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小玉スイカ プランターの育て方
上手に仕立てて、美味しいスイカを収穫しよう!
■スイカ 栽培スケジュール
■スイカ 栽培データ
英名・学名 watermelon・citrullus lanatus
形態 つる性一年草
原産地 地中海沿岸、小アジア
草丈/樹高 100cm~300cm
開花期 6月~8月
結実期 7月~9月上旬
花色 黄色
栽培難易度(1~5) 3
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途 耐暑性が強い、初心者~中級者向け
大玉のスイカに比べ、比較的コンパクトに仕立てやすい、
小玉スイカは、プランター栽培に適しています。
地植えにできない、栽培するスペースが狭い場合でもプランターで育てられます。
大切に育て収穫したスイカを食べる時の喜びは、素晴らしいです!
[小玉スイカ プランターの育て方]
■小玉スイカ プランターの育て方
・種まきからの場合
春、まだ少し肌寒い季節の3月~4月に種をまきます。
プランターに土を入れて、直接種をまいても良いですし、
ポットで苗を育ててからプランターに定植することもできます。
どちらの方法で育てるとしても、
この時期は発芽に必要な気温が確保できないことも多いため、
防寒のためにホットキャップなどをかぶせておきましょう。
*詳しい種からの育て方はこちらをご覧ください。
>>スイカ 種からの育て方
・苗を選ぶ場合
初心者の方であれば、苗から栽培をスタートさせるのがおすすめです。
5月に入ると、園芸店やホームセンターにスイカの苗が並び始めます。
時期が遅れてしまうと、店に元気な苗がなくなることがあります。
店員さんに入荷時期などを聞いておくといいでしょう。
たくさん苗があり、
選べる状態の時にチェックを通過した元気な苗を購入しましょう。
1.葉が黄色く変色しておらず、濃い緑色をしている
2.節と節の間が詰まっていて、ひょろひょろと間延びしていない
3.株がぐらついていない
4.葉や茎に害虫がついていない
5.ポットの底穴から根が出ている場合、茶色くなっていない
*詳しい苗の選び方はこちらをご覧ください。
>>スイカ 苗の選び方
・植え場所(栽培環境)
スイカは風通しと日当たりの良い場所を好み、
湿気た場所と寒い環境が苦手です。
日当たりの悪い場所で育てると、
節と節の間が長く間延びし、花付きや実つきが悪くなります。
また風通しの悪い環境だと、病気にかかりやすいので注意しましょう。
・プランターの準備
小玉スイカを育てるプランターは、
通常のものより深さと広さのある、野菜用のプランターを用意します。
大きめのトロ箱に排水穴を開けた容器でも良いです。
深さが30cm、奥行き40㎝、幅が60~90cm、
50リットルの大型プランターであれば、苗を2株植え付けられます。
プランターの底が隠れる程度に鉢底石を敷き、
その上から野菜用培養土を縁から2cm~3cmほど下まで入れます。
小玉スイカは水はけの悪い土が苦手なので、鉢底石は必ず入れましょう。
*用土を自作する場合はこちらをご覧ください。
>>スイカ栽培の用土
・植え付け
本葉が4枚~5枚の頃に、植え付けを行います。
まずは苗の根鉢が崩れないように、水を与えてよく湿らせておきます。
用意しておいた用土の入ったプランターに、
根鉢がすっぽり入る程度の植え穴をあけます。
植え穴にあらかじめ水を入れてしみこませておきましょう。
苗を植え付け後、プランターの底から水が出てくるまで、
たっぷりと水を与えておきましょう。
・支柱
プランターで育てるのであっても、
地這い栽培を行う場合には、支柱は必要ありません。
空中栽培を行う場合は、支柱やネット、
棚を作るための材料を準備しておきましょう。
吊り栽培、空中栽培は省スペースで病害虫にかかりにくいです
・水やり
プランター栽培は、地植え栽培に比べると土が乾きやすい環境です。
土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出てくるまで、
たっぷりと水を与えましょう。
夏の間は、朝に水を与えても、夕方に土が乾いている場合には、
再度たっぷりと水を与えるようにします。
ただし、土が乾いていない時は、水を与えてはいけません。
余分に水を与えてしまうと、甘みが薄まる上に、
過湿になって根腐れや病気になってしまうこともあります。
・追肥
プランターに直接種をまいた場合は、
本葉が4枚~5枚になったら、少量の化成肥料を与えます。
その後は、3週間に1回くらいのペースで、
少量ずつ化成肥料を与えるようにしましょう。
苗をプランターに植え付けた場合は、
植え付けてから3週間ほど経ってから追肥を行います。
その後は、3週間に1回のペースで少量の化成肥料を与えていきます。
小玉スイカは多肥にするとつるボケを起こしやすくなり、
花が咲かなくなってしまいます。
肥料を与える時は、少量をこまめに与える方がいいでしょう。
摘芯と仕立て方(2本仕立ての場合)
・摘芯
本葉が5枚~7枚になったら、親つるの先端を切って摘芯を行います。
その後、親つるから子つるが伸びはじめます。
複数の子つるが伸びてきたら、
その中で生育の良いものを1本~2本選び、あとは根元から取り除いておきます。
*詳しいスイカの摘芯方法はこちらをご覧ください。
>>スイカの摘芯
・誘引
親づるの摘芯が終わった後、伸びてきた子づる同士が絡まないように、
支柱やネットなどに誘引していきます。
気温が上がってくるとつるの伸びが早くなり、
数日放置しているだけでつる同士が絡まってしまうこともあります。
つるが伸びたら伸びた分だけ誘引しておくようにしましょう。
・着果
1株子づる2本仕立てで、小玉スイカ2個の収穫をめざします。
子づるの13~23節くらいの3番花に着果させると良い実になります。
結実させる実よりも下についた雌花や、伸びてくる孫つるは摘み取り、
2つの実に栄養を集中させるようにします。
虫が来ない場所では、人工授粉します
*詳しい人工授粉の方法はこちらをご覧ください。
・収穫
受粉してから30日~40日くらいで収穫ができるようになります。
品種によって、収穫までの日数は変わりますので、
育てている品種が何日で収穫できるのかを確認しておきましょう。
甘くてジューシー♪
・種採り
スイカを食べる際に、黒く熟した種をとっておきましょう。
とっておいた種を水でよく洗い、日陰で乾燥させます。
全体が乾燥したら、封筒などに入れて冷暗所で保管し、春になったらまた種をまくことができます。
ただし、F1種はできた実からとった種を育てても、親株と同じ性質を引き継ぐとは限りません。
・病害虫
・アブラムシ
春、暖かくなってくるとアブラムシがつくことがあります。
葉の裏や葉の付け根、新芽などにつくので、よくチェックするようにします。
もしアブラムシがついているのを見つけたら、粘着テープなどで捕殺するようにしましょう。
・うどん粉病
葉に白い粉がかかったようになり、だんだんと株全体に広がっていきます。
風通しが悪かったり、過湿の状態になると起きやすいので、つる同士が絡んだりしないように注意します。
ごく初期の段階であれば、白くなった葉のみを切り取り、処分するだけで回復することがあります。
■小玉スイカ プランター 育て方
1.種まき時や苗が小さいうちは防寒をする
2.容量の大きいプランターを使う
3.つるボケにならないよう、多肥にしない