食べ比べてみるのもおもしろそうです。
JAが経営している、みちのく村山では、
おもしろい尾花沢の名産品を使ったものが売られています。
尾花沢スイカは、最大6Lサイズで1玉11kg~12kgの立派な大玉を購入できます。
サイズによって、2L~5Lまでなら2玉セットの購入も可能です。
スイカだけでなく、尾花沢牛を使った肉まんや、
地元のそば粉とつや姫の玄米米粉の麺を使った尾花沢スイ辛冷麺も販売。
尾花沢スイカと一緒に購入し、カットしたスイカを冷麺にトッピングするのも楽しそうです。
こちらのお店では様々な地域のスイカを販売しています。
中でも尾花沢スイカは、訳ありのC品から贈答に使えるA品まで品ぞろえ豊富で、
自宅用も贈答用も購入できるのが嬉しいところです。
訳あり品は、実の内部に割れが生じていることがあるためとか。
割れが出ているだけなので、味はA品と変わりません。
1玉が8kg~10kgの尾花沢スイカが2000円足らずで買えるのは、
訳ありならではのお得感です。
フルーツ王国山形県産のフルーツの取り扱いが多いお店で、
山形県で生産されたサクランボ、モモ、リンゴ、もちろん尾花沢スイカもあります。
秋にはナシやカキも出るので、時期ごとにチェックしていても飽きることがありません。
尾花沢スイカは、訳あり品と秀品の両方を扱っています。
農家さんに直接買い付けにいっているため、お得なお値段となっているようです。
訳あり品であっても、味は秀品と変わらず甘みとスイカの香りがたっぷりと味わえます。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
秋冬に食べるスイカ
スイカといえば夏をイメージしますね
実際、スイカは高温の環境を好みますし、
露地栽培では夏場に出荷することが多いです。
甘くておいしいスイカの栽培には、高い気温と長時間の日照が必要です。
暑い中で冷えたスイカを食べることで、涼を得ようとする目的もあるので、
秋冬のように気温の低い時期には、食べることはあまりないです。
ところが、最近の日本人の生活環境を考えると、
秋冬のスイカは贅沢なデザートのように思えます。
[秋冬に食べるスイカ]
■秋冬にスイカが食べたくなる?
外に出るだけで汗ばむくらい暑い夏に比べ、
秋は風もだんだんと爽やかで涼しくなってきます。
冬になれば風は冷たく、どちらかといえばよく冷えた果物より、
温かい飲み物の方が恋しくなります。
確かに外に出れば寒く上着が欠かせなくなりますが、室内はどうでしょうか。
秋や冬になってくると、室内では暖房を入れ始めます。
最近はマンションや一軒家に関わらず、床暖房やエアコン、
ガスや電気ヒーターにストーブなどを利用する過程が増えています。
特に床暖房やエアコン、オイルヒーターなどを使って、
部屋全体を暖めるような暖房器具も普及してきているため、
昔ほど部屋が寒くはありません。
建物の気密性も高まってきているので、隙間風に凍えることも減りました。
そうなると、秋や冬であっても室内は暖かい環境になっているはずです。
暖房器具を使用することで、空気が乾燥しがちにもなります。
すると、恋しいのは温かい飲み物ではなく冷たい食べ物ではないでしょうか。
以前から冬の寒い時期にコタツに入ってアイスクリームを食べるのが好き、
という方が多かったように思います。
それと同じように、冷えたスイカを食べて、乾いた喉を潤すことができます。
暖房器具によって火照った体も、スイカを食べることでスッキリとしますし、
スイカのもつ利尿作用になり、代謝の悪くなった体もめぐりが良くなります。
現代人の秋冬の過ごし方を考えると、スイカは最適なスイーツかもしれません。
2016.07.18収穫の縞王 変形果だが美味でした
■秋冬にスイカを出荷するメリット
本来は旬が夏であるスイカを秋冬に生産して出荷するためには、
ハウスを利用した抑制・促成栽培が必要になります。
それでも地域によってはスイカが栽培するのが難しいこともありますし、
何よりハウスで栽培・管理する時の費用が上乗せされます。
上乗せした分を容易に回収するには、商品の単価を上げる必要があります。
それでもまかなえない場合は、品種を選定し、貯蔵性の高いものを育て、
出荷の時期を遅らせるといった方法もあります。
今までも夏以外にスイカがスーパーに並んでいることがありました。
けれど値段が高いため、頻繁に買うことはあまりないでしょう。
旬ではないため、味がのっていないと予想する人も多いようです。
しかし、ひと昔前には、夏野菜であるピーマンやトマト、ナスが、
年中スーパーに並ぶことが想像できなかったはずです。
現在は夏野菜であるピーマンやトマトが真冬にも流通しますし、
冬野菜のハクサイやダイコンが夏に流通しています。
こう考えると、冬に出回っているスイカもまずいとは限りません。
人間は不思議なもので、流通量が少ない希少性の高いものには、
少々無理をしてもお金を払うところがあります。
今まではおいしくないかもと思って手が出せなかったスイカも、
おいしいと分かれば食べたくなるものです。
スイカの需要と供給のバランスがとれるようになってくれば、
秋冬のスイカに力を入れる農家も増えてくるかもしれません。
農家の方の努力なしには、
おいしいスイカを秋冬に食べることはできません。
7月初めに収穫した紅こだま、甘くてシャキシャキ!
■秋冬にスイカをうる販売するなら
実際に秋冬にスイカを買うとしたら、どのような形のスイカを買いますか?
まずは1玉丸ごとのスイカ。
大人数で食べたりするのに最適です。
冬なら冷蔵庫にわざわざ入れなくてもよく冷えるので、
冷蔵庫に入らないからと敬遠していた方にはお勧めです。
次に半分や三日月状にカットしたスイカ。
これもスイカの定番ですよね。
スーパーでは特によく見かける売り方です。
中に割れやうるみが出ていないか、色つやはどうかを確認して買えます。
冷蔵庫に入れやすいサイズなので、季節を問わずに購買層は広がりそうです。
最後がカップタイプのスイカです。
一口サイズにカットしたスイカを、透明の蓋つきカップに入れて売るスタイルです。
計算すると実は丸ごと1玉買うよりも割高ですが、一人暮らしの場合は気軽に購入できます。
一口大にカットしてあるので、包丁を出したり、手を汚さずに済むのも魅力的です。
この3種類の中で、意外と売れそうなのがカップタイプです。
丸ごと1玉は、人数が集まる時には売れるでしょうが、それ以外だと手に余ることもあるでしょう。
カットスイカも同様で、家族の中に食べたい人とそうでない人がいた場合、
夏よりも少量で済むことが多いように思います。
寒い台所に立ってカットする手間も省け、洗い物も減るということで、
カップタイプは手軽に買って食べられる利点が大きいように思います。
■秋冬に合うスイカ
カップタイプを前提として売る場合、やはり食べる時に食べやすいものが適しています。
それが種なしスイカです。
それから、カットした後に果肉が崩れることがないよう、
シャリ感が強く肉質が硬めのものが適してます。
すでにカットしているスイカを口に放り込んだ後、
種を気にしながら食べる必要がないのでとても楽です。
小さなお子さまと一緒に食べる時も、安心して食べることができます。
また、パーティーや集まりの場合も、口に含んだ後に種を出す行為を気にする必要もありません。
ただ、種なしタイプのスイカは、味や食感がいまいち好まれないのが現状です。
栽培する時、苗の値段も高く、農家からも敬遠されることもあるようです。
最近では、特定のスーパーと農家が提携し、
種なしでおいしいスイカの開発もしています。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方