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スイカ 水やりすぎ
じめじめした環境では、病害虫にかかりやすく元気に育ちにくいです
スイカ栽培では、やや乾燥気味に水の管理をするのが基本となっています。
スイカは元々、砂漠地帯が原産のため、乾燥や暑さには強いのです。
大きなスイカの実には、たっぷりと水分が含まれているため、
たくさんの水を与えると思われることが多いですが、実は反対なのです。
けれど、近年の異常気象によって、あまりにも雨が降らない日が続いたり、
暑い日が続くと、やはり乾燥によって水切れを起こしやすくなります。
かといって水を与えすぎると、色々なトラブルが起こる原因にもなりかねません。
スイカ栽培で水のやりすぎとなる基準は、あるのでしょうか。
[スイカ 水やりすぎ]
■スイカ 水やりすぎで起こるトラブル
スイカ栽培で水をやりすぎると、どのようなトラブルが起こるのでしょうか。
起こりうるトラブルを知っておくと、実際にトラブルが起きた時、
すぐに対処できるので、ぜひチェックしておいてください。
水分が多すぎると過繁茂しやすく、花付きや実付きも悪くなります。
・過繁茂
スイカは乾燥気味で育てますが、生長のためには水分も必要です。
ただ、過剰に水分のある状態だと、どうしても過繁茂しやすく、
花付きや実付きも悪くなります。
スイカに限らず、粒状やタブレット状などの固形肥料は、
水に溶けだす性質を持っています。
そのため、土にたっぷり水分があると、どんどん肥料成分が溶け出てしまい、
肥料過多の状態にもなります。
水のやりすぎによる過繁茂は、肥料過多=窒素過多による影響も大きいのです。
・根腐れ
水はけの良い土であれば、水をたくさん与えても、
なかなか根腐れまでになることはありません。
けれど、水はけの悪い粘土質のような土に、
毎日たくさんの水を与えていると、常にじめじめと湿気た状態なります。
水はけの悪い土は、水の保持力が強いため、空気の抜ける隙間が少ない状態です。
常に湿気ていて、空気も少ないため、スイカの根は窒息して根腐れを起こします。
スイカを育てる時は、水はけの良い土で育てるのが基本ですが、
土壌改良の途中などで、どうしても水はけの良くない土で育てる場合は、
土作りや高畝を利用して、水はけの悪さを軽減しておくと良いでしょう。
裂果は残念です!
・裂果
着果した後、実を大きくしようと水やりを続けていると、
水分を多く吸収したスイカは、果肉の肥大と皮の生長が間に合わず、
裂果を起こすことがあります。
乾燥気味に管理している時に多量の水が流れ込むと、
裂果が多くなる傾向にあるので、着果後の水のやり過ぎは禁物です。
■水やりすぎの基準
過乾燥も水のやりすぎも良くないことが分かっても、
何を基準にして良いのか迷うこともあります。
・容器栽培の場合
鉢やプランターなどの容器栽培の場合は、土が乾いたら水を与えるのが基本です。
苗が小さいうちは、気温がまだ高くない時期ということもあるので、
土の表面が乾いた時点では水やりが早いことがあります。
木製の割り箸を土に挿し込んだ後、少ししてから引き抜いた時、
割り箸が湿っているようであれば、水やりは不要です。
割り箸が乾いているなら、容器の中心まで土が乾いているので、水を与えます。
生育ピーク時は、気温も高くなってきているので、
土の表面が乾いていたら、水を与えます。
中まで乾くのを待っていると、水切れになる可能性が高いためです。
スイカは生長が早いですから、毎日でも観察したいです
・地植えの場合
地植えの場合は、雨だけでもしのげるので、
それほど水やりの頻度を高くする必要はありません。
雨が長らく降っておらず、明らかに土が乾燥している時や、
葉やつる、生長点がぐったりとして水切れの症状が出ている時は、水を与えます。
見た目で土が乾いているか判断できない時は、少し土を掘ってみて、
中の土が乾いているかを触ってみると良いでしょう。
乾いている時は水を与え、湿っているうちは与えなくても構いません。
土の水はけの良さや、生育環境によっても、乾くまでの時間に差が出ます。
最初は水やりをするタイミングが難しいと感じるかもしれませんが、
何度か栽培しているうちに、スイカが水を欲しているのが分かるようになります。
1度失敗したからといって諦めず、新たにトライしてみてください。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培