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スイカのつる返しは?
スイカはつるを長く伸ばして生長し、
その長いつるの途中に花を咲かせ、実をつけます
広い敷地がある場合は、つるを自由に伸ばしても問題ありませんが、
栽培スペースが限られている場合は、どうすれば良いのでしょうか。
また、つるが生長する途中で、根を出すことがあります。
こういった場合、つる返しは必要なのでしょうか。
[スイカのつる返しは?]
つる返しは、サツマイモ栽培で行われます
■つる返しとは?
つる返しとは、主にサツマイモなどを栽培する時に行われる作業です。
サツマイモは、地上部ではつるが伸びて生長しますが、
地下では根が肥り、イモとなります。
この地上部で伸びているつるが地面に触れていると、根が発生します。
根が発生すると、そこがまた肥大してイモとなる可能性があります。
そうなれば収穫量が増えて良いように思えますが、
あちらこちらへと養分が分散するため、あまり良い状態とはいえません。
イモをあちこちにつけないために行われるのが、つる返しです。
つる返しをして、地面に接地している部分を物理的に離すことで、
節々に新しい根を発生させるのを防いだり、
すでに発生している根が肥るのを防ぐことができるのです。
■スイカ つる返しは必要?
スイカ栽培でも、長く伸びたつるの途中で、根が発生することがあります。
けれど、スイカは根が肥大してイモになるわけではありません。
むしろつる返しをすることで、無駄につるを動かすこととなり、
大切なつるを傷める原因となります。
スイカにとってつるは、とても大切な器官です。
つるが傷むと、その後の生育が悪くなることがあるため、
できるだけ傷めないように管理します。
風によって煽られるだけでも傷むことがあるので、
地這い栽培ではピンなどを使ってつるが動かないように固定し、
空中栽培なら紐などできちんと誘引します。
つるが混みあう前に、誘因をしましょう
■スイカ 必要なのは誘引と整枝
スイカのつるの途中に根が発生しても、特別悪いことではありません。
ただ、根が発生しているということは、
地面に直接触れている状態である可能性が高いです。
通常、スイカを地這いで育てる時には、つるの下に敷きワラなどを敷いて、
つるが地面に直接触れないようにします。
この状態であれば、根が発生することはあまりありません。
まだ敷物を準備していない場合は、すぐにスイカのつるの下に敷いて、
地面に直接触れないようにしておきましょう。
地面に触れていると、泥跳ねによる病気の原因になります。
また、もし根が発生したとしても、
特別何かをしなければいけない、ということはありません。
スイカ栽培では、つる返しは不要です。
その分、つるを管理しやすいように誘引し、
つるの本数を調整する整枝が必要となります。
誘引や整枝の作業を行う時は、つるを高く持ち上げて、
捻ったり裏返したりしないよう、注意します。
つるを捻ると、葉が裏向きになります。
裏がえった葉では光合成がうまくできませんし、
元の状態に戻ろうとするため、株が余計な体力を使います。
限られたスペースでの地這い栽培では、株元を中心として、
渦を巻いたようにつるを誘引すると、比較的省スペースで栽培できます。
空中栽培の場合も、あんどん支柱などを使って、ぐるぐるとつるを巻くことで、
狭いスペースでもスイカを育てることができます。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培