促成栽培と抑制栽培

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促成栽培と抑制栽培

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ハウスでの促成栽培の苗

 

 

促成栽培と抑制栽培という言葉を、聞いたことがあるでしょうか。

家庭菜園をしている方でも、抑制栽培は、耳慣れない言葉だと思います。

 

一般的な家庭菜園では、促成栽培や抑制栽培はあまり行われません。

では、促成栽培と抑制栽培とは、どのような意味があるのでしょうか。

 

 

[促成栽培と抑制栽培]

 

 

促成栽培のピーマン

 

 

■促成栽培と抑制栽培

 

促成栽培、抑制栽培とは、植物を育てる時の作型の1つです。

最も標準的な作型なのが、露地栽培です。

 

露地栽培は、ハウスやトンネルなどを利用せずに育てる方法で、

その季節の気温で育ちます。
促成栽培と抑制栽培は、露地栽培とは少し異なる作型です。

 

それぞれ、どのような意味があるのかを、まずご説明します。

 

・促成栽培
促成栽培は、露地栽培と違い、トンネルやハウスを使って、
通常よりも早い時期から収獲を行う作型です。

 

野菜の中でも、トマトなどは年中スーパーに出回りますが、
これは促成栽培と露地栽培、
抑制栽培などの幅広い作型を組み合わせることで可能になっています。

 

通常よりも温暖な気候を利用することにより、
旬よりも早くに植物を育てることができます。

 

・抑制栽培
抑制栽培は、促成栽培とは反対の意味を持ちます。
旬の時期よりも遅い出荷を目的とした作型です。

 

こちらも、トンネルやハウスを利用することが多いです。

例えば、トマトやナスは夏が旬ですが、抑制栽培で育てることにより、
夏を過ぎた涼しい時期にも、出荷が可能になります。

 

 

高原で抑制栽培される野菜たち

 

 

■スイカの促成栽培と抑制栽培

 

夏が旬であるスイカも、促成栽培と抑制栽培をすることがあります。

 

促成栽培や抑制栽培は、露地栽培と比べて、
出荷の時期が早かったり遅かったりするため、
品薄の時期に出荷が可能になります。

 

商品が少ない時期に店頭に並べることができるため、
単価が旬の時期よりも高めになるのが特徴です。

そのため、促成栽培や抑制栽培をうまくつかって上手に活用している農家もあります。

 

・スイカの促成栽培
スイカ栽培では、同じ促成栽培の中にも、何種類かの作型が存在します。
また、同じ作型であっても、呼び名が異なる場合もあります。

 

トンネルを利用してより温かい環境を作ることで、通常よりも早くに収穫できるのが、
トンネル栽培や早熟栽培と呼ばれる作型です。

 

露地栽培なら7月~8月が出荷のピークになるところ、
早熟栽培なら6月頃から出荷ができます。

 

さらに早い時期から栽培を開始できるのが、
ハウスを利用しての半促成栽培や促成栽培です。

 

早熟栽培よりもさらに出荷開始が早く、半促成栽培なら5月頃から、
促成栽培なら3月下旬頃からの出荷が可能になります。

 

・スイカの抑制栽培
スイカは高温を好みますが、ハウスを利用することによって、
涼しくなってからの栽培も可能になります。

 

ハウスを利用し、露地栽培よりも出荷を遅らせるように育てるのが、
スイカの抑制栽培です。

 

栽培する地域によって、出荷時期は少しずれることがあるようですが、
12月頃から出荷されることが多いようです。

 

暑い夏のイメージが強いスイカが、真冬に売られていることがあるのは、
こういった作型があるためだったのです。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培


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スイカ栽培 Q&A

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