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スイカ 一番花 どうする?
スイカの雌花、一番花が咲きました
スイカの種や苗を植え付け、育っていく様子を日々見つめていると、
雄花でも雌花でも、蕾を発見した時にとても嬉しい気持ちになります。
一番最初についた花を一番花と呼びますが、
スイカ栽培ではこの一番花をどうすれば良いのでしょうか。
[スイカ 一番花 どうする?]
■スイカ 一番花が咲いたら
スイカは親づるをまず育て、側枝(子づる)を発生させて育てます。
親づるや子づるに一番花がついて開花すると、ようやくここまできたか!
という気持ちになり、とても嬉しくなります。
その嬉しさのまま、一番花に人工受粉を行い、着果させる方がいますが、
それは、ちょっと待ってください。
スイカの一番花は、着果させずに摘花をします。
つまり、最初の花には実をつけさせず、摘み取ってしまうのです。
せっかく咲いた花なのに、とてももったいないように思えますが、
これも美味しいスイカを食べるためなのです。
スイカは、雌花と雄花が咲きます。
雌花であれば、受粉して実をつけることができますが、雄花は花粉を出すだけで、
実をつけることはありません。
雌花の一番花は、実をつけさせずに摘み取ります。
雄花の一番花の場合は、二番目以降の雌花が咲いているのであれば、
摘花の必要はありません。
開花した雄花を人工受粉に使う場合は、
雄花自体を取って花弁を取り除き、
花の中心の雄しべを露出させた状態で行います。
>>スイカの人工受粉方法
摘花をする時は、軽く爪を立てて手で摘み取るか、ハサミで切り取ります。
花の軸は組織がそれほど硬くないので、軽い力でも手で摘み取れます。
少し硬くて手ではうまく摘み取れないという場合は、
無理せずに清潔なハサミを使って、切り取りましょう。
2番目以降に咲いた雌花に人工受粉しました
受粉日のラベルをつけておくと、収穫時に便利です
■摘花しないとどうなる?
雌花の一番花は摘花するのが通常ですが、もし摘花しないまま育てると、
どうなるのでしょうか。
・全体的に小さく弱く育つ
スイカの一番花が咲く頃は、まだまだスイカの株は充実しているとは言えません。
スイカはとても大きな実をつけます。
そのため、立派な実を育てるためには、十分に株を育てておく必要があります。
一番花に着果させると、株の生育に必要な体力が少なくなるため、
葉数も少なく、つるの長さも足りない状態となり、
結果として実の肥大や美味しさにも影響してきます。
・実の育ちが悪くなる
一番花が形成された時期は、気温が低かったり、
株自体がまだ小さい時期であることから、雌花自体も充実していません。
目で見る限りは、異常がないように見えても、未熟な雌花に着果させると、
奇形果に育つこともあり、肥大も悪いことが多いです。
空洞果と呼ばれる、中がすかすかの実になることもある上に、
味も食感も悪いスイカが育ちやすいので、
雌花の一番花は摘み取った方が良いのです。
これはスイカの品種や、
大玉・中玉・小玉といった実のサイズに関わらず共通していることなので、
スイカを育てる時には覚えておきましょう。
ただし、二番花以降の複数の雌花に着果した場合は、玉のサイズに合わせて、
今度は摘果の作業が必要になります。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培