スイカ ツルが折れた

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スイカ ツルが折れた

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着果、位置が根本に近いため摘果して、次の花の着果をめざします

 

 

スイカなどツル性の植物のツルは意外と丈夫な反面、
ちょっとしたことで折れやすいこともあります。

 

間違えて切り落としてしまったり、
手が当たったり強風で折れたりすると、がっかりですね。

 

けれど諦めてはいけません。
折れ方や折れた部分によっては、
まだその株が生長するかもしれません。

 

スイカのツルが折れた時の対処法と、
まだ可能性のある株の見分け方をご紹介します。

 

 

[スイカ ツルが折れた]

 

 

■折れてちぎれた

 

ツルが折れた上に、完全にちぎれてしまった場合や、
間違って切る予定ではなかったツルをハサミで切ってしまった場合は、
どう頑張っても元に戻すことはできません。

 

ただ、切ってしまった部分によっては、
その後に生育して実をつける可能性があります。

 

・親づるを切った
まず親づるを切ってしまった場合です。
基本的に親づるは、本葉が7枚前後の時に摘芯を行いますので、

 

それ以上に生長しているのであれば、
摘芯作業をしたのと同じ環境なので問題ありません。

 

ただ、7枚目よりも下で切った場合、子づるの発生が難しかったり、
発生しても良い子づるが出ない場合があるので、その後も育てるのは難しいです。
栽培スペースが広いのなら、そのまま様子を見てください。

 

スペースが限られていて、まだ時期が早いのであれば、
もう一度新しい苗を購入して育てなおすのが得策です。

 

早めに決断することで、次の苗を早く植え付けることができ、
その後の生育に遅れが出にくくなります。

 

 

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あんどん作りの紅こだま、着果を見逃していました!

 

 

・子づるを切った
次に子づるを切ってしまった場合です。
親づるの摘芯後に発生するわき芽の中で、生育の良いものを数本残します。

 

残そうと思っている子づるの本数よりもわき芽が発生した場合は、
生育の良いものを残してあとは摘んでしまいます。

 

そのため、たくさんわき芽がある状態で、残す予定のツルを切っても、
他にもわき芽が残っているので、他から良いわき芽を残すようにします。

 

すでに残す子づる以外のわき芽を摘み、
子づるを育てている途中でちぎれた場合は、
ちぎれた場所によって孫づるの発生します。

 

その場合は、孫づるを発生させて伸ばし、
子づる同様に花芽をつけさせて着果させます。

 

もし子づるの付け根ぎりぎりで切れた場合は、その子づるは諦めましょう。
運よく親づるからまたわき芽が出ることもありますが、
他に子づるが2本以上残っていれば、そちらを大切に育てるようにしましょう。

 

 

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縞王13節目の雌花!

 

 

■折れただけ

 

ツルが折れてしまったものの、ちぎれたりはせずに、
繋がった状態であれば、そのツルはまだ生き残れる可能性があります。

 

ここで一番気を付けたいのが、不用意に触って余計に状態を悪化させることです。
折れてしまったツルは、通常の状態よりもさらに繊細でちぎれやすくなります。

 

乱暴に扱うと、それだけで繋がっていた組織が切れてしまうことはよくあります。
作業中は集中し、できる限り丁寧に扱うようにしましょう。

 

ツルが折れただけの場合は、親づるでも子づるでも作業は共通しています。
まずは折れた部分よりも先の状態を確認します。

 

もし萎れていたら、そのまま残していても生育しない可能性があります。
ツルの中には、水分や養分が通る道があります。

 

ツルが折れた時に、その道が切断されていなければ、
まだ生育する可能性は残っています。

 

ところが、道が切れてしまっている場合は、
それより先に水分などを送れないため、生育できません。

 

折れた部分より先が萎れているということは、
水分が通る道が切れている可能性が高いです。

 

1日か2日ほど様子を見て、先端の調子が戻らなければ、
残念ですが、ハサミでキレイに切ってしまいます。

 

中途半端な状態で傷を残しておくと、
そこがいつまでも修復せずに菌が入り込みやすくなります。

 

晴れた日の午前中、折れた部分を思い切って切り落とします。
この時、折れた部分がツルの先端か根本かで、その後の管理が変わります。
管理方法は、ツルが折れてちぎれてしまった時と同じになります。

 

もし折れた部分よりも先が元気な状態であれば、
ツルの中の道がまだ切れていないということです。

 

この場合は、道が途切れないようにしておく必要があります。
ツル自体が折れ曲がっている時は、そっと曲がっている部分をまっすぐに戻します。

 

曲げたままにしておくと、せっかく残った道が細くなったままになり、
先端が枯れてくる可能性があります。

 

もし曲がらずまっすぐになっているのであれば、無理に触る必要はありません。
ただ、ツルの誘引している状況によっては、
曲がったものをまっすぐに伸ばしても、すぐにまた曲がることがあります。

 

その場合は、テープなどを使ってツルを補強します。
地這い栽培の場合は、ツルが動かないようにしておくだけで良いですが、
空中栽培の場合は、重力がかかるので補強した方が良い場合が多いです。

 

せっかく育てたスイカです。
すぐに諦めずに色々と試してみましょう。

 

また、もしツルの数が減ってしまったとしても、残ったツルを大事に育てることで、
おいしいスイカを収穫することは十分可能です。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方


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