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スイカは果物?
スイカは果物? 野菜?
スイカは甘くてジューシーで、
夏の暑い日のおやつやデザートとして食べることも多いですね。
このスイカ、果物なのでしょうか、それとも野菜なのでしょうか。
今まで気にせず食べていたスイカは、何に分類されるのでしょうか?
[スイカは果物?]
■野菜と果物の違い
「野菜」や「果物」と聞くと、
人によってどのようなものをイメージするのかが異なります。
野菜と聞けば、キャベツやダイコン、ハクサイ、カボチャ、ニンジン、
タマネギなどなど、たくさんの種類を想像できます。
果物の場合も、ミカンやリンゴ、カキ、キウイフルーツ、ブドウなど、
様々なものをイメージすることができます。
ではスイカはどうでしょうか。
野菜と果物のどちらに分類すべきか、ちょっと悩みます。
野菜と果物には、いちおうの区別がされていますが、
実は場合によって区別の仕方が異なることがあります。
こちらでは、野菜と果物のいろいろな区別の仕方を、ご紹介します。
・辞書
辞書として幅広い層で利用されている広辞苑によると、
野菜は「生食または調理しておもに副食用とする草本作物の総称。
食べる部位により葉菜あるいは葉茎菜・果菜・根菜・花菜に大別。」とあります。
それに対して、果物は「草木の果実の食用となるもの」とあります。
つまり、食事の時のおかず(副食)に使う、草本作物が野菜、
草木になる食用の果実が果物、ということになります。
・JA
全国農業協同組合連合会(JA)によると、
一般には果物は果実だけを食べるのに対し、
野菜は色々な部分を食べるものとしています。
また、野菜は1年か2年で一度リセットする作物を指し、
果物は数年~何十年も同じ株で収穫できるものともしています。
野菜は、
・葉菜類(キャベツ、コマツナなど)
・果菜類(トマト、キュウリなど)
・根菜(ニンジン・サトイモなど)
などに分けられます。
これらの作物は、確かに1年か2年でリセットされ、新たに植えなおします。
それに対して、果樹とよばれるリンゴやレモンなどは、
同じ株から何年も実を収穫することができます。
青果市場、スイカは画面右奥にあります
・販売店
八百屋で売っているのは野菜、果物屋で売っているのは果物という、
なんとも分かりやすい考え方です。
スーパーの場合は、野菜コーナーなら野菜、
果物コーナーなら果物といったところでしょう。
・一般の人
一般の人の意見としては、
デザートとして食べるものは果物と考える人が多いように感じます。
あとは、甘みが強く水分が多いものは果物という考え方もあるようです。
■スイカは果物、野菜?
野菜と果物の区別の仕方は、人や機関、本によって様々です。
では、本当のところ、スイカは果物なのでしょうか、
それとも野菜なのでしょうか。
広辞苑に書いてあることに沿って考えると、
ちょっと判断がつきにくい部分があります。
果物の定義である「草本になる果実」という点を考えれば、
草本であるスイカも果実をみのらせるため、果物ということになります。
ところが、野菜の定義である副食用とする草本作物という点にも、
スイカは当てはまります。
スイカはデザートのイメージが強いですが、漬物にする場合もあるためです。
草本作物という点でも当てはまります。
これでははっきりと区別をつけることができません。
では次にJAの考え方でスイカを見てみましょう。
JAの見解を簡単にすると、木になる何年も収穫できるものが果物、
草になる1年か2年しか収穫できないものが野菜、ということになります。
この場合であれば、スイカは1年でリセットされる作物なので、
野菜ということになります。
販売店の場合、お店によって差が出ることが多くあるため、
はっきりと分けることができませんし、それは一般の方の意見も同じです。
こう考えると、JAの見解が一番妥当なように感じます。
同じ考え方で見てみると、果物か野菜かの区別が難しい、
イチゴやメロンなども、野菜に分類することになり、スッキリします。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方