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スイカ 皮が厚い
縞王の空中栽培、成功バージョン
スイカを収穫して、期待しつつ切ってみると、
中の白い部分が厚く、果肉が少ないことがあります。
白い部分も漬物などで食べることができるとはいえ、
やはり果肉部分が少なく、皮が厚いとがっかりします。
スイカの皮が厚いのは、なぜなのでしょうか。
[スイカ 皮が厚い]
■スイカ 皮が厚い理由は?
スイカを家庭菜園などで実際に育てたことがある方は、
同じ株から収穫したスイカなのに、なぜか皮の厚さが違っていた、
という経験をしたことがある方もいるでしょう。
皮の厚みは品種によってある程度の差がありますが、
同じ品種の同じ株から収穫したスイカでも、皮の厚みが異なる場合があります。
スイカの皮が厚くなる理由とは、いったい何なのでしょうか。
良い位置に着果させるのも、美味しいスイカ作りに大切です
・着果位置
スイカは、つるが伸びる途中に雌花を咲かせ、
その雌花がうまく受粉できると、実がつきます。
育て方の基本としては、最初に伸びてくる親づるを摘心し、
そこから伸びてくる子づるを複数育てて、そこに着果させます。
子づるが伸びてくると、7節~10節くらいまでの間に、最初の雌花がつきます。
その後、7節~10節ごとに雌花をつけていくのですが、
どの位置の雌花に着果させるかによって、皮の厚さが変わるといわれています。
子づるの付け根から数えて7節~10節までにつく最初の花は、
着果させても良い実が育たないため、摘花か摘果をします。
最初の花が咲く頃は、まだ株が充実しきっていないためか、
最初の花が形成される時期が早すぎて雌花自体が未熟なためか、
最初の花に着果した実は、皮が厚くなりやすいです。
さらに形もいびつで空洞ができやすく、食味も悪くなる傾向にあります。
そのため、着果させるのであれば、二番目の花以降にします。
あまり先延ばしにすると、
株が疲れて実を肥大させるほどの体力が余っていないため、
できれば15節~20節あたりに着果させるのが良いとされています。
家庭菜園では、待望の雌花が咲くと嬉しくなっていまい、
受粉して実をつけさせようとする方が多いですが、これは誤りです。
着果させても良い実に育たない可能性が高いと分かっているなら、
やはり二番目以降の花に着果させた方が良いですね。
皮が厚く実が熟れすぎている失敗例
トップ画像のカットしたところ、雨にも負けず良く育ち美味しい!
・水分管理
スイカの皮の厚さは、着果後の水管理にも影響されます。
スイカの果肉には、たっぷりの水分が含まれているため、
着果後の水切れが原因で皮が厚くなるように感じますが、実際には反対です。
スイカは元々砂漠地帯で自生していた植物なので、乾燥にはとても強いです。
この乾燥に耐えるため、実の中に水分を溜めこんでおくのです。
着果後の水分が多すぎると、実に水を溜める必要がないと判断するのか、
果肉の部分が少なくなり、皮が厚くなります。
プロの農家がハウスで育てたスイカと、家庭菜園で育てた露地のスイカでは、
露地のスイカの方が皮に厚みが出やすいのは、
こういった理由もあるからだそうです。
トンネルなどを利用することで、家庭菜園でも簡易的な雨よけ栽培ができます。
雨よけをしておくことで、雨による余分な水が入りにくくなるので、
水管理がしやすくなります。
ただし、水切れさせた方が良い、というわけではありません。
水切れは根や葉を傷めるので、適度な水分は与える必要があります。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培