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ミニラグビー
ミニラグビー
ミニラグビーは、ラグビーボールのような形をしたスイカ品種です。
名前の通り、ラグビーボール型になるスイカの中でも、小玉になるタイプで、
育てやすく冷蔵庫にも収納しやすく、家庭菜園でも人気があります。
形はラグビーボールのような楕円形になる品種ですが、
個体差によってやや細長くなるタイプと、寸詰まりになるタイプがあります。
実の形が長かったり短かったりしても、味は変わりません。
表面の柄は、緑に濃い緑のラインが入る縞模様ですが、
濃い緑のラインが少し崩れることもあるため、
はっきりとしたキレイな縞模様とならない場合もあります。
1玉の重さはだいたい2kg~2.5kgほどで、スマートな形をしているため、
家庭用の冷蔵庫の野菜室でも入れやすいサイズと形をしています。
切ってみると、中は赤い果肉が詰まっています。
鮮やかで、ピンクがかったような赤色が、見た目にも明るい色合いです。
果肉はよく締まっていて、種の周りの果肉が柔らかくなる、
「うるみ」という現象も起きにくいのが特徴です。
果肉がだれないため、日持ちが良いです。
1玉でも食べきるのに時間がかかる場合や、
食べる予定の日が収穫から数日後であっても、傷むことなく食べられます。
時々、果肉が割れてしまっていることもありますが、
それでも熟しすぎということが少なく、味は一定に保たれます。
味はスイカらしい甘さと爽やかさ、それから香りと食感が楽しめます。
特別に甘いというわけではありませんが、冷やしてたべれば、
みずみずしいスイカの味を堪能することができます。
小玉種の中でも育てやすい品種で、1番果だけでなく、
2番果や3番果の収穫も期待できます。
家庭菜園の場合、スペースの都合上1株しか育てられない場合でも、
1本のツルで複数個の収穫ができるのが嬉しいところです。
小玉スイカは実が小さい分、収穫適期を見極めるのが少し難しいとされています。
ミニラグビーは、熟した後も裂果するまでに猶予があるため、収穫適期が長めです。
収穫だとスイカを見に行って、実が割れてしまっているととても残念ですが、
ミニラグビーならそれを回避することができます。
ツルの伸び具合は、栽培前半は普通程度です。
後半になると勢いが増すので、強くなりすぎた場合は調整が必要となります。
1本のツルから複数個の実を収穫するためには、
1番果の肥大が止まる頃に2番果の受粉をするのがコツです。
3番果を受粉させるのも、2番果の肥大が止まる頃に行うと、
それぞれがきちんと肥大するので、大きさの揃いが良くなります。
低温期でも花粉がよく出るので、1番果の受粉の失敗が減ります。
受粉から収穫までの期間は、4月に着果して35日、
5月に着果すると32日、6月の着果では27日くらいです。
気温が高くなるほど熟すまでの期間は短くなりますが、
日数だけでなく、試し切りするなど、他も総合して収穫可能か見極めるようにしましょう。
■ミニラグビー
◎特徴
・ラグビーボール型の小玉品種
・実の形は細長い楕円や短めの楕円
・皮にはグリーンと濃いグリーンの縞模様が入る
・中の果肉は鮮やかな明るい赤
・さっぱりとした甘みとスイカ特有の香り、食感が楽しめる
・種周りのうるみが少なく、果肉がよく締まっている
・果肉に割れが発生していても、過熟になっていることが少ない
・日持ち性に優れている
・低温期の花粉の出が良く、着果性が良い
・着果性、肥大性が良いので、2番果3番果が期待できる
・裂果が少なく、収穫最適期間が小玉種の中でも長い
・6月の着果で収穫までが27日目安となる極早生の品種
・ハウスやトンネル栽培に向く
◎栽培のコツ
・草勢は前半が普通、後半になると強くなる傾向がある
・2番果の受粉は、1番果の肥大がおさまる頃に行う
・受粉から収穫までは、4月着果で35日、5月着果で32日、6月着果で27日が目安
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
太陽スイカ
太陽スイカ C)つる新 種苗店
太陽スイカという、少し珍しい品種があります。
名前に太陽と入っている通り、表面の皮は黄色く、形もほぼ球形なので、
まさに太陽といった風貌をしています。
皮は黄色一色ではなく、濃い黄色~オレンジ色のラインが入るので、
スイカといわれて想像する縞模様は入っています。
ただ色が黄色とオレンジなで縞が細いので、
一般的なスイカとは全く違った印象にはなります。
ぱっと見ると、スイカではなくメロンか何かかと勘違いしてしまいそうです。
表面上の色はスイカらしくありませんが、
切ってみると中は真っ赤な果肉が詰まっていて、黒い種がちらほらと見えます。
実の中身が多く、皮の際まで食べられるのも嬉しいところです。
珍しい品種は、スイカに限らず味が良くないと言われることもありますが、
太陽スイカは甘くみずみずしいスイカの味を堪能できます。
糖度は高めで、だいたい12度ほど。
食感は少し柔らかいですが、シャリシャリとした歯触りもあり、
スイカ特有の甘く爽やかな香りが口いっぱいに広がります。
大きさも5kg~6kgと、大玉種にしては少し小さいですが、
家族で食べるには十分なサイズに育ちます。
実の色が黄色いこともあり、葉柄や葉も少し色が薄く、
葉には黄色っぽい斑点が出るので、病気と勘違いされることが多いです。
実際は病気ではなく、そういった色と柄が出るのが普通です。
むしろ耐病性があるので、育てやすい品種と言えます。
栽培初期は肥料を控えめにし、着果直後くらいから肥料が良く効くように調整します。
その後、2番果3番果が着果した場合は、形の良いものを残して摘果します。
摘果することによって、残った実が大きく甘く生長します。
放っておいても実が丸く育ち、家庭でも売り物のような丸いスイカを収穫できます。
切ってみると皮は薄いように見えますが、意外としっかりとしているので、
裂果が少なく、輸送にも耐えられる強さがあります。
苗の販売はあまり多くありませんが、
種なら取り扱いのある種苗会社で簡単に購入することができます。
流通している実を購入すると、珍しい品種ということもあり少々高価です。
少し珍しい品種のスイカを育ててみたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。
■太陽スイカ
◎特徴
・実の表面は、レモンイエロー~濃い黄色をしていて、そこに濃い黄色~オレンジのラインが入る
・実はキレイな球形
・切ると中は鮮やかな赤色で、真っ黒な種とのコントラストが美しい
・1玉5kg~6kgくらいになり、大きめの中玉~大玉サイズになる
・果肉は甘みが強く、ほろっと柔らかい肉質の中にもシャリ感がある
・葉柄の色が薄く、葉に黄色い斑点ができる
・耐病性があり育てやすい品種
・皮はしっかりとしていて裂果が少ない
◎栽培のコツ
・栽培初期は肥料を控えめにする
・着果後から肥効を高めるように調整する
・摘果することで、目的の実の肥大を促進できる
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方