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Cream Saskatchewan OG スイカ
Cream Saskatchewan OG スイカ C)natural-harvest
Cream Saskatchewan OGは、
Seed Saves Exchange社から販売されているスイカ品種です。
日本では、商品として果実が流通していることは、ほとんどありません。
種や苗も、特定の店でしか販売されていないので、知名度はとても低いです。
品種名に入っている「Saskatchewan」とは、
カナダにあるサスカチュワン州を指しているようです。
もともとはロシアで育てられていた品種ですが、
ロシアからの移民がカナダに持ち込んだといわれています。
そんなCream Saskatchewan OGとは、
どのような特徴を持ったスイカなのでしょうか。
また、育て方には、どのようなコツがあるのでしょうか。
[Cream Saskatchewan OG スイカ]
◎真っ白な果肉
Cream Saskatchewan OGは、外見は丸い球形をしているスイカです。
黒のラインが少し細めではあるものの、
緑と黒の縞模様を持っているのも、日本の一般的なスイカと同じです。
このスイカの最大の特徴は、外見ではなく中の果肉の色です。
日本でスイカといえば、赤が主流です。
珍しいところで、黄色やオレンジ色といったものがありますが、
スーパーなどで見かけるのは、赤色の果肉を持ったスイカがほとんどです。
たまに黄色い果肉のスイカが売られていて、物珍しくなります。
ところがCream Saskatchewan OGは、赤でも黄色でもオレンジでもなく、
真っ白な果肉をしているのです。
透き通るような白い果肉は、熟していない実なのかと勘違いしそうです。
そこに熟した黒い種が散らばっているため、
果肉が白くても熟していることが分かります。
皮の緑色と果肉の白色、種の黒色のくっきりしたカラーは、とても目を引きます。
◎強い甘み
Cream Saskatchewan OGは、果肉が白いため、見た目は甘みが薄く見えます。
でも実際に食べてみると、まるで砂糖を舐めているような、
とても強い甘みがあることが分かります。
近年日本で改良されてきたスイカは、非常に糖度が高いものが多いですが、
それにも引けを取らないくらいの強い甘みがあります。
ただ、スイカ特有の香りが少々薄く、果汁は甘みがあるものの、
スイカの風味はやや物足りなさを感じるかもしれません。
果肉は柔らかく、とてもジューシーでみずみずしさはありますが、
シャリ感が少ないため、スイカの食感を楽しみたい方には向きません。
どちらかというと、甘くて柔らかい食感を楽しむ品種で、
日本に古くからあるクリームスイカと呼ばれるようなものに近い食味です。
高級なとろけるような食感と強い甘みを堪能できます。
◎冷涼な地域で栽培可、でも裂果に注意
もともとロシアで栽培されていた上に、
カナダに持ち込まれた品種なので、夏の短い冷涼な気候に適しています。
日本でも東北より上側の、夏の短い寒冷地でも栽培が可能です。
大きさが1個1.8kg~4.5kgほどと、
小玉~小さめの中玉くらいのサイズなので、育てやすいのも魅力的です。
果肉が白くて甘く、一般的なスイカとは全く違った魅力があるのですが、
唯一の欠点は皮が非常に薄いことです。
食べる時には、この皮の薄さも魅力と感じられますが、
栽培中や運んでいる最中は、裂果が増えるのでネックになります。
収獲の時、実を叩いた時の音によって適期か判断する方法がありますが、
手で軽く叩いただけでも、実が割れてしまうことがあるほどです。
家庭菜園なら、収穫の衝撃によって割れてしまったとしても、
すぐに食べれば問題ありませんが、商品としては使えなくなるので、
商品として栽培する時には注意が必要となります。
■Cream Saskatchewan OG
◎特徴
・1玉が1.8kg~4.5kgほどになる小玉~中玉のスイカ品種
・形は球形で、緑と細めの黒の縞模様をしている
・中の果肉は透き通るような白色で美しい
・種が真っ黒なので、皮の緑、果肉の白、種の黒のコントラストが素晴らしい
・果肉は柔らかいタイプで、シャリ感が少ない
・糖度は高く甘みが非常に強いが、スイカの風味はやや弱い
・皮が非常に薄く、裂果しやすい
・ロシアやカナダで育てられてきたため、夏の短い冷涼な地域でも栽培が可能
・定植後、80日~85日が収穫の目安となる
◎栽培のコツ
・一般的な小玉スイカと同じ栽培方法で良い
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方