しまこだま
しまこだま C)サントリーフラワーズ株式会社
しまこだまは、サントリーの本気野菜シリーズから販売されている、
小玉~中玉のスイカ品種です。
1玉が3kg~4.5kgほどになるので、収穫できた時は、
一般の小玉スイカ以上の満足感があります。
大魔神
大魔神
大魔神という、いかにも強そうな名前のスイカがあります。
表面の皮の色が濃く、黒皮種として人気のある品種です。
遠目から見ると真っ黒に見えますが、近くでよく見ると、
スイカらしい縞模様がうっすらと見えます。
外側は黒いですが、中は赤い果肉をしています。
深紅というよりは、少し桃色が入っています。
けれど色が薄いということはなく、濃い色をしているので食欲をそそります。
1玉7kg~8kgになる大玉種で、包丁を思い切って入れて、
二つに切ると、中から鮮やかで濃い果肉の色が見え、
断面には見るからにジューシーな果汁がにじみます。
糖度は11度以上になることが多く、甘みが強い状態でよく揃います。
平均的に12度くらいになることが多く、スイカとしては十分な甘さといえます。
果汁たっぷりで、かじると果汁がじゅわっと溢れます。
果肉は硬めなので、シャリ感が強く歯触りが良いのが特徴です。
果肉の硬さを生かして、カット販売をするのもお勧めです。
果肉の色が濃く断面を見せるとより大魔神の良さを感じることができます。
栽培する時は、中型トンネル~露地栽培までできますが、
どちらかというと低温は少し苦手なので、
小型トンネル~露地栽培で育てるのがお勧めです。
低温期の生育や着果率はあまり良くありませんが、
高温期では本領を発揮し、生育も旺盛になって着果も良くなります。
2月に種を播く中型トンネルでの栽培より、
3月に種を播く小型トンネルや露地栽培で育て、暑い8月に収穫を目指します。
低温にやや弱いので、定植後はホットキャップなどをかぶせて保温し、
突然の気温低下に備えるようにします。
気温が上がって安定したら、ホットキャップははずしてしまって構いません。
草勢は栽培期間中を通して強めです。
多肥にするとツルボケする可能性があるため、
様子を見ながら追肥を行うようにします。
甘みと色がのるのが少し遅いので、
十分に熟してから収穫した方が甘みを楽しめます。
完熟収穫は収穫適期を過ぎることがあるため、注意が必要ですが、
果肉が硬い大魔神は、収穫適期が比較的長いので安心です。
■大魔神
◎特徴
・1玉7kg~8kgになる大玉種
・表面の皮は黒いが、近くで見ると縞模様が分かる
・中の果肉は濃い桃紅色で、とても鮮やか
・果肉は硬くシャリ感が強い
・硬めの果肉と果肉の美しい色を生かしてカット販売も可能
・果肉が硬めで収穫後の日持ち性が良い
・糖度は11度以上になり、平均的には12度ほどになる
・濃厚なスイカの香りと甘み、ジューシーな果汁がおいしい
◎栽培のコツ
・3月に種播きして8月に収穫する小型トンネル~露地栽培がお勧め
・低温期よりも高温期の方が生育が良く着果も良い
・露地栽培の場合も、定植後はホットキャップ等で保温すると安心
・草勢は栽培期間中を通して強め
・糖度が上がるタイミングや果肉全体が色づくのが遅いので、完熟してから収穫する
・果肉が硬めなので収穫適期が比較的長い
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
たべほうだい黒王
たべほうだい黒王
たべほうだい黒王(くろおう)という、少し珍しい大玉スイカがあります。
一般的な緑と黒の縞模様ではなく、黒皮スイカで種なしスイカなんです。
黒皮スイカと言っても真っ黒ではなく、
一般的なものよりも濃い色をした縞模様といった具合です。
真っ黒ではないものの、他のスイカに比べると色が濃いですし、
黒皮よりも縞模様がはっきりと分かり、他のスイカと並んでも目立ちます。
1玉の重さが6kg前後と、大玉スイカにしては少し小さめです。
スイカは、とってもおいしいけれど、
種に気を付けながら食べるのが少しめんどうなことがあります。
けれども種なしスイカはおいしくないイメージが強いですね。
ところが、このたべほうだい黒王は、種なしで食べやすいのはもちろん、
甘みもスイカ特有のシャリ感も実現した夢のようなスイカなのです。
種がないので、三日月型にカットしたたべほうだい黒王を、
豪快にかじりついて食べ進めることもできます。
また、果肉は兄弟品種である「たべほうだい赤王」より少し硬めなので、
カットした状態で販売することも可能です。
種なしであることを生かし、ダイスカットした果肉をカップに入れて、
少量販売をすることもできます。
表面の皮は色が濃いですが、中は鮮やかな赤色をしています。
皮際の白い部分が薄く、際まで食べられるのも嬉しい特徴です。
草勢は栽培期間中を通して強く、比較的安定しています。
気温の高い環境を好むスイカらしく、高温期の生育がとても良いです。
低温期は高温期に比べると、着果率や生育具合が劣りますが、
ハウスでの栽培は可能です。
12月に種を播いて育苗し、2月に定植するハウス栽培なら、
6月に収穫することが可能です。
中型トンネルなら2月に種播きをして3月に定植、7月に収穫できます。
小型トンネルや露地栽培であれば、3月に種を播いて4月に定植し、
7月~8月に収穫することができます。
高温には強いので、小型トンネルや露地栽培で、
暑い環境と強い日差しの中で育てるのがお勧めですが、
ハウスでも栽培可能なのがたべほうだい黒王の特徴でもあります。
糖度が上がるのは早いですが、果肉の色回りが少し遅めなので、
ある程度熟してから収穫することが大切です。
