スイカ ブルーム

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スイカ ブルーム

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スイカの実の表面に、白っぽい粉が付着しているのを見たことがありますか?

 

 

一見すると、何かの薬剤の散布痕のようにも見えますが、
これはブルームと呼ばれるものです。

 

スイカのブルームとは、どのよう役割があるのでしょうか。

 

 

[スイカ ブルーム]

 

 

■ブルームとは?

 

ブルームは、果物の実などの表面に付着しているもので、表面全体を覆っています。
スイカの他に、ブドウやブルーベリー、スモモなどの果物の他に、
キュウリなどの野菜にもつくことがあります。

 

表面が白っぽいもので覆われているため、見た目が少し悪いですが、
このブルームにもきちんとした意味があります。

 

 

ブドウのブルーム

 

 

・病害虫から守る
果物や野菜の実の表面についているブルームは、蝋のような物質からできています。
ブルームがつくことにより、本来の表皮よりにバリアが張られている状態となるのです。
そのため、病気の菌や害虫が近づきにくくなり、病害虫の被害が起きにくくなるのです。

 

・中の水分を守る
ブルームが表皮を覆うことにより、フタをしているような状態となります。
そのため、実の中に含まれている水分が蒸発しにくくなり、
おいしい状態を保つことができます。

 

・雨風から守る
ブルームは蝋のような物質でできています。
そのため、水をよく弾きます。

 

ブルームのついた実に水を当ててみると、するすると水が滑っていき、
びっしょりと濡れることがありません。

 

ブルームにより、余計な湿気や水分が実に入ることがなく、
傷みやカビ、病原菌の繁殖を防ぐことができるのです。

 

 

巨大スイカのブルーム

 

 

■スイカ ブルーム

 

ブルームは色々な植物の実につきますが、
スイカの実の表面にも、白いブルームが出ます。
けれど、スーパーなどで見かける時には、ブルームがないことが多いです。

 

スイカに、ブルームがついたままになっていると、

薬剤痕や病気のように見えたりして、見映えが悪くなるからです。

 

ブルームが付着していること自体は、むしろ健全でおいしく育った証なのですが、
そうとは知らない一般人が見ると、どうしても見映えが悪いという判断になります。

 

スイカ農家では、収穫した後にブルームをキレイにふき取り、
磨いてから出荷することが多いです。

 

そのため、スーパーなどの店頭に並んでいるスイカの表皮には、
ブルームがついていないものが多くなります。

もちろん、ブルームがついたまま販売されていることもあります。

 

ブルームは汚れや薬剤残りではないことを理解し、
おいしいスイカを選べるようになりましょう。

 

ここで少し気になるのが、ブルームをふき取ったスイカの食味です。
ブルームは、中の水分が抜けなくする作用も持っています。

 

このブルームをふき取ると、反対にスイカの実に含まれている水分が抜けてしまい、
ジューシーさがなくなるのでは、ということが気になります。

スイカは元々表皮が分厚く、丈夫なので、ブルームをふき取っても問題ありません。

 

ブルームがついたままの実に比べると、
おいしく食べられる期間が多少短くなる可能性はありますが、
買ってすぐに食べる分には、あまり差は感じられません。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培


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