スイカ グリーンカーテン

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スイカ グリーンカーテン

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スイカ グリーンカーテン、大玉スイカ縞王で作ってみました

 

 

グリーンカーテンは、ここ数年で夏によく目にするようになってきました。
人気があるのは、ゴーヤアサガオですが、
最近では他のつる性植物を使う方も増えてきました。

 

実のなるグリーンカーテンは、
キュウリやシカクマメ、ヘチマ、スイカといった野菜です。

 

スイカの実は重く、グリーンカーテンにできるのか? と思いますが、
スイカを使ったグリーンカーテンは管理人も毎年作ります。

 

スイカが空中に浮いているのを見るのも楽しいですし、
スイカを収穫して、甘くてシャキッとした果実を味わうのも最高です。

 

 

[スイカ グリーンカーテン]

 

 

■スイカのグリーンカーテン

 

スイカは夏に生育するつる性の植物のため、上手に育てることができれば、
グリーンカーテンとして利用することができます。

 

昔は、スイカといえば地面に這わせる育て方が主流でしたが、
最近は支柱やネットを使った空中栽培=立体栽培が人気です。

 

特にスペースの限られているベランダなどでの家庭菜園では、
地這い栽培よりも狭いスペースで育てられるということで、
空中栽培で育てる方が増えています。

 

ただし、スイカは実がやや重いため、キュウリやヘチマ、ゴーヤといった、
他の実のなるつる性植物に比べ、工夫が必要となります。

 

また、ウリ科の植物の中でも、スイカはやや難易度が高い植物です。
グリーンカーテンとして育てる時には、注意したい点がいくつかあります。

 

 

小玉スイカのほうが、最初は作りやすいです

 

 

・品種を選ぶ
スイカをグリーンカーテンとして仕立てるには、やはり品種選びが重要です。
スイカには思っている以上に品種がたくさんあり、
日本で改良されたものもあれば、海外で育てられている品種もあります。

 

品種選びで重要なのは、つるの伸び方と実の大きさです。
グリーンカーテンに仕立てるということは、
実が空中に浮くということになります。

 

スイカの実は水分がたっぷりと含まれていて、大きくなるので重くなります。
スイカには小玉、中玉、大玉と、大きく分けて3種類の大きさがあります。

 

この中でグリーンカーテンに適しているのは、小玉タイプです。
小玉品種であれば、実の重さは大きくなっても3kgまでとなります。

 

スイカの実が重くなってくると、支柱が倒れたり、ネットが破れたり、
スイカが裂果するといったトラブルも増えてきます。

 

支柱やネットなどを丈夫にし、スイカの重量に耐えられる支えを作れば、
中玉でも大玉でも栽培は可能です。

 

ただし、スイカは地這いで育てる場合であっても、
小玉に比べると中玉、大玉の方が栽培の難易度は高くなるので、
やはり最初は小玉から始めるようにするのが良いでしょう。

 

また、スイカ品種の中には、非常に節間の短い品種があります。
スペースの限られた場所で育てるのであれば便利です。

 

しかしあまりにも節間が短く、つるの伸びがない品種だと、
グリーンカーテンに仕立てることができなくなります。
グリーンカーテン用には、つるの伸びが良い品種を選んだ方が良いです。

 

 

スイカだけだと繁茂しないのでゴーヤも入れています

 

 

・覆える範囲
スイカの葉は大きいですが、切れ込みが深くはいっているものが多く、
しかも節間がやや広くなることが多いです。

 

仕立てるつるの本数があまり多くない上に、根がよく広がるため、
株間を広くとる必要があります。

 

そのため、どうしても葉やつるで覆えない部分が多く出てしまい、
カーテンの意味をなさなくなることがあります。

隙間ができる場合、スイカの他にも、

アサガオなどの他のつる性植物と合わせて仕立てるのがお勧めです。

 

ただし、個々の植物の根が競合してしまう可能性があります。
地植えで育てられる場合でも、スイカか他のつる性植物のどちらかと、
鉢やプランターといった容器栽培にしておくと良いでしょう。

 

 

頑丈な棚で小玉スイカのグリーンカーテン

 

 

・丈夫な棚が必要
スイカの実はとても重く、小玉でも3kg近くなるものが多いです。
しかも小玉品種の場合、1株で2果~5果ほど収穫できることもあるため、
最大で15kgも加重がかかることになります。

 

細い支柱とネットを、細い紐でゆるく固定した棚では、
とうてい支えることができません。

 

せっかく育った実が、支柱が倒れたことで割れてしまったら残念です。
複数の実が大きく育ってきた時にも、しっかりと支えられるよう、
丈夫な支柱とネットを準備しておきます。

 

通常のプラスチック製の支柱ではなく、
単管や塩ビ管などの非常に丈夫な太いものを、
地面に直接埋め込んで棚を組むのもお勧めです。

 

ベランダの柵などを活用すれば、堅強な支柱になります。

*スイカのグリーンカーテンの支柱とネットはこちらを参考にしてください。

>>ゴーヤ 緑のカーテン

 

・実を支える
スイカのつるは、実の大きさに比べて、それほど太くありません。
着果してすぐくらいの小さな状態であれば、
つると実をつないでいる軸も耐えることができますが、
だんだんと重くなってくると、千切れる可能性が出てきます。

 

実がついて膨らんできたのを確認したら、
必ず実を支えるための工夫をしておきます。

 

簡単なのは、排水ネットなどの通気性の良い袋状のネットに実を入れ、
強力な洗濯ばさみなどでしっかりと支柱に吊るす方法です。

 

大きなスイカは、収穫袋を用いると良いでしょう。
あるいは紐でネットを編み、それを支柱に結んで吊るすという方法もあります。

 

 

ネットなどで吊るさないと、裂果します

 

 

・連作を考慮する
スイカはウリ科の野菜の中でも、連作障害が出やすい植物です。
1度その植物を育てた後、同じものを育てるまでに、
あけておいた方が良い期間は、植物によって異なります。

 

同じウリ科であっても、キュウリなら3年、
カボチャなら1年未満でも良い場合があります。

 

それに比べてスイカは、連作に弱く、
1度スイカを育てると5年は間をあけた方が良いといわれています。

 

毎年スイカを使ったグリーンカーテンを作る場合、
スイカを育てる場所は同じ場所になります。

 

地植えにするスペースがあったとしても、
毎年同じ場所でスイカを育てれば、そのうち連作障害が出ます。

 

そのため、スイカをグリーンカーテンにするのであれば、
地植えにする場所があっても、プランターなどを使って栽培するのがお勧めです。

 

プランターなどの容器栽培をすることによって、
土を毎年リフレッシュさせることができます。
これによって連作障害が出にくくなります。

 

 

深型プランターで育てた縞王、最高の美味しさです!

 

 

深い大型のプランターを使えば、
小玉スイカ、大玉スイカも元気に育てることができます。

 

もしどうしても地植えで育てたいというのであれば、
連作障害に強い接ぎ木苗を使うと良いでしょう。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方


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スイカ栽培 Q&A

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