果肉が硬く、日持ちが良いので、
収穫適期が長いので熟れすぎの失敗が減ります。
■たべほうだい黒王
◎特徴
・種なし(3倍体)品種
・黒皮種ではあるが、縞模様が分かる
・果肉は鮮やかな赤色
・皮際の白い部分が少なく、可食部が多い
・1玉6kg前後で、大玉種としては少し小ぶり
・果汁がたっぷりで甘みが強く、シャリ感が強い食感をしている
・果肉が硬めで日持ち性が高い
・果肉の硬さ、日持ち性の良さ、種なしであるこを生かし、カットやカップでの販売が可能
◎栽培のコツ
・低温よりも高温の方が得意
・ハウス~露地栽培まで可能
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
夏のささやき
夏のささやき
夏のささやきという、まさに夏にぴったりのスイカ品種があります。
1玉が7kg~9kgの大玉種で、
栽培しても真夏が収穫・出荷時期になる作型が合う品種です。
皮は緑と黒のストライプで、黒のラインが少し細めなので、すっきりとした印象です。
実の形自体は真ん丸な形をしているので、スイカらしい見た目をしています。
中の果肉は赤い品種ですが、ピンクが強めに入っている色をしているため、
全体の色としては少し薄めに見えます。
けれど緑色の皮とそのすぐ内側の白色、真っ黒な種と合わさると、
とても鮮やかで食欲をそそる色をしています。
果肉は硬めでシャリ感が強いですが、
水分もたっぷりと含んでいて、カットした表面には果汁が浮いてきます。
糖度は12度~13度くらいまで上がるため、
甘みが強いとともにスイカの爽やかな香りが堪能できます。
果肉が硬いため、収穫してからも果肉が崩れにくいという特徴があります。
この特徴を生かし、丸ごと販売の他にカット販売にすることもできます。
栽培する時は、
2月に種を播いてトンネルを設置して育て、7月頃に収穫する作型から、
3月に種を播いて露地で育て、8月に収穫する作型まで対応できます。
低温期でも着果率は悪くありませんが、高温期の方が適正が高く、
生育も良好で実付きも良く、味も色ものりやすいので、
できるだけ露地で高温期に合わせて栽培する方が合っています。
露地栽培にする場合でも、定植後は気温が安定していないことがあるため、
ホットキャップなどをかぶせて保温するのがお勧めです。
気温が安定した後は、ホットキャップをはずして栽培します。
草勢は栽培初期から安定し収穫時期になるまであまり変化がありません。
色回りや糖度上がりは中生ですが、果肉が硬めでしっかりとしているため、
収穫適期は比較的長いです。
プロ農家用の品種ではありますが、個人でも種の購入は可能です。
家庭菜園で育てる時も、露地栽培に向いているので育てやすく、
収穫適期が長いのも魅力的です。
■大玉スイカ 夏のささやき
◎特徴
・1玉7kg~9kgほどになる大玉種
・皮は縞模様、中の果肉が鮮やかな桃紅色
・正球型で整った形をしている
・果肉は少し硬めでシャリ感が強い
・糖度は12度~13度
◎栽培のコツ
・栽培初期から後半まで草勢は安定している
・果肉が硬めなので収穫適期が長め
・高温期の生育が安定しているので、中型トンネル~露地栽培まで可能
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
夢きらら
夢きらら
夢きららという、大玉スイカの品種があります。
見た目は真ん丸で縞模様をした王道のスイカで大和農園の交配種。
中の果肉はよく詰まっていて、色は真っ赤というよりは、
少しピンク色が入っていて、鮮やかな色をしています。
実の中央から端にかけての色ムラが非常に少なく、
果肉が柔らかくなるウルミと呼ばれる現象も少ない品種です。
発色が良く、ウルミ果も少ないため、丸ごとの販売はもちろん、
カットして果肉を見せた状態の販売にも適しています。
果肉が硬めなので日持ち性に優れている点でも、カット販売に向きます。
糖度は12度~13度と、スイカの中では高めです。
しっかりとした硬めの果肉にはたっぷりと果汁が含まれていて、一口食べると、
口の中にスイカの爽やかな香りの甘みの強い果汁がいっぱいに広がります。
硬めの果肉はシャリ感があり、
シャッキリとした歯触りも、爽やかさに拍車をかけています。
◎作型は?
草勢は栽培初期から安定して強めで、
収穫期の頃は少し強めになる傾向があります。
1株で4本ツルを伸ばし、2玉収穫をした場合、
実の重さはだいたい7kg~9kgくらいによく揃います。
低温期でもよく開花・着果しますが、高温期の方が得意なため、
中型のトンネル~露地栽培までの作型がお勧めです。
十分に気温が上がってから育て始めることで、しっかりとした株に育ち、
大きくて立派な甘い果肉を持つ実を収穫することができます。
糖度が上がるのも、果肉が色づくのも少し遅めで、
収穫までの積算温度は1200度ほどと少し時間がかかります。
ただ、果肉が硬く日持ち性があるため、長めに畑に置いていても、
ウルミ果が発生することが少なく、収穫適期が長いのも特徴です。
■大玉スイカ 夢きらら
◎特徴
・1玉7kg~9kgの大玉種
・皮は美しい縞模様で正球型
・果肉は鮮やかな桃紅色で、端までキレイに発色する
・糖度は12度~13度と甘みが強い
・果肉は硬めでシャリ感が強く、ウルミ果の発生が少ない
・日持ち性に優れている
◎栽培のコツ
・草勢は栽培初期から強め
・糖度上がりと色回りは遅いが、日持ち性があるので収穫適期が広い
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方