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スイカ 後作
スイカは夏を代表する作物の1つです
家庭菜園でも育てやすい品種も増えてきて、
畑がなくてもチャレンジしやすくなってきました。
また、小玉スイカなどの実が小ぶりな品種は、
少人数でも一度に食べ切ることができるため、
特に家庭菜園では人気があります。
そんなスイカですが、スイカを栽培した後に育てる作物（後作）にも注目しましょう。
植物の種類によって、育ちやすくなるものもありますし、
反対に育ちが悪くなるものもあります。
[スイカ 後作]
■スイカの後作は？
スイカはウリ科の植物です。
ウリ科の植物には、連作障害を嫌うものが多く、スイカもその中の1つです。
連作障害を続けると、どうしても病害虫の被害が大きくなりやすく、
できる限り別の植物を育てて輪作する必要があります。
けれど、輪作する時に選ぶ植物にも注意が必要です。
相性の良い野菜と悪い野菜が存在するので、覚えておきましょう。
ネギ類はスイカだけでなくウリ科野菜との相性がとても良いです
・相性の良い野菜
スイカと相性の良い野菜の代表は、タマネギやネギなどのネギ類です。
ネギ類はスイカだけでなく、ウリ科野菜との相性がとても良いことで知られています。
ネギ類が出す、土中の病原菌や害虫を忌避する成分によって、
ウリ科野菜が健やかに生長することができるというものです。
スイカを栽培する時、苗と一緒に万能ネギなども一緒に植えるだけでも、
効果が期待できます。
また、スイカの前作としてタマネギやネギを育てたり、
スイカの後にネギ類を育てるのも有効です。
タマネギの相性も良いです
スイカは同じ場所で連作ができない植物ですが、
タマネギ（ネギ）→スイカ→タマネギ（ネギ）→スイカという風に、
交互に栽培することで、連作障害を軽減させることができます。
苗の定植時期と収穫時期もちょうど重ならず、調節しやすいので、
ネギ類とスイカの組み合わせは最高といえます。
ただし、タマネギの場合は、
早晩性によってはスイカ苗の定植時期と収穫時期が重なることがあります。
できれば極早生など、4月中に収穫できるタマネギ品種を選ぶのがお勧めです。
スイカ栽培で土中に残った半端な養分を、ホウレンソウが吸ってくれるそうです
ネギ類の他には、ホウレンソウもスイカの後作として相性が良いとされています。
ホウレンソウはアカザ科の野菜のため、ウリ科のスイカの後に育てても、
特に問題はありません。
ホウレンソウの種まきの時期も、スイカの収穫時期の後でも十分間に合います。
また、スイカ栽培で土中に残った半端な養分を、
ホウレンソウが吸ってくれるという利点があります。
・相性の悪い野菜
相性の良い野菜がある反面、相性の悪い野菜ももちろんあります。
スイカと同じウリ科の野菜は、後作には向いていません。
ただ、ウリ科の野菜は夏野菜であることが多いため、
後作にくることはほとんどありません。
そのため忘れてしまいそうになりますが、
翌年の夏野菜を栽培する時には、
同じウリ科の野菜を育てると連作となるので、気を付けましょう。
スイカの後作として、相性の悪い野菜はあまりありません。
ダイコンやハクサイ、キャベツ、ブロッコリーなどはスイカの前作には向いていません
ただし、スイカの前作として相性が悪い野菜はあります。
それがアブラナ科の野菜です。
アブラナ科の野菜は、ネコブセンチュウを寄せることがあるため、
スイカ栽培に影響が出ることがあります。
アブラナ科の野菜は、スイカを育てる春～夏のちょうど反対の時期、
秋～春にかけて栽培するものが多いです。
ダイコンやハクサイ、キャベツ、ブロッコリーなど、
家庭菜園で人気の野菜も多数あります。
エリアが限られることと、
ちょうどスイカ栽培が終った後に苗が流通しはじめることが多いので、
ついついスイカを育てていた場所にアブラナ科を植えたり、
アブラナ科を育てていた場所にスイカを植えてしまいそうになります。
できるだけ輪作できるように栽培する野菜を組み合わせ、
年間の菜園計画を練っておくと、
うっかり相性の悪い野菜を植えずに済みます。
他にも、レタスの後作にスイカも相性が悪いようです。
ただ、これに関してはキク科の野菜というよりは、
レタスとの相性が悪いといわれています。
理由もはっきりとはしていませんが、できるだけ避けた方が良いでしょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培
