スイカ栽培 2016年
■スイカ栽培 2016年
2016年のスイカ栽培。今年で5年目となりました。
最初は、摘心や誘引、どこに受粉して着果させるかに迷いましたが、
だんだんと要領分かってきて、余裕が出て来たところでした。
が、しかし、用土の再生と土づくりで、やや失敗してしまった模様、
画像とともにご覧ください。
縞王、変形果
こちらは大型プランターでの空中栽培の縞王です。
形や模様が変形しているのがわかりますか?
この変形の原因は、肥料過多で樹勢が強すぎたためです。
私は、プランターの用土は、古い用土を真夏に太陽熱消毒しています。
古い用土を新聞紙の上で乾かし、ふるいで振るって土のキメをそろえ空気を入れ、
黒ビニール袋に入れて水分を含ませ、5~7日コンクリート上に放置し殺菌します。
そうした用土に、土のリサイクル材などを入れて使っています。
時々、自家製腐葉土や市販の赤玉土を混ぜています。
プランター栽培の場合は、この方法で今までほとんど問題は起きなかったのです。
今回の肥料過多はなぜか?
土のリサイクル材を替えたにもかかわらず分量をしっかり守らなかったからです。
AからBに替えたのですが、Bのほうが肥料分が濃く割安な感じがしたのです。
そして、Bに記載されている分量より、リサイクル材を気持ち多めに用土に混ぜ込んだのです。
A.ふっかふかによみがえる 古い土のリサイクル材 花ごころ
B.ハイポネックス 土のリサイクル材
両方とも、品質の良い土のリサイクル材だと思います。
しかし、記載されている分量を守らないと適切な用土にはならないんですね。
この肥料の与え過ぎによって、トマトは尻腐れ病や変形果にもなりました。
元肥は、少な目に与えて追肥で補ったほうが、やはり安全です。
変形果の縞王、味はバッチリでした!
傷と変形で摘果した縞王、直径10㎝(汗
一夜漬けにしたら、格別の美味しさ&香り
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こちらは小玉スイカの紅こだま、肥料過多の影響は出ていません
甘さ、シャリ感、育てやすさと三拍子揃っています
紅こだまの赤ちゃん
紅こだまの雌花たち
まだ、これから収穫するスイカも控えています。
うちは住宅街で、通りがかりの子供たちが、
「きゃ~、スイカだ!」と叫んでいるのが聞こえて来て嬉しいです。
収穫適期の見方が、我ながらうまくなりました。
着果日のメモを基本に、まきひげ、周りの葉の枯れ、お尻、音など全部チェックしてます。
他人が見たら異様な光景だと思いますが。
*栽培と記事は、管理人担当です。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
秋冬に食べるスイカ
スイカといえば夏をイメージしますね
実際、スイカは高温の環境を好みますし、
露地栽培では夏場に出荷することが多いです。
甘くておいしいスイカの栽培には、高い気温と長時間の日照が必要です。
暑い中で冷えたスイカを食べることで、涼を得ようとする目的もあるので、
秋冬のように気温の低い時期には、食べることはあまりないです。
ところが、最近の日本人の生活環境を考えると、
秋冬のスイカは贅沢なデザートのように思えます。
[秋冬に食べるスイカ]
■秋冬にスイカが食べたくなる?
