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紅大

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紅大

 

 

紅大(こうだい)という、球形よりも少し縦長の形をしたスイカがあります。
ナント種苗(株)の名高い大玉スイカです。

 

実の形自体は少し縦長ですが、表面の模様や大きさは、
日本人がイメージするスイカそのものです。
また、切った時の断面がたいへん美しいのも、紅大西瓜の特徴です。

 

緑色のストライプをした皮、その内側に真っ白な部分があり、
そこから先は鮮やかな濃い桃色の果肉が詰まっています。

 

この緑・白・濃い桃色(赤)のコントラストがとてもはっきりしているので、
切った時に見栄えがし美味しさが増します。

 

販売する場合は、丸ごと販売はもちろん、
カットして断面を見せて売るのも効果的です。

 

紅大が素晴らしいのは、見た目だけではありません。
濃い赤桃色をした果肉は、繊維質が少ないものの実はしっかりと締まっています。

 

繊維が少なくても、果肉が少し硬めなので、
実が崩れたり割れたりといったことが少ないです。

 

締まっているからといって硬すぎることはなく、
スイカを食べた時のシャリシャリッとした食感を存分に楽しめます。

 

食感もさることながら、味も抜群です。
紅大は甘みが強く、平均して12度~13度もあります。

 

濃いスイカの風味と甘みはあるものの、水分もたっぷりと含んでいるので、
甘ったるい印象はありません。

 

真夏の暑い時に、冷えた紅大を食べれば、素晴らしいご馳走になります。

 

味が良いスイカは、育てるのが難しそうに思えますが、
紅大は耐病性もあって着果率も良いので、
今まで大玉スイカ栽培に失敗してきた人にもお勧めです。

 

低温期のツルの伸びが良く、着果後のツルの伸びも悪くないので、
植え付け後から収穫まで草勢があまり変わらず、管理しやすいのも嬉しいところです。

 

葉は比較的小さめですが、色が濃いので肥料切れには気をつけます。
実の大きさは、収穫する時期で変わります。

 

3月~4月収穫で4kg~5kg、5月~6月収穫で6kg~8kgになるため、
求めるサイズに育てるのに便利です。

 

ハウスやトンネル栽培では、他の品種に比べて少し温度を高めにして育てると、
着果率も実の肥大具合も良くなります。

 

だいたい1度~2度高めにするとちょうど良いので、
昼間の換気を減らすとうまくいきます。

 

 

■紅大

 

◎特徴
・3月~4月収穫なら中玉に、5月~6月収穫なら大玉に生長する
・皮は縞模様で、濃い緑と薄い緑がはっきりと分かれている
・中は濃い赤桃色で、皮の際にある白い部分とのコントラストも美しい
・果肉は糖度12度~13度と甘みが強い
・硬めの肉質でシャリ感が強く、抜群の食感
・実の形はやや縦長の高球タイプ
・耐病性がある
・低温期のツルの伸び、着果率が良い
・ツルや葉はやや小型で色は濃い

 

◎栽培のコツ
・ハウスやトンネル栽培に向く
・他品種に比べ、1度~2度温度を高くして育てると、着果後の肥大が良くなる
・草勢が強い品種ではないが、葉色が濃いので肥料切れに注意
・3月~4月収穫は4kg~5kg、5月~6月収穫は6kg~8kgになる

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方

 

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