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スイカ いくつ収穫できる?
スイカを家庭菜園で育てた時、1株でいくつ収穫できるか、とても気になります
1株で収穫できる果実数の目安が分かれば、
摘果やわき芽かきなどの作業もしやすくなります。
[スイカ いくつ収穫できる?]
■スイカはいくつ収穫できる?
スイカは、実のサイズによって、
小玉スイカ・中玉スイカ・大玉スイカに分けられます。
おおまかな重さは小玉スイカが~3kg、中玉スイカが4kg~6kg、
大玉スイカが7kg~10kgといったところでしょうか。
実の大きさが変われば、1株で収穫できる実の数が変わります。
まずは目安となる数をご紹介します。
小玉スイカ:1玉~5玉
中玉スイカ:1玉~3玉
大玉スイカ:1玉~2玉
これはあくまでも目安となる個数です。
品種や栽培環境、育て方によって、育てられる個数は変わってきます。
同じ品種であっても、プランター栽培か畑栽培かという違いだけでも、
収穫できる個数が異なります。
また、1本の子づるに複数の実が着果して育つこともあるため、
同じ品種で同じ育て方をしていても、
株の元気さによっては収穫できる個数が変わってきます。
同じ子づるに2個着果したときは、良い実を残し摘果したほうが良い実ができます
■着果したものはすべて育てて良い?
スイカを実際に育ててみると、品種やその年の気候などによって、
育ち方が変わる場合があります。
ある年は雌花がたくさん咲き、
ある年はなかなか雌花がつかないということもあります。
雌花がたくさん咲いた時、人工受粉や虫による受粉によって、
1本の子づるに複数の実がつくことがあります。
せっかく実がついたのだからと、すべて栽培したくなりますが、
やや抑えめに育てるほうが収穫が良くなります。
スイカは実を大きく肥大させるために、養分や水分をたくさん使います。
1本のつるにつく実の数が多ければ多いほど、養分も水分も分散します。
必要な養分と水分を得られなかった実は、予想ほど大きく育たなかったり、
甘みがのらずおいしくない場合があります。
しかも同じだけの養分を分散してしまうため、
つるについたすべての実がうまく育たないということもあります。
子づるについた実の中で、生長の良いものを残し、あとは摘果するのが基本です。
摘果するかどうかの基準も、覚えておきましょう。
縞王大玉スイカの18節以降の着果、しかし変形果なので摘果しました
・奇形、変形、異常がない
1本の子づるに多く実がついた場合、奇形や変形しているもの、
異常がみられるようなものは摘果の対象となります。
小さい実のうちに変形しているものは、
大きくなっても変形したままになることが多いです。
奇形や変形は、雌花が充実していなかったり、
受粉不良が起こることが原因であることが多いです。
・18節より後に着果している
スイカの性質上、18節よりも後についた実が良いとされています。
18節よりも前の雌花についた実は、つるが充実せずに着果するためか、
変形や奇形になることが多いです。
また、外見が正常であっても、味わいがのりにくいこともあるので、
もったいないと感じても摘果した方が最終的に良い実が採れます。
紅こだまのあんどん仕立て、ちょっと傷があるけれど元気なので育てます
■同じつるで2果以上を収穫
スイカ栽培では、1本の子づるに1果つけるのが基本です。
2果以上同じタイミングでつけてしまうと、養分が分散してうまく育ちません。
また、株全体の充実をはかるため、
育てる実の数プラス1本の子づると育てることが多いです。
つまり、1株で2果収穫する場合、3本の子づるを育てて、
そのうち2本に着果させるという方法です。
出荷目的であれば、品質を低下させないためと、労力を使わないために、
これ以上の収穫をのぞまないことも多いのですが、家庭菜園であれば話は別です。
1果目を収穫した後、草勢が落ちなければ次の雌花が着果することが多いです。
この2番果を育てることで、格段に収穫できる個数が増えます。
1番果を育てた後なので、株が疲れている場合も多く、
2番果は1番果ほど甘み、うま味がのらないこともありますが、
収穫の喜びを再び味わえます。
ただ、着果した日付によっては、
実が収穫に至る前に寒さで枯れてしまうことがあります。
そう考えると、着果から収穫までの日数が短い、小玉~中玉の早生種だと、
2番果を収穫できる確率が高くなります。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方