外に出るだけで汗ばむくらい暑い夏に比べ、
秋は風もだんだんと爽やかで涼しくなってきます。
冬になれば風は冷たく、どちらかといえばよく冷えた果物より、
温かい飲み物の方が恋しくなります。
確かに外に出れば寒く上着が欠かせなくなりますが、室内はどうでしょうか。
秋や冬になってくると、室内では暖房を入れ始めます。
最近はマンションや一軒家に関わらず、床暖房やエアコン、
ガスや電気ヒーターにストーブなどを利用する過程が増えています。
特に床暖房やエアコン、オイルヒーターなどを使って、
部屋全体を暖めるような暖房器具も普及してきているため、
昔ほど部屋が寒くはありません。
建物の気密性も高まってきているので、隙間風に凍えることも減りました。
そうなると、秋や冬であっても室内は暖かい環境になっているはずです。
暖房器具を使用することで、空気が乾燥しがちにもなります。
すると、恋しいのは温かい飲み物ではなく冷たい食べ物ではないでしょうか。
以前から冬の寒い時期にコタツに入ってアイスクリームを食べるのが好き、
という方が多かったように思います。
それと同じように、冷えたスイカを食べて、乾いた喉を潤すことができます。
暖房器具によって火照った体も、スイカを食べることでスッキリとしますし、
スイカのもつ利尿作用になり、代謝の悪くなった体もめぐりが良くなります。
現代人の秋冬の過ごし方を考えると、スイカは最適なスイーツかもしれません。
2016.07.18収穫の縞王 変形果だが美味でした
■秋冬にスイカを出荷するメリット
本来は旬が夏であるスイカを秋冬に生産して出荷するためには、
ハウスを利用した抑制・促成栽培が必要になります。
それでも地域によってはスイカが栽培するのが難しいこともありますし、
何よりハウスで栽培・管理する時の費用が上乗せされます。
上乗せした分を容易に回収するには、商品の単価を上げる必要があります。
それでもまかなえない場合は、品種を選定し、貯蔵性の高いものを育て、
出荷の時期を遅らせるといった方法もあります。
今までも夏以外にスイカがスーパーに並んでいることがありました。
けれど値段が高いため、頻繁に買うことはあまりないでしょう。
旬ではないため、味がのっていないと予想する人も多いようです。
しかし、ひと昔前には、夏野菜であるピーマンやトマト、ナスが、
年中スーパーに並ぶことが想像できなかったはずです。
現在は夏野菜であるピーマンやトマトが真冬にも流通しますし、
冬野菜のハクサイやダイコンが夏に流通しています。
こう考えると、冬に出回っているスイカもまずいとは限りません。
人間は不思議なもので、流通量が少ない希少性の高いものには、
少々無理をしてもお金を払うところがあります。
今まではおいしくないかもと思って手が出せなかったスイカも、
おいしいと分かれば食べたくなるものです。
スイカの需要と供給のバランスがとれるようになってくれば、
秋冬のスイカに力を入れる農家も増えてくるかもしれません。
農家の方の努力なしには、
おいしいスイカを秋冬に食べることはできません。
7月初めに収穫した紅こだま、甘くてシャキシャキ!
■秋冬にスイカをうる販売するなら
実際に秋冬にスイカを買うとしたら、どのような形のスイカを買いますか?
まずは1玉丸ごとのスイカ。
大人数で食べたりするのに最適です。
冬なら冷蔵庫にわざわざ入れなくてもよく冷えるので、
冷蔵庫に入らないからと敬遠していた方にはお勧めです。
次に半分や三日月状にカットしたスイカ。
これもスイカの定番ですよね。
スーパーでは特によく見かける売り方です。
中に割れやうるみが出ていないか、色つやはどうかを確認して買えます。
冷蔵庫に入れやすいサイズなので、季節を問わずに購買層は広がりそうです。
最後がカップタイプのスイカです。
一口サイズにカットしたスイカを、透明の蓋つきカップに入れて売るスタイルです。
計算すると実は丸ごと1玉買うよりも割高ですが、一人暮らしの場合は気軽に購入できます。
一口大にカットしてあるので、包丁を出したり、手を汚さずに済むのも魅力的です。
この3種類の中で、意外と売れそうなのがカップタイプです。
丸ごと1玉は、人数が集まる時には売れるでしょうが、それ以外だと手に余ることもあるでしょう。
カットスイカも同様で、家族の中に食べたい人とそうでない人がいた場合、
夏よりも少量で済むことが多いように思います。
寒い台所に立ってカットする手間も省け、洗い物も減るということで、
カップタイプは手軽に買って食べられる利点が大きいように思います。
■秋冬に合うスイカ
カップタイプを前提として売る場合、やはり食べる時に食べやすいものが適しています。
それが種なしスイカです。
それから、カットした後に果肉が崩れることがないよう、
シャリ感が強く肉質が硬めのものが適してます。
すでにカットしているスイカを口に放り込んだ後、
種を気にしながら食べる必要がないのでとても楽です。
小さなお子さまと一緒に食べる時も、安心して食べることができます。
また、パーティーや集まりの場合も、口に含んだ後に種を出す行為を気にする必要もありません。
ただ、種なしタイプのスイカは、味や食感がいまいち好まれないのが現状です。
栽培する時、苗の値段も高く、農家からも敬遠されることもあるようです。
最近では、特定のスーパーと農家が提携し、
種なしでおいしいスイカの開発もしています。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
紅まくら
紅まくら
大玉スイカはいろいろありますが一般的には丸い形をしています。
品種によっては丸ではなく、ちょっと変わった形をしたスイカもあります。
枕形と呼ばれ、少し縦に長く横にすると枕のような形のスイカです。
今回ご紹介するのは「紅まくら」という品種で、
名前の通り枕形、ラグビーボールのような大玉スイカです。
大玉スイカですが、大玉なのにぺろりと食べられる美味しさを持つスイカです。
同じ大玉品種の縞王との違いですが、まず形と色が違います。
形は上記のように枕形、果実の色は鮮やかで濃い桃紅色でとても綺麗です。
スイカの中でも、格別、色が濃い品種ではないでしょうか。
また紅まくらは、秋田県で1株に1個の実をつけるようにして、
さらに糖度が高く品質の高い、大玉スイカとして栽培されています。
甘みが強く香り高く、果肉がシャキシャキして美味なスイカ、
美しい紅まくらを育ててみませんか?
