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スイカの産毛
結実して間もない赤こだまに、愛らしい産毛を発見!
スイカのつるや花、小さな実をよく見ると、
細かな産毛のようなものがはえているのが分かります。
このスイカの産毛は、何か役割があるのでしょうか。
[スイカの産毛]
■スイカの産毛とは?
スイカをよく観察していると、葉の付け根やつる、小さな実などに、
白くてふわふわとした細かい産毛がはえているのを見ることができます。
こういった産毛は、スイカに限らず、様々な植物で見られるもので、
トライコームと呼ばれています。
トライコームの役割は、その植物によって異なります。
直射による紫外線から、大切な葉や実を守る役割があったり、
アブラムシなどの小さな害虫を遠ざけるなど、
人が思っている以上に機能的な存在です。
赤こだまの花や茎も毛むくじゃらです
スイカの場合、雌花、着果したばかりの小さな実のヘタ周辺や、
つるに見られることが多いです。
実が小さいうちはびっしりとはえていた産毛が、実の生長とともに減っていきます。
スイカのトライコームには、色々な役割があると考えられています。
スイカのトライコームは、小さな実が健全に育つよう、害虫が近づいて食害するのを防ぎ、
乾燥によって小さな実が傷むのも防いでいます。
縞王の小さな実にも、産毛がありました
■スイカの産毛は収穫の目印
スイカの実が小さいうちによく見られる産毛は、
実が生長して肥大するにしたがって、数が減っていきます。
実についている産毛が、小さな実の乾燥や害虫から守る役目をしているため、
被害の心配が減ることで、産毛の数も減っていると考えられています。
つまり、産毛が減ってきたということは、実が熟してきたということにもなります。
スイカが熟しているかどうかを判断するのは、素人には難しいものです。
家庭菜園でせっかく育てたスイカも、収穫時期の判断を誤り、
まだ熟していない色の薄いおいしくないスイカだったり、
収穫時期を過ぎて裂果することもあります。
収穫日の縞王、毛がなくなっています
スイカの収穫適期の目安は、受粉日からの日数や、ヒゲづるの枯れ具合、
お尻部分に弾力が出ているか、叩いた時の音などがありますが、
産毛の有無も立派な指標になります。
家庭菜園でスイカを育てる際は、ぜひ産毛の状態にも注目してください。
ただし、産毛が気になっても、あまり触ったりしないことです。
産毛がびっしりとはえている状態の実は、とてもデリケートです。
あまり触りすぎると、生育不良になることもあります。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培