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スイカ 着果負担
スイカは他の野菜に比べて大きな実をつけ、着果数1~3個くらいで育てます
大きな実を数個つける性質から、着果負担が大きくなります。
着果負担とは、どのような意味でしょうか、
スイカを元気に結実させるにはどのようなことに注意すればよいのでしょう。
[スイカ 着果負担]
■スイカ 着果負担
・着果負担とは?
着果負担とは、トマト、キュウリ、スイカなどの果菜類が、
着果するときにかかる株の負担のことを言います。
トマトなどの野菜は小さい実をたくさん着けますが、
スイカは大きい実を1~2個だけ、というのが多い栽培方法です。
小玉スイカは2kg程度の実を、大玉スイカは7kgくらいの実をつけ、
実に種もつけるので、その分、株への負担が大きくなります。
ほとんどの野菜は、生長と着果との二つを並行して行います。
言い換えると、栄養生長と、生殖生長の二つです。
栄養生長は株が茎や葉を伸ばす生長、生殖生長は花や実をつける生長です。
この二つがバランスよく並行して進むのが理想です。
栄養生長に偏れば、葉や茎ばかり覆い茂ります。
生殖生長に偏れば、花つきは良く、実も大きくなりますが、
株やつるの勢いは落ちてしまいます。
スイカは、栄養生長と生殖生長が並行して行われ、
実が大きく着果負担がかかる植物です。
・着果負担で起きること
スイカが実をつけるのは生殖生長です。
着果負担により、生殖生長に偏ると、株やつるの勢いが落ちます。
あまり負担が大きすぎると、株が萎れて、枯れることもあります。
ここが一番大切なのですが、一回着果して生殖生長がメインになったら、
草勢が落ちたからといって、栄養生長に変えさせるのは、とても難しいことです。
つまり、着果後つるの勢いが落ちたからといって、追肥や水やりをしてしまうと、
実の肥大を促進させてしまうので逆効果です。
逆に、実をつける前につるの勢いを強くしすぎると、
つるボケの状態になり雌花がつきにくくなってしまいます。
ではどうすれば良いのでしょうか?
スイカは、1株2個着果くらいが育てやすいです
・着果前の栄養生長に注意
つるの勢いが強過ぎるいうことは栄養生長に偏ってしまっているということです。
実をつけてからでは遅いので、実をつける前にバランスを取るのが得策です。
実をつける前に、スイカが育てられるだけの葉や茎を育てていきます。
つるボケにならないように、かといって肥料不足にならないように育てます。
目安ですが、つるの先端を見て判断します。
つるの先端が太く、早朝に持ち上がりが大きいと樹勢が強過ぎます。
逆につるが細く、持ち上がりが少ないと弱いです。
程よい太さで、45度くらい軽く上を向くくらいが目安です。
>>スイカ 窒素過多
つるの勢いが強いときは、葉を切ったり、
孫づるを切ることでバランスを取ることができます。
逆に、つるの勢いが弱いときは、実をつけるのをやめて、
先に葉やつるを伸ばすのが良いです。
着果負担と二つ生長=栄養生長と、生殖生長の、
バランスを取るのは難しいことですが、
このバランスを取って栽培するのもスイカの面白い部分です。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方