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スイカ たくさんならせるには?
尾花沢スイカ
スイカを、家庭菜園で育てたくても、栽培スペースが必要なことと、
収穫できる個数が少ないということで、断念する方も多いようです。
スイカの実を狭いスペースで、たくさんならせるには、
どのように育てれば良いのでしょうか。
[スイカをたくさんならせるには?]
■生育の良い品種を選ぶ
スイカにはたくさんの品種があります。
大きく分けると、小玉・中玉・大玉に分けられますが、
1株で収穫できる個数が一番多いのは、小玉スイカです。
大玉スイカは、どうしても1個の実を大きく育てる必要があるため、
複数の実をつけたまま育てると、1つ1つが小ぶりになります。
また、つるもちの悪い品種だと、複数の実をつけた状態だと、
つるが弱ってしまい、栽培途中に著しく調子を崩すこともあります。
1株で栽培できる個数の目安としては、小玉が1玉~5玉、中玉が1玉~3玉、
大玉が1玉~2玉が目安となります。
ただし、スタミナがあって生育の良い品種を選ぶことで、
摘果をほとんどしなくても、割合と良い実が収穫できる場合もあります。
小玉スイカなら「紅こだま」や「ひとりじめ」など、
有名品種で元気の良いものがたくさんあります。
中玉スイカは、「紅まくら」や「マダーボール」などの、
ラグビーボール型のものがお勧めです。
ラグビーボール型の品種は、草勢が強く熟期が早生で、
二番果や三番果と1本のつるで多く収穫できる品種が多いのが魅力的です。
大玉スイカでは「祭ばやし」や「縞王」といった、
安定した草勢で育てやすいものからチャレンジすると良いでしょう。
■多数の株を育てる
1株で育てられる実の数が限られているのであれば、
単純に育てる株数を増やせば、収穫できる最終的な数は多くなります。
けれど、栽培スペースが限られているという場合もあるでしょう。
そんな時は、立体仕立て(空中栽培、吊り栽培)にして育てるのがお勧めです。
支柱を組んで棚を作ったり、オベリスクやあんどん支柱、ゴーヤネットの
上方に誘引して育てる方法です。
スイカ栽培の基本である地這い栽培では、かなり広いスペースが必要となります。
立体仕立てであれば、1株あたりに必要なスペースが少ないので、
地這い栽培では1株しか育てられなかった場合でも、
複数の株を育てることができます。
ただし、根が張るスペースは確保しておきます。
標準プランターで小玉スイカ1株、
深型プランターで大玉スイカ1~2株を育てられます。
立体仕立てにしても、誘引スペースや根の張るスペースを、
とるようにすれば、うまく育てることができます。
露地栽培なら、土作りはしっかりと行い、できるだけ深く広く耕しておきます。
容器栽培であれば、できるだけ深くて広い容器を選んで育てましょう。
■放任してみる
スイカの基本の育て方では、
わき芽を摘んだり、不要な実を摘果する作業が必要となります。
けれど、放任で栽培してみると、意外と多くの実を収穫できることもあります。
ただ単に苗の定植後に放置しただけの場合は、つるが繁茂してしまい、
つるボケを起こすことがあります。
それを防ぐためには、やはり摘芯や整枝の作業を行います。
つるの数や仕立てはきちんとしておいた方が、つるボケしにくくなりますし、
つる同士が絡んでつるを傷めることもありません。
放任するのは、着果した実の部分です。
本来であれば、複数の実が1本のつるについたら、育ちの良い実を残して摘果します。
これをせずに、着果したものはすべて育ててみるのです。
スイカは本来、とても丈夫な植物で、痩せた土地で少ない水分と養分でも育ちます。
明らかに変形した実や、異常がみられるもののみを摘果し、
あとは放任で育てると、残ったすべての実を収穫できる可能性が出てきます。
ただ、多少なりともの養分が分散するため、
1個の実のサイズは、小ぶりになることがあります。
スイカの生育は、その年の天候や栽培環境に、大きく左右されることがあります。
同じ育て方でも、その年によって大豊作だったり、不作だったりするものです。
諦めずにチャレンジし、整枝や仕立てなどの基本の管理に慣れてくると、
自然に収量をアップさせることができるでしょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培