熊本スイカ
熊本スイカも多くの品種があります
熊本がスイカの名産地であるということはよく知られています。
日本でもスイカ生産量で一番を誇る、
熊本県で育てられたスイカのことを総称して「熊本スイカ」と言います。
スイカの産地は日本全国にあり、熊本はその中でも最南端に位置するため、
スイカの出荷時期が早いことも熊本スイカの特徴です。
一般的には夏のフルーツというイメージの強いスイカですが、
熊本スイカならゴールデンウィークあたりが出荷のピークになるのだとか。
そんな熊本で育てられているスイカの中で、主流となっているのは、
「春のだんらん」「祭ばやし」「ひとりじめ」「ひとりじめBONBON」です。
*品種の詳細説明はリンク先をご覧ください。
春のだんらんと祭ばやしは大玉品種、
ひとりじめとひとりじめBONBONは小玉品種です。
スイカの名産地熊本を代表するこの4品種は、
どのような特徴があるのでしょうか。
■熊本スイカ
◎春のだんらん
春のだんらんは、グリーンと濃いグリーンの縞模様に、腰高の美しい形です。
スイカらしい見た目通り、切ってみると中には真っ赤な果肉が詰まっています。
1玉7kgほどの大玉種ですが、果肉はすかすかになることなく、ぎゅっと詰まっています。
春のだんらんは、糖度が高い品種で、だいたい12度ほどになるのだとか。
糖度が高いからといって、甘ったるくならないのがスイカのすごいところです。
スイカ特有の香りと甘さが混ざり、一口かじれば口いっぱいに甘さが広がります。
それなのにさっぱりとしているので、次々と口に入れたくなるので不思議です。
シャキシャキとした食感も小気味良いので、家族そろって楽しめます。
◎祭ばやし
祭ばやしも春だんらんと同じように、
スイカらしい外見で、中には赤い果肉が詰まっています。
スイカといえばイメージするのは縞模様ですが、祭ばやしは縞模様が美しく、
表皮の色つやが良いので、贈答用にも適しています。
祭ばやし1玉はだいたい7kgほどと、立派な大きさです。
高糖度品種のため、糖度が平均して12度ほど安定して出るのも嬉しい特徴です。
大玉スイカらしいシャッキリとした食感と、爽やかな香りと甘さなので、
冷やして食べるとたまらないおいしさがあります。
◎ひとりじめ
小玉スイカといえばひとりじめと言われるほどの代表種です。
1玉は2.5kgほどと、ひとりででも食べきれそうなサイズです。
一人でなくても、2人~3人くらいまでなら十分楽しめる大きさをしています。
皮が薄く、実が詰まり、皮の内側にある白い部分も少なく、際までしっかりと味わえます。
ひとりじめは糖度がなんと13度もあり、スイカの中でもトップクラスです。
しかも一般的なスイカのように、中心に甘さが集まるのではなく、
果肉全体に甘さが広がっているため、どこから食べてもおいしいスイカです。
小ぶりなサイズを生かして、半分に切ったひとりじめをお皿に乗せ、
そのままスプーンですくいながら食べるという贅沢もできます。
◎ひとりじめBONBON
ひとりじめBONBONは、ひとりじめと同じ小玉種です。
ひとりじめと違うところは、表面の皮の色がとても濃いことです。
いわゆる黒玉スイカなのですが、よく見るとスイカの特徴である縞模様も見えます。
こちらも1玉だいたい2.5kgほどと、少人数で楽しむのにちょうど良いサイズです。
ひとりじめBONBONの甘さはひとりじめよりも少し低い糖度12度ですが、
それでも十分甘いです。
糖度が低いからといって甘くないわけではなく、
どちらかというとひとりじめよりもあっさりと食べられるといった印象です。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方