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スイカ 放任栽培
スイカは放任でも栽培できる?
スイカ栽培をする時、基本的な育て方として、
摘芯や摘果、ツルの整理などを行う方法があります。
立派でおいしいスイカを収穫するためには、それらの作業が必要です。
基本的な育て方の他に、摘芯や摘果などはせず、
自然に任せて育てる放任栽培の方法もあります。
放任栽培をすることで、摘果をしない分、収穫できる実の数が増えます。
ただし、放任栽培をするとしても、最低限の手入れは必要となります。
苗を植え付けた後、何もせず放置した状態で実を収穫することは、
難しいものですが、少しの世話でスイカを収穫するコツをご紹介。
[スイカ 放任栽培]
■放任栽培の長所と短所
スイカを放任栽培で育てる時には、長所はもちろんありますが、短所もあります。
・長所
細かい手入れが不要なので、自宅とは別の場所で栽培している場合など、
なかなか手入れに行けない時に便利です。
また、ツルの整理や摘果をしないため、
基本的な育て方をするよりもたくさんの実がなります。
・短所
ツルの整理をしないために、縦横無尽にツルが伸びます。
そのため、栽培スペースがかなり広くなります。
ツルが伸びる分だけ根も伸びるので、
プランターや鉢などの栽培も難しくなります。
摘果をしないので実の数が増えますが、
数が増えた分だけ養分が分散するので、大きさが揃わないことが多いです。
また、養分の流れが多かったり少なかったりするため、味も均一になりません。
■放任栽培のコツ
放任栽培といっても、苗を植え付けた後は手入れせず、
放置していればいいというわけではありません。
できるだけ手入れをしないで済ませるためにも、
最初にある程度の準備をしておくことになります。
・水はけ
スイカはもともと水はけの良い土を好みます。
放任栽培でもそれは変わりません。
土の湿気が高いと、根が傷みやすく、生育に影響します。
できるだけ手を入れずに育てるためには、
根をできるだけ元気に育てられる環境を作ります。
苗を植え付ける前の土作りの時も、水はけを良くしておきましょう。
それでも少し水はけの悪さが気になる場合は、
畝の高さを少し高くすると、それだけでも水はけが改善されます。
・株間
放任栽培をするためには、十分な栽培スペースが必要になります。
ツルが伸びるのと同じように、根も広い範囲に伸びるため、
複数の株を育てる時は株間に注意します。
ツルの整理をする基本の育て方であれば、
ツルが当たらないように配慮するだけでも良いですが、
放任栽培の場合は、ツルが自由に伸びられるスペースを用意します。
一辺が2.5メートル以上の畝を作り、
その中央に苗を植え付けるくらいのイメージです。
2.5メートルは最低ラインなので、上限は特にありません。
5メートル四方のスペースが確保できれば、十分といえます。
・樹勢と根
スイカのツルの樹勢と、根の生育は比例しています。
根の生育が弱まれば、地上部のツルの伸びも悪くなります。
放任栽培では、できるだけツルを伸ばして葉の数を増やし、
光合成によってたっぷり養分を作らせるようにします。
そのためには、地上部に元気が必要です。
根が生育できる範囲が狭くならないよう、
土作りをする時に、深さと広さともに十分に耕しておきましょう。
また、根が傷むと生育が悪くなります。
植え付ける時には根鉢を崩さないように注意し、
植え付けた後も過湿などで根が傷まないように注意します。
マルチを敷いたりツルの整理をすると生育が良くなります
■放任できない手入れ
土作りなど以外にも、放任栽培でも手入れが必要なことがあります。
一般的なスイカ栽培のようなこまめな手入れではなく、
スイカの実を収穫するために必要な手助けといった手入れです。
これらの手入れをしなくても、収穫できることはあります。
けれど、しておいた方が収穫できる確率が高くなります。
・ツルの整理
放任栽培では、ツルの整理は基本的に不要です。
摘芯も、わき芽を摘む作業も必要ありません。
ただ、スイカはツルが風などで動いてしまうと、
それだけでツルや実が傷んで生育が悪くなります。
ツルの移動を予防するためには、ツルから出る巻きづるが、
しっかりと絡む場所が必要になります。
自然農法などでは、雑草をあえて抜かないようにすることで、
スイカのツルが雑草に絡まるようにする方法があります。
ただ雑草は気になるから抜きたいという場合は、
植え付け前に黒いビニールマルチなどを敷いておき、雑草を予防します。
その上で、ツルが巻き付く場所として、ワラなどを敷いておきましょう。
ワラの他には、目が少し細かいネットなどでも代用できます。
・鳥害予防
実がどんどん大きくなってくると、やってくるのが鳥です。
収穫直前の実が、鳥によって割られてしまう被害が出ることがあります。
いくら着果する実の数が多くても、鳥害に合ってしまっては、
最終的に収穫して食べられるものは少なくなってしまいます。
実が大きくなり始めたら、鳥害ネットなどを設置して、鳥害を予防します。
>>スイカ カラス対策
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方