人気の投稿とページ
スイカ 梅雨対策
スイカは、もともと雨の少ない乾燥した場所で育っていました。
その土地に比べると、日本は雨が多く、湿気が高いです。
特に梅雨の時期は、しとしとと長雨が続いて、スイカには辛い時期です。
少しの工夫で、梅雨を元気に越せるようになります。
[スイカ 梅雨対策]
■植え付ける時に
スイカは植え付け方次第で、
梅雨時期を健やかに過ごせるかどうか分かれます。
もともと、雨の少ない砂地で育っていたため、過湿にはとても弱いです。
そのため、日本の梅雨のような長雨の時期に過湿になり、
株が弱ったり枯れてしまったりすることがあります。
◎植え付ける時のポイントは?
・高畝にする
スイカを植え付ける時、通常よりも畝の高さを高くすることで、
水はけをよくすることができます。
個別に、あるいは1株だけ育てる時は「鞍つき畝」という畝にします。
高畝にする時も鞍つき畝にする時も、
20cm~30cmほどの高さになるように意識しましょう。
1m2あたり1本、株間1mくらいに植え付けるのが良いでしょう。
鞍つき畝の作り方
やや浅植えにしたほうが丈夫に育ちます
・深植えしない
苗を植え付ける時、深植えにしてしまうと、
株元の水はけが悪くなり、どろの跳ね返りが起きます。
また、接ぎ木苗を植え付けた場合、
接ぎ目の部分が土に埋まってしまっては意味がありません。
接ぎ木の接ぎ目の部分は埋まらないように注意し、
根鉢と畝の表面とが同じくらいの高さになるように植え付けましょう。
■雨除けをする
梅雨の長雨によって、余分な水分が用土に染みこんでしまい、
過湿状態になりやすくなってしまいます。
鉢やプランターなど、容器栽培をしている場合は、
容器ごと軒下などに動かし、雨がかからないようにします。
左右の支柱の高さを変えて雨がたまらないようにします
移動することのできない地植えの場合は、
支柱とビニールを使って、簡易的な雨除けを作ってあげましょう。
また雨が続くと気温も下がりやすくなります。
スイカは低温に当たると、ストレスで花芽がつきにくくなるので、
大規模な畑は、保温も兼ねて簡易ビニールトンネルを作るのも良いです。
ただし、天気の良い日など気温が上がる日があると、
トンネルのままでは中の気温が上がり過ぎることがあります。
気温の上がった日は、ビニールをめくって換気し、
中の温度を調整するようにしましょう。
■マルチを敷く
梅雨に入る頃になると、
親づるや子づるが、ある程度伸びています。
空中栽培している場合は問題ありませんが、
地這い栽培の場合は、地面にそのまま伸びたつるを放っておくと、
雨によって跳ね返ったどろが葉の裏につき、
そこから菌が侵入して病気になることがあります。
どろの跳ね返りが起きないよう、
葉の下にワラ、腐葉土などのマルチを敷くと良いでしょう。
■観察する
スイカも梅雨時は、あまり好きではありません。
病害虫の発生も、早期に発見できれば防ぐことができます。
スイカの苗の状況を、できるだけ毎日チェックして、
異変があれば、早くに対応すると持ち直し収穫することができます。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方