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スイカ 吊り栽培
スイカ栽培の人気は、高まって来ているようで、
スイカを育てたい! けれどスペースが狭い……、
というかたも多いです。
そんな方にお勧めしたいのが、吊り栽培です。
吊り栽培は、空中栽培、立体栽培と呼ばれることもあります。
スイカはつるを地面に這わせて育てる地這い栽培が基本ですが、
支柱を組んでスイカのつるを空中に誘引することにより、
地這い栽培よりも狭いスペースで育てることができます。
[スイカ 吊り栽培]
■吊り栽培の長所
スイカの吊り栽培には、たくさんの長所があります。
・省スペース
本来、150cm以上にもなるつるを地這い栽培するとなると、
少なくとも150cmの長さのスペースが必要になります。
ところが、吊り栽培で、支柱やネットに誘引することにより、
必要なスペースは、支柱やネットの広さ分だけということになります。
支柱の組み方には色々ありますが、最も省スペースなのは、
やはりあんどん支柱を使った誘引でしょう。
小玉スイカのあんどん仕立て
・空間の有効活用
アーチ型や棚型に支柱を組んで吊り栽培を行った場合、
つるは上方に誘引することになります。
そうなると支柱の下には空間が生まれるため、
そこで背の低い植物を育てることができるようになります。
また、何か物が置いてある場合も、
その上方に支柱やネットを組めば、スイカ栽培ができます。
ただし、空いた空間を完全に埋めず、
ある程度隙間をあけて風通しを良くするのがコツです。
・日当たりの確保
つるや葉を上にあげることで、太陽の光がよく当たるようになります。
特にベランダなど、壁で囲われたような場所で育てる場合は、
床よりも支柱によって高さを出した方が日当たりが良くなります。
ベランダは、竿と園芸ネットを使う方式が便利です
・風通しの良さ
スイカは湿気に弱い植物ですし、
風通しが悪くなると病害虫の原因にもなります。
地這い栽培は、雨などによって土が跳ね返り、
それが病気の原因になることもあります。
吊り栽培は、その名の通り、つるや実を吊った状態で育てるため、
跳ね返りによる病気感染を防ぐことができます。
また、つると地面の間に隙間ができるため、
風通しが良い状態を保つことも容易になります。
・手入れが楽
スイカが、地面に沿ってつるを伸ばしていると、
手入れをする時に屈む必要があります。
吊り栽培は、視線に近い位置につるや実がくるので、
手入れの際に、とても楽になります。
また、葉などについた害虫の発見や、
変色などの異常を見つけやすくなるという利点もあります。
■吊り栽培の仕立て方
吊り栽培を行うためには、やはり支柱やネットは欠かせません。
スペースや育てる場所に合わせて、仕立て方を選ぶようにしましょう。
・あんどん仕立て
棒状の支柱に輪がついた支柱を、あんどん支柱と呼びます。
名前のとおり、つる性のものをあんどん状に誘引することができます。
スイカの吊り栽培の中では、最も省スペースに育てられる支柱です。
あんどん支柱にもサイズがあり、高さが足りなくならないよう注意します。
小玉スイカのつる2本を誘引する場合、高さ90㎝くらいです。
鉢は、10号(直径30㎝)以上を選びます。
あんどん支柱を購入しなくても、長い棒状の支柱を4本立て、
そこに紐や短い支柱を横に留めて、あんどん支柱にできます。
この方法は、丸い鉢だけでなく、四角いプランターなどにも使えます。
・支柱とネットの仕立て
縦横に組んだ支柱、長さ210cm、口径20mmぐらいの支柱に、
園芸用のネットを取り付ける方法です。
壁面などの広い面を使って誘引することができるので、
広い面はあるけれどスペースが少ない場合に有効です。
ただし、あんどんや棚仕立てに比べて、支える力が弱いので、
風や重さにも耐えられるよう、しっかりと設置するようにします。
もし、広さがあれば、合掌式にすると、安定感があり安心です。
・アーチや棚仕立て *C)メーカー直販 第一ビニール(株)
市販されているバラなどを誘引するアーチを使って、
スイカの吊り栽培をすることができます。
製品によって、プラスチック製やアイアン製など様々です。
アイアン製のものであれば、スイカの実が大きくなって、
重くなっても折れる心配がありません。
選んだアーチや棚(パーゴラ)の種類によっては、
背が高すぎて手入れする時に、脚立が必要な場合もあるので、
つるを誘引した時を想像して手入れのしやすいものを選びます。
また、背の低いものとしては、
U字型の支柱にネットをかけて使うものなどもあります。
セット品としても売られているものを使うと便利です。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方