サンビスタ

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サンビスタ

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サンビスタ

 

 

サンビスタは、丸種株式会社が改良して販売している、大玉スイカの品種です。

 

一般的なスイカとは少し異なる形をしたサンビスタとは、
どのような特徴を持ったスイカなのでしょうか。
また、栽培のコツをご紹介します。

 

 

[サンビスタ]

 

 

◎楕円形の大玉スイカ
サンビスタは、1玉が8kg~10kgにもなる大玉スイカの品種です。

 

一般的なスイカであれば、正球形か腰高のものが多いですが、
サンビスタは楕円形をしている珍しい大玉品種です。

 

形は少し珍しいものの、明るい緑と濃い緑の縞模様で、
見ればスイカであることがすぐに分かります。

 

縞模様は線が太く、非常にはっきりとしています。
中の果肉は明るい桃紅色で、種は黒色です。

 

肉質は少し粗めですが、よく締まっていてシャリ感の強い食感が魅力的です。
糖度も12度~13度まで上がるため、強い甘みを堪能することができます。

 

スイカに限らず、大柄のものは大味であるように感じますが、
サンビスタは見た目のダイナミックさだけでなく、食味も良いスイカです。

 

サイズも大きいので、大人数で集まる時にお勧めです。

 

◎フザリウム菌に抵抗性あり
サンビスタは、スイカ栽培の天敵でもあるフザリウム菌に抵抗性があります。
フザリウム菌は、スイカがかかる病気の中でも深刻な、
つる割れ病の原因となる菌です。

 

つる割れ病にかかったスイカは、文字通りツルが割れて正常に機能しなくなり、
そのまま調子を崩して枯れていきます。

 

発生は5月~10月に多く、ちょうどスイカを栽培する時期と重なっています。
フザリウム菌対策の1つとして、接ぎ木苗の利用がありますが、
サンビスタはフザリウム菌に抵抗性を持っていて、自根苗でも栽培が可能です。

 

なので、育苗したものを定植するだけでなく、
種をそのまま直播きにして育てることもできます。

 

ただし、畑の土に存在するフザリウム菌の数多すぎる場合は、
抵抗性を持っているサンビスタでも、つる割れ病に感染する可能性があります。
畑の土の状態をよくするため、消毒や土の活性化などの努力は必要となります。

 

◎草勢強いため元肥は控えめに
サンビスタは草勢が強く、育てやすい品種です。
実が大きければ10kgまで生長するのも納得です。

 

ただ、草勢が強い分、多肥にするとつるボケを起こすことがあります。
特に元肥が多いと、つるボケを起こしやすくなるので、
通常の大玉スイカより、20%~30%ほど元肥を減らして土作りをします。

 

1株で3本仕立て1果収穫にし、着果後に追肥を行って、
10kgの大玉を目指すようにします。

 

サンビスタは、ハウスでの半促成栽培、大型トンネル栽培、
中型トンネル栽培、露地栽培が可能な品種です。

 

どちらかというと低温よりも、高温の方が育てやすい性質なので、
露地栽培が基本となる家庭菜園にもお勧めです。

 

交配した日から収穫までの日数は、6月収穫で50日~52日、
7月収穫で46日~48日が目安となります。

 

日数はあくまでも目安です。

 

天候や栽培環境によってはこの限りではないので、
打音や巻きひげの枯れ具合などはもちろん、
試し切りを行って適期かどうかを判断するようにしましょう。

 

 

■サンビスタ

 

◎特徴
・1玉8kg~10kgの大玉スイカ
・横長の楕円形をしていて、明るい緑と濃い緑の縞模様を持っている
・縞が太く、模様がはっきりしている
・中の果肉は明るい桃紅色
・糖度は12度~13度まで上がり甘い
・肉質は粗いが締まりが良く、シャリ感も強い
・肉質が締まっていて劣化が遅いため、棚もちが良い
・ハウスでの半促成栽培、大型トンネル栽培、中型トンネル栽培、露地栽培が可能
・フザリウム菌に抵抗性があるため、直播きでの栽培が可能
・1株3本仕立て1果収穫で10kgを目指す
・熟期は6月収穫で50日~52日、7月収穫で46日~48日が目安となる

 

◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉スイカと同じ
・草勢が強いので、元肥は通常より窒素とカリを20%~30%減らす
・収穫のタイミングは、交配からの日数だけでなく試し切り等を総合して判断する

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方


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