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スイカ 種の特徴
スイカを食べる時、種に注目したことはありますか?
普段は特に気にならない、あるいは食べる時に面倒という方は多いでしょう
けれど、種を目の前に持ってきて、
じっと眺めたことのある方は少ないのではないでしょうか。
スイカの種といえば、黒や濃い茶色をしたものをイメージしますが、
実はスイカの種には、もっとたくさんの種類があるのです。
黒や茶色のよく見るあのスイカの種以外には、
どのようなスイカの種があるのでしょうか。
[スイカ 種の特徴]
■種の色
日本で販売されているスイカの多くは、黒か茶色です。
同じスイカの中でも、真っ黒な種と茶色っぽい色の種と白い種が、
混ざっている時があります。
これは、種の成熟具合や受精できているかどうかにより、差が出ているためです。
受精がきちんと行われ、しかも種が熟した状態になれば、種は黒っぽくなります。
受精しているものの、まだ未熟な状態な種は、色が薄くなります。
白っぽい色をした種は、受精に失敗しているか、
茶色い種よりもさらに未熟なもの、ということになります。
けれど、スイカの品種が違えば、受精したか未熟かどうかではなく、
種の色が変わります。
日本のスイカの基本となる色は、黒や茶色です。
世界のスイカを見てみると、他にも白・赤・緑・黄という、
色とりどりの種が存在します。
Citron スイカ C)natural-harvest
現在の日本では、黒や茶色以外の種を見かけませんが、
かつては白種の品種が主に栽培されていたようです。
白種の品種には「黒部早生」「大山」「三白」といった品種がありました。
その後、赤い果肉と黒い種のコントラストが良いということで、
日本では急速に黒や濃い茶色の種の品種が増えていったのです。
けれど、海外ではこの黒い種が良くないという場合もあります。
東南アジアでは、黒い種は、ハエに見えるという理由から、
敬遠されることもあるそうです。
アジア圏では、種を炒って食べる習慣があり、種を食べるための品種もあります。
そういう品種は種がとても大きく、
しかも色が外側と中央とで違っていることがあります。
種の縁に近い部分は黒で、中央は薄い茶色のツートンカラーになっています。
■種の大きさ
日本でよく見かけるスイカの種のサイズは、だいたい6mm~7mmほどです。
これよりもやや小さかったり大きかったりすることはありますが、
極端に大きかったり小さいものはほとんど見かけません。
けれど、世界には色々なサイズのスイカの種があります。
トマトの種のように小さなサイズのものは、1粒が3mmほどと小さく、
トマトサイズと呼ばれています。
実は日本にも、こういった小さなサイズの種を持つスイカ品種があります。
「こつぶっ娘」という品種で、種のサイズが従来のスイカの1/4くらいしかありません。
これとは反対に、15~17mmもある、とても大きな種を持つスイカもあります。
海外の野生種や、種をおもな食用として栽培している品種です。
種を食べる目的のため、種が大きくなるように改良されているのだそうです。
この他にも、やや厚みがあって、
表面が白っぽい色のゼラチン質で覆われている種もあります。
ゼラチン質部分を取り除くと、中からはよく見かける黒い種が出てくるそうです。
いつもは邪魔に感じるスイカの種も、実は色々な違いがあるのです。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培