スイカ 成り疲れ

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スイカ 成り疲れ

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スイカを育てていると、栽培後半に、急に生育が悪くなることがあります

 

 

たくさん実をつけていると、果実の生長に体力を奪われてしまい、
成り疲れ=樹勢が落ちて収量が減る状態になってしまいます。

 

ところが、成り疲れには実のつけすぎ以外にも原因があるのです。
この成り疲れの原因を覚え、予防することで、
栽培後半まで体力を維持でき、良い収穫ができるようになります

 

 

[スイカ 成り疲れ]

 

 

■成り疲れのパターン

 

スイカが成り疲れするのには、大きく分けて2パターンあります。
1つは実のつけすぎ、もう1つは摘心のしすぎです。

 

1.実のつけすぎ
スイカに限らず、果菜類で成り疲れが起こる時の原因として多いのが、
実をつけすぎることにより、体力を奪われることです。

 

特にスイカは、1個の実がとても大きく生長します。
そのため、着果数が多い状態で放置すると、大量の養分が必要となります。

 

着果しただけ育てようとすると、養分が分散してしまい、
1個1個の実の大きさも小さくなってしまいます。

 

ある程度着果が確認できたら、生育の良い実を残し、あとは摘果しましょう。
スイカの栽培後半まで体力を維持させるためには、
前半から中盤までに体力を使いすぎないことが大切です。

 

 

地植えの大玉スイカ

*地植えでは、つるの整理をしておかないと、敵芯位置が分からなくなります

 

 

2.摘心のしすぎ
スイカやキュウリのような、ツル性の野菜の場合、
摘心のしすぎによって成り疲れが起こることがあります。

 

親づるを摘心した後、わき芽が発生して側枝が伸びてきます。
側枝を伸ばしすぎると、実の肥大が悪くなると考えて、側枝も摘心するとします。
もちろん、側枝を摘心することで、一時的には実の肥大が促されます。

 

けれど、後半になるほどスイカの生育が悪くなってしまいます。
これには栄養生長と生殖生長が関係しています。

 

つるが伸び、葉が展開する栄養生長を摘心によって止めることで、
葉や根に養分が溜まります。

 

着果した実には、葉や根に溜まった養分が流れ、一時的には実の肥大が進みます。
ところが、側枝も摘心すると、葉に養分が溜まって充実した状態が続きます。

 

葉が充実した状態が続くと、葉が光合成をする力が弱くなってしまうのです。

 

スイカの実を大きく肥大させるには、生育後半の光合成が必要不可欠です。
摘心しすぎると、葉が充実して光合成の力が弱まる上に、
葉数が増えずに光合成量が増えなくなってしまいます。

 

 

行燈づくりの小玉スイカ、1個収穫してから着果させるくらいが、草勢を維持しやすいです

 

 

■成り疲れの予防法

 

・葉を残す
成り疲れを予防するために、適度な摘果が必要です。
それと同時に、光合成をする葉をできるだけ多く残すことも重要となります。

 

光合成を行う葉の数が増えれば、たくさんの養分を作り出すことができ、
おいしいスイカの実を収穫することができます。

 

・不要な摘心は避ける
つるを整理するためなどに、どうしても摘心が必要になることはありますが、
基本的に摘心するのは親づるのみです。

 

子づるは雌花をつけて受粉させ、実をつけるために伸ばし続けます。
子づるから発生する孫づるは、着果位置より下であれば、
わき芽かきをして整理しておきましょう。

 

着果位置よりも上に発生した孫づるは、基本的には放任で構いません。
ただ、つるが絡みやすくなったり、繁茂して整理が難しくなってきたら、
孫づるを摘心しても大丈夫です。

 

孫づるを摘心する時は、葉を1枚~3枚ほど残し、先端を摘むようにすると、
光合成をする葉を増やしつつ、つるを整理することができます。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方


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