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スイカの人工受粉方法
スイカに実をつけるために、欠かせない作業が受粉です。
本来は蜂や蝶などの虫の力を借りて受粉しますが、
家庭菜園では、確実に受粉させたいですね。
都会や高所のベランダなどで栽培している場合には、
なかなか虫自体が、来ないこともあります。
スイカは雌花のつく場所が限られているので、
チャンスを逃してしまうと、まったく実がつかないこともあります。
そこで、人工的に受粉させる作業が必要不可欠になるのです。
大玉スイカも小玉スイカも、授粉したほうが着果率が高まります。
[スイカの人工受粉方法]
■スイカの人工受粉方法
1.雌花の状態をチェック
スイカの子づるが伸びてくると、まず7節~8節目に最初の雌花がつきます。
それよりも前に花は咲きますが、雄花であることがほとんどです。
雄花と雌花の見分け方は、蕾の下に膨らみがあるかどうかです。
この膨らみは、受粉後に実となって肥大する場所です。
膨らみがある方が雌花、ない方が雄花と覚えておきましょう。
7節~8節目についた最初の雌花は、
もったいないようですが摘んでしまいます。
スイカに最初についた花は未熟で、受粉不良を起こして、
思うように実が大きくならないことが多いためです。
受粉させる雌花は?
最初の雌花の後は、5節~6節ごとに雌花がつくので、
2番目以降に咲いた雌花に受粉します。
2番目以降の雌花がついたのを確認したら、
いつ開花しそうかを毎日確認します。
スイカの受粉のチャンスは短いので、
うっかり開花を見過ごしてしまわないよう注意しましょう。
2.受粉の時間
スイカの人工受粉の作業を行うのは、必ず朝早い時間にします。
遅くとも朝10時までには受粉作業を終えるようにします。
それよりも遅くなってしまうと、
雄花の花粉の出が悪くなったりします。
スイカの受粉の時間が遅くなればなるほど、
受粉の失敗率が上がってしまいます。
立派なスイカを収穫するため、
受粉作業を行う日には頑張って早起きしましょう!
3.受粉の方法
人工受粉をする時、筆や綿棒などに花粉を付着させてから、
雌花にこすりつけることもできますが、
雄花と雌花を直接こすりつける方が簡単で確実です。
その日に開花したスイカの雄花を花茎から摘み、
花粉ができるだけ落ちないようにそっと花びらを取り除きます。
花びらを取り除くことで、雄しべが露出し、
雌しべにこすりつけやすくなります。
露出させた花粉がたっぷりついた雄しべを、
雌花の中心にこすりつけます。
人工授粉の方法
あまり強くこすりつけると、雌しべがつぶれてしまうので、
作業はあくまでも優しく行いましょう。
これでスイカの人工受粉作業は終了です。
花粉がある限り、1つの雄花で複数の雌花に受粉作業が可能です。
人工受粉作業が終わったら、作業を行った日付を書き、
人工受粉させた雌花の近くにくくりつけておきましょう。
スイカの収穫時期を確かめるのに、たいへん便利です。
人工受粉して大きくなっていくスイカ♪
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培