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スイカの糖度と肥料
縞王、爽やかな甘さでジューシー、シャリ感も良かったです
スイカは水分をたっぷり含んでいて、暑い夏の日に食べると、
とても涼しく爽やかになります。
けれど、ただ水分が多いだけでは、
本当のスイカのおいしさを感じることはできません。
やはり、スイカも甘いものが好まれます。
お店で販売しているカットスイカなどは、すでに糖度計によって甘みを
計測してあることも多く、安心して食べられます。
家庭菜園では、収穫してみるまで味が分かりません。
何度か栽培したのに、水っぽくておいしくなかったということも多いようです。
スイカの糖度を上げるための方法はいくつかありますが、
こちらでは、肥料による糖度のあげ方をご紹介します。
[スイカの糖度と肥料]
■糖度を上げやすい肥料
スイカはもともと砂漠地帯で育っていたので、乾燥地や痩せ地でも育ちます。
ただ、現在栽培されているスイカは、
人が食べておいしいと感じるように改良されたものばかりなので、
甘くておいしいスイカに育てるためには、水やりや追肥が欠かせません。
スイカ栽培で使う肥料を選ぶ時、自宅に残っているものを使うことや
スイカに合わせた肥料を選ぶこともあるでしょう。
もちろん、ある程度のものであれば、スイカは問題なく育ちます。
けれど、糖度を上げたいのであれば、肥料の種類にもこだわりたいところです。
病害虫に強い空中栽培でも甘い実が♪
肥料には大きく分けて、2種類あります。
1つは化学肥料や化成肥料と呼ばれるもの。
もう1つは、有機質でできた有機質肥料です。
スイカ栽培ではどちらの肥料も使えますが、
どちらかというと有機質肥料の方が、
良い風味や旨み、甘みを引き出すことができるといわれています。
有機質肥料には、肥料の基本成分である窒素・リン酸・カリの3要素の他に、
ホウ素やカリウムなどの微量成分も含まれています。
この微量成分が含まれていることにより、
スイカが生理障害になるのを防ぐことができます。
また、有機質特有の長所として、土の中にいる微生物を活性化させ、
スイカが育ちやすい土に改良することができるといわれています。
肥料の中には、化成肥料(化学肥料)100%のものもありますし、
有機質肥料100%のものもあります。
有機質肥料の方が味が良くなると分かってはいても、
化成肥料に比べて使いにくい点があったり、
有機質が分解する時に発生するガスや熱によって、植物が傷むこともあります。
また、有機質肥料は、含まれている肥料成分の数値が低いことが多いです。
このため、スイカが肥料を必要としている時期に、
効率良く肥料成分を吸収できない、ということもあります。
こういった有機質が持つ短所を克服するためにお勧めなのが、
有機質を含んだ化成肥料です。
「スイカの肥料」として販売されているものの多くは、
化成肥料に有機質も含まれています。
そのため、化成肥料の即効性や肥効の効率の良さは残しつつ、
有機質が持つ土を活性させる効果なども期待できるため、
スイカも甘くなる可能性が高くなります。
「スイカの肥料」スイカ専用肥料も評判が良いです
■糖度を上げるための施肥
スイカの糖度を上げるためには、スイカが肥料を必要とする時期に、
肥料が切れないようにしておくことも重要です。
スイカはつるが伸びていくのと同じだけ、土の中の根も伸びます。
追肥をする時に、つるが長く伸びているにも関わらず、
株元にだけ肥料を与えていても、
つるの先についた実には肥料成分が届きません。
着果した後に追肥をする時は、肥料成分が根に近い場所に当たるように、
着果した場所の周りか、つる先に近い場所に与えるのがポイントです。
■参考
・スイカ栽培 糖度
・甘いスイカを育てるには?
・スイカ 水やり