スイカ 原産地

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スイカの原産地

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コロシントウリ、スイカの祖先のようです

 

 

スイカは、日本の夏の風物詩として有名です。

 

日本には昔からスイカが定着しているため、
日本のものだと思っている方も多いですが、実は原産は日本ではありません。

 

スイカの原産地は、いったいどこなのでしょうか。

 

 

[スイカの原産地]

 

 

■アフリカ南部のスイカたち

 

スイカの原産地には諸説あり、もっとも有力な説の1つが、
アフリカ南部が原産という説です。

 

これは、1857年にイギリスのリビングストンという方が、
アフリカ探検中にカラハリ砂漠のサバンナ地帯で、
スイカの野生種を発見したためです。

 

人間にとってスイカとは何か: カラハリ狩猟民と考える 臨川書店

 

それから長らく、現在に至るまでの間、
アフリカ南部のカラハリ砂漠にある野生のスイカが、
現在栽培されているスイカの元となったといわれてきました。

 

カラハリ砂漠で育つスイカには、意外にもたくさんの種類がありますが、
大きく分けると、苦味のあるスイカと苦味のないスイカに分けられます。

 

苦味のない無味のスイカは、葉がやや丸みを帯びているのが特徴で、
独特の香りを持っています。

 

果実の表皮は、日本でよく見かける縞模様ではなく、淡い緑色をしています。
形が丸い点は共通していますが、大きさはそれほど大きくなく、
せいぜい小玉スイカ程度です。

 

果肉は赤くなく、むしろ白~黄白と非常に地味な色をしています。
それとは反対に、種子は黒ではなく、緑色や赤色をしているものもあるそうです。
白っぽい果肉に緑や赤の種が入っていると、少しぎょっとするかもしれません。

 

この苦みの少ないスイカは、現地の人の生活と密接に関わっています。

 

スイカらしく、果実の中にはたっぷりの水分が含まれています。

水が乏しい地域なので、この水分を飲み水にしたり、
体を洗う生活水としても使っていたようです。

 

この他にも、現地ではターギと呼ばれるスイカもあります。
このスイカは野生ではなく、現地で栽培されています。

 

大きさはバラバラで安定しませんが、ほんのりとした甘みがあります。
食べるためのスイカとしては、こちらをおもに食べているようです。

 

日本では果肉のみを食べますが、
こちらでは果肉だけでなく、種子も一緒に食べます。

 

 

人間にとってスイカとは何か: カラハリ狩猟民と考える 臨川書店

 

 

■北アフリカのコロシントウリ

 

スイカの原産地として、もう1つの有力な場所が、北アフリカです。

北アフリカに自生している、コロシントウリというスイカが、
現在栽培されている種類の祖先ではないかといわれています。

 

このコロシントは、果実は小さく、しかも苦みが非常に強いので、
これだけ見れば、現在食用にされているスイカの元だとは思えません。

 

ただ、北アフリカだけでなく、中東の地中海沿岸の乾燥地帯にも自生していることと、
西アフリカ地域に広がっている雑草スイカの多様性から、

少なくともコロシントが現在の栽培スイカと、
何等かの関わりがあると推察されているようです。

 

他にも、インドなどに野生のスイカがありますが、
これは現在栽培されているスイカ品種の祖先でないことは、分かっています。

 

スイカを一口食べるだけで、
色々な国や地域を想像するのも、面白いかもしれません。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培


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