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ナショナル
ナショナル
ナショナルは、ナント種苗が販売している、超大玉スイカの品種です。
見た目にかなりインパクトのあるナショナルには、
どのような魅力と特徴があるのでしょうか。
また、育て方には何かコツがあるのでしょうか。
[ナショナル]
ナショナルは、見た目からして普通のスイカとは違います。
日本人が想像するスイカといえば、果実は丸い形をしていて、
表面には緑と黒の縞模様があり、果肉は真っ赤で、種は黒い色をしています。
ところが、ナショナルは、形が正球ではなく、楕円形をしています。
スイカらしい縞模様もなく、明るい黄緑色をした表皮に、
うっすらと細い網目模様が入っている程度です。
中の果肉も赤色というよりは、少しピンクがかった明るい桃紅色です。
種は黒っぽい色をしていますが、それ以外はスイカらしからぬ姿です。
通常のスイカであれば、6ｋｇ～8ｋｇくらいまでの大玉サイズですが、
ナショナルは規格外の大きさです。
ナショナルは、普通に育てても8ｋｇ～10ｋｇにまでなる超大玉品種で、
上手に育てることができれば、10ｋｇ以上になることもあるのだとか。
◎種が大きく食べやすい
外見のインパクトが強いと、味や食感に期待がもてないと思いやすいですが、
ナショナルは意外と食味が良い超大玉スイカです。
一般的なスイカと甘みは変わりませんが、食感がとても良いのが特徴です。
大きく育つため、肉質がしっかりして締まっているので、シャリ感が強いです。
スイカのシャリシャリとした食感が好きという方も多いので、
爽やかな食感には満足できそうです。
また、ナショナルは種が大きいのも特徴です。
種が大きいと取り除くのが面倒で食べにくそうですが、
ナショナルは種が大きく、数が少ないので取り除きやすく、食べやすいです。
大きい分見つけるのも簡単なので、誤って飲み込んでしまう可能性も低いです。
◎草勢が強く育てやすい
これほど大きなスイカを育てるのは、とても難しいと心配になりますが、
ナショナルはあまり手をかけずに育てることができます。
草勢が非常に強く、しかも炭そ病に耐性があります。
暑さと乾燥に強く、真夏でもぐんぐん生長していきます。
トンネルを利用した栽培や、露地栽培に最適です。
粗放栽培が可能ですが、完全な放任栽培をすると、
過繁茂や実が大きくならないといった問題が起こる可能性が高くなります。
そのため、つるを軽く整理したり、実にネットをかけて防鳥するなど、
ある程度の手入れが必要となります。
■ナショナル
◎特徴
・1玉8ｋｇ～10ｋｇを越える超大玉品種
・表面に縞模様はなく、地色が明るい黄緑色で、うっすらと細い網目模様が入る
・ずんぐりとした楕円形
・果肉は明るい桃紅色
・肉質は硬くしっかりしてよく締まっているため、シャリ感が強い
・種が大きく数が少ないので、取り除きやすい
・炭そ病に強く草勢が強いので育てやすい
・トンネル栽培や露地栽培に向く
◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉スイカと同じ
・粗放栽培が可能
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
