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マイティー21
マイティー21
マイティー21は、萩原農場が改良して販売している大玉スイカの品種です。
オーソドックスな容姿を持ったマイティー21の特徴と育て方のコツをご紹介します。
[マイティー21]
◎これぞまさしく大玉スイカ
マイティー21は、日本人がイメージするスイカそのものの姿をしています。
豊円形で、緑と黒の縞模様があります。
どっしりとしていて、見るからに中身が詰まっていそうなおいしそうなスイカです。
縞模様は色が濃く、黒のラインが少し細めでスタイリッシュなのが印象的です。
オーソドックスなように見えて、なんとも魅力があふれる品種です。
中の果肉は、とても鮮やかな紅色で、
よくあるスイカよりも色が濃くて食欲をそそります。
実際に食べてみると、糖度が高く甘みが強い上に、旨みも強いです。
そこにスイカ特有の爽やかな香りが加わり、いくらでも食べられそうです。
肉質は緻密で歯ざわりがよく、滑らかな食感が楽しめます。
繊維が硬かったり、固まったりして食べにくいということもなく、
高尚な食味を実現しています。
◎秀品率が高くカット販売にも向く
マイティー21は、秀品率が高い素晴らしいスイカ品種です。
皮がとても薄いので、中の果肉を皮際まで存分に味わうことができると同時に、
皮は丈夫で弾力性もあるので、栽培中や収穫後の裂果が少ないという性質があります。
また、果肉がよく締まっているので、カット後の崩れがなく、
丸ごと販売だけでなく、カット販売にも向く品種です。
スイカは着果した後、実が大きく肥大していきます。
その後、中心の果肉が熟していくのですが、
品種によっては肥大が止まった後にも、二次的な肥大が起きてしまうことがあります。
マイティー21は二次肥大が起きにくい性質があります。
二次肥大が起きると、全体ではなく一部分のみが肥大し、
変形果の発生が増えることがあります。
二次肥大の発生が少ないマイティー21なら、変形果の発生が少なく、
中に空洞が起きることも少ないので、秀品率がとても高い状態で収穫ができます。
カットしても崩れずきれいで美味しいです
◎栽培後半までツルをのびのび育てる
マイティー21は草勢がやや強めですが、
雌花の着生は良好なので、着果率は高いです。
無理に高節位まで待たず、17節~18節で着果させて育てるようにします。
着果した後のツルを通常よりも多めに残し、強い摘芯は避けるようにします。
栽培後半まで草勢を維持させ、排水対策や肥培をきちんと行うようにします。
また、整枝も強くは行わず、
のびのびとツルを育てるようにした方が、玉伸びも良く秀品が期待できます。
マイティー21は作型が広く、ハウス半促成栽培、トンネルを利用した早熟栽培、
小型トンネルやキャップを利用した露地栽培、抑制栽培が可能です。
中晩生品種なので、交配から収穫までにかかる日数は、
5月~6月収穫で50日~54日、7月~8月収穫で44日~50日が目安となります。
じっくりと熟させることで甘みや旨みがぎゅっと詰まった、
おいしいスイカに育てることができます。
適熟の範囲も広いので、しっかりと熟してから収穫するのがお勧めです。
■マイティー21
◎特徴
・パーフェクトな容姿を持った大玉スイカ品種
・豊円形で緑と黒の縞模様があるオーソドックスな容姿
・表皮の色は濃く、黒のラインが細めでスタイリッシュ
・どっしりとした見た目で、見るからに中身が詰まっていそう
・中の果肉は鮮やかな紅色で種は黒色
・糖度が高く濃厚な甘みと旨みがあり、爽やかなスイカの香りがたまらない
・肉質は緻密で歯ざわりが良い
・高尚な食味で食べ飽きない
・草勢は強めだが雌花の着生が良い
・極端に高節位での着果は避け、17節~18節で着果させる
・二次肥大による変形果の発生、空洞果の発生が少なく秀品率が高い
・果肉が締まって劣化も遅いのでカット販売にも向く
・ハウス半促成栽培、トンネル早熟栽培、トンネルとキャップの露地栽培、抑制栽培が可能
・中晩生種で、5月~6月収穫なら50日~54日、
7月~8月収穫なら44日~50日が登熟の目安となる
・適熟の範囲が広いので熟してから収穫する
◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉スイカと同じ
・着果後もツルをのびのびと育てるよう心がける
・着果後も通常より側枝を多く残し、強い摘芯や整枝は避ける
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培