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銀大和西瓜

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銀大和西瓜

 

 

銀大和西瓜(ぎんやまとすいか )という名を聞いたことがあるでしょうか。

 

昔は珍しさから人気があった品種なのですが、
現在では栽培している農家もほとんどなく、幻のスイカとされている品種です。

 

以前に人気があった理由は、果肉の色でした。
銀大和西瓜は、分類するとすれば果肉が黄色いスイカになると思うのですが、
黄色というには色があまりにも薄く、
ほとんど白といっても過言ではない果肉の色をしています。

 

果肉の色が白っぽく、まるで銀白色に見えることから、銀大和西瓜と名づけられ、
珍しさと親しみを込めて銀スイカと呼ばれることもあります。

 

この銀大和西瓜の流通が減ったかというと、それは育て難さと食味にあります。
銀大和西瓜はとても皮が薄く、長雨に当たったり、強い直射に当たり続けると、
割れたり変色したりすることが多いのだそうです。

 

手間の割りに販売できる実が収穫できる数が少ないため、
育てる農家が減り、流通量も激減したというわけです。

 

また、最近のスイカの流行は、
スイカ特有の香りとシャリ感の強い食感、それから強い甘みです。

 

ところがこの銀大和西瓜は、香りがマイルドでシャリ感が薄く、
どちらかというと柔らかい肉質をしています。

 

そして現在主流のスイカのような強い甘みがなく、ほのかな甘みしかありません。
最初は果肉の色が珍しいということでもてはやされていた銀大和西瓜ですが、
最近の流行とは違う上に、育てにくいという理由で、幻のスイカとなったのです。

 

そんな銀大和西瓜ですが、ファンは今でもいます。
見た目は純然たるスイカの縞模様をしているのに、

 

切ってみると中は白い果肉のギャップが面白く、
またその美しい断面に惚れ込んでいる人もいます。

 

スイカ特有の香りやシャリ感が少なくても、柔らかい食感を好み、
甘ったるくない味わいが良いという人もいます。

 

ほとんど流通することのない幻のスイカのため、
家庭菜園で栽培に挑戦する人が少しずつ増えているようです。

 

種の販売は今でもあるので、
一度白いスイカの栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

大玉ほど大きくならないため、受粉から収穫までの期間が短く、
スイカ栽培初心者の方でも扱いやすいのも魅力です。

 

小玉スイカなら、人数が少ない場合でも満足できますし、
贅沢に独り占めすることも可能です。

 

流通している間に割れてしまうこともあるほど薄い皮の銀スイカを、
収穫してすぐに冷やして食べられるのは、家庭菜園ならではです。

 

 

■銀大和西瓜

 

◎特徴
・表面の皮はスイカらしい縞模様
・中は白~黄色味を帯びたクリーム色
・シャリ感が少なく、とろけるような柔らかい食感
・糖度があまり高くなく、甘みが淡い
・皮はごく薄く、際まで果肉が詰まっている
・1玉2.5kg~4kgほどの小玉タイプ

 

◎栽培のコツ
・その他の小玉スイカと同じ育て方で問題なし
・長雨や強い直射日光に当てると割れやすくなる
・収穫はひげヅルの枯れ具合や音、色など総合的に判断する

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方

 

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