夏は、やっぱり大玉スイカ!
■大玉スイカ 紅まくら
◎特徴
・実は枕形をしていて重さが7kg~8kgの大玉スイカ
・果肉は硬めですがシャリ感が強く食感が良い
・糖度は12度~13度と安定していて、糖度よりも甘みを感じる
・スイカ独特の甘い香りが強く風味も豊かで食味が良い
・果肉の色は濃い桃紅色で色ムラが少なく皮の際まで色づくので、
カットしたときに、皮の部分と果肉の部分がはっきりしていて美しい
・皮の緑色が濃く、太い縞模様をしていて見た目も美しい
・空洞果が少なく実がしっかりとしているので作りやすく裂果も少ない
・雌花の発生は安定していて、
低温時でも花粉の発生が良いため実のつきが安定する
◎栽培のコツ
・つるの勢いが中程度からやや強めの傾向
・節と節の間がやや長めで、枝が込みすぎてしまうことは少なく栽培しやすい
・低節位の実は枕形になりにくいので、
17節~23節に前後につく花に着果させると良い果実になる
・収穫は夏期で30~35日で収穫が可能、
実がついている節の巻きひげが枯れてくるくらいに収穫するのが良い
・その他標準的なスイカの育て方で、十分健康に育つ
■参考
・スイカ 種からの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
小玉スイカの収穫状況
裂果! 今シーズン、かなりショックだった小玉スイカ=赤こだま
ネットで注文した苗=赤こだま接ぎ木苗、元気で良い苗です
実はもう1本あって……、
生長点が傷んで葉が折れていたのです
しかし、立派に実を結びます
プランター栽培で、こんな端正な実を自然受粉でつけていました
ちゃんとスイカになったのです、実も締まって甘く美味でした!
ショックだったのは、このスイカ、あんどん作りの鉢植えです
見えない位置に自然受粉し、気づいた特には割れていました
ネットがけを早くすれば、防げたのに残念。
よくよく見るとナメクジが嬉しそうに這っています
この裂果したスイカの日は、3個収穫でした
裂果したのは、漬物にしようと取っておいたのに子供が平らげていた(汗
とっても、美味しかったそうです。
こちらの小玉スイカも自然受粉で結実していました
標準プランターに1株、ネットに絡ませた空中栽培=立体栽培です
どんどん生長します、このスイカの実が大きくなるのを眺めるのは楽しい♪
脇からゴーヤが育ってきた、面白い眺めです
両者ともめでたく収穫!
こちらは、縞王大玉スイカです
10号(13リットル)のあんどん仕立てで、
どのように育つのか、実験してみました。
樹勢も良く、頑張ってくれました。
しかし、本来の縞王の大きさにはなりきれません。
でも、あんどんが拉げるほど大きくなる(汗
収穫の姿、大型プランターで育てた縞王と同じように味は抜群に良かったです。
今年、思ったのは、収穫時期の大切さです。
小玉スイカは日にちでほぼ判断でき、
収穫適期よりやや早めのほうが美味しいです。
大玉スイカは、ひげや尻、枯れ具合からの判断のほうが正しく感じます。
音で聞き分けるのは、スイカを何十個か並べて聞いてみないと分かりずらいです。
来年もスイカが楽しみです、
どうぞご一緒に♪