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鉄壁
鉄壁
鉄壁は接ぎ木苗を作る時に使うスイカの台木品種で、
胚軸部分が太めで子葉も厚いので接ぎ木作業、育苗がしやすいです。
草勢はやや大人しく、低温環境での生育が良いです。
鉄壁の品種特徴と栽培のコツをご紹介します。
[鉄壁]
◎育苗、接ぎ木作業がしやすい
接ぎ木は基本的に子葉の付け根から切れ目を入れて行います。
胚軸(茎部分)や子葉が細かったり、
薄かったりすると接ぎ木作業の時に傷つけやすく、作業もしにくいです。
鉄壁の胚軸は太くしっかりしていて、
子葉も厚みがあるので折れにくく、接ぎ木しやすいです。
接ぎ木作業は細かい作業なので、
胚軸が太い品種を選ぶと接ぎ木しやすく、その後の管理も容易です。
◎草勢はやや大人しく、つる割れ病に耐病性を持っている
草勢は同じ台木品種のかちどき2号と同程度で、やや大人しい品種です。
草勢は大人しいですが、低温環境での生育が良いので、
気温が上がりきらない時期からの苗作りに向いています。
生育が良いので、初期の栽培がスムーズに行えて、栽培も容易に行えます。
また、つる割れ病に抵抗性を持っていて、
苗作りの段階で発病、広がることが少ないです。
◎根の量が多く、根張りも良い
栽培中、根が広がり、地中深くまで伸び、根量も多いです。
根量が多いとその分肥料や水分を吸収しやすく、生長しやすいです。
根の量が多く、しっかりと地中まで伸びるため、後半までのつる持ちは良く、
草勢が大人しくとも、栽培終盤まで草勢を維持することができます。
■鉄壁
◎特徴
・茎部分が太く、子葉が厚いので接ぎ木しやすい
・草勢はやや大人しい
・低温での生育は特に良く、栽培管理もしやすい
・つる割れ病に対して耐病性を持っている
・根が広がるように伸び、また、地中深くまで伸び、根の量も多い
・後半のつる持ちは良く、草勢を維持しやすい
◎栽培のコツ
・低温環境での生育が良いので、寒い時期に栽培をするときに選ぶと良い
・草勢が大人しい台木なので、草勢が強いスイカに接ぎ木する
・根の量が多く、水分と肥料を吸い上げる力があるので、
肥料過多や水分過多に注意する
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培