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シルバーマルチ
シルバーマルチ C)日本農業システム楽天市場店
シルバーマルチは、日常的にはあまり目にしないマルチです。
農家の方や、広い敷地で菜園をしている方なら、スイカ栽培で、
使ったことがある方もいるかもしれません。
家庭菜園ではあまり使われないシルバーマルチには、
どのような効果があるのでしょうか。
[シルバーマルチ]
■シルバーマルチの特徴
シルバーマルチは、スイカ、トマト、ダイコン、ハクサイ、ホウレンソウ、キュウリ、
などに向いていると言われます。
シルバーマルチは、シルバー(銀色)のビニールマルチです。
光が当たるとキラキラと反射し、少しまぶしく感じます。
厚さは他のマルチと同じくらいです。
ただ、家庭菜園ではあまり使われることが少ないためか、
ホームセンターなどで取り扱っていないことがあります。
シルバーマルチは、表も裏もシルバーのものと、
表がシルバーで裏が黒といった、ダブルタイプのものがあります。
銀黒マルチ
■シルバーマルチの効果
・地温を上げない
シルバーマルチは、太陽光をシルバーで反射させるため、土に伝わる熱が少なくなります。
そのため、地温を上げるためではなく、上げないために使うことが多いマルチです。
マルチ=地温を上げる、イメージがある方は、使うマルチの色には注意しましょう。
表がシルバーで裏が黒のダブルカラータイプの場合は、
シルバーを上に向けていれば、地温を上げる効果はありません。
・輻射熱が期待できる
光を反射させるため、輻射熱が起こります。
地温自体は上がりませんが、反射した光が茎や葉に当たり、それが輻射熱となります。
葉が熱を感知することで生育を促される、タマネギのような野菜には最適なマルチです。
・害虫を忌避する
アブラムシを始めとした害虫の中には、キラキラと反射するものを嫌うものが多いです。
その理由はまだ解明されていませんが、一説によると、乱反射する光によって、
方向感覚を失うため、飛来できないといわれています。
また、甲虫などは、本来は背中に光を受けるはずが、下から光を受けることにより、
地面におりずそのまま浮上してしまうという説もあります。
もちろん、忌避効果は100%ではありませんが、十分予防にはなります。
アブラムシやアザミウマなどは、ウィルス性の病気を媒介することもあるので、
予防しておくことが重要です。
・過湿、過乾燥予防
土の上をビニールが覆っているため、過度な乾燥や過湿を防ぐことができます。
特にシルバーマルチの場合は、地温を上げる効果がほとんどないため、
過乾燥予防に適しています。
・泥跳ね防止
病気を媒介する害虫を予防しても、泥跳ねをしてしまっては、
病気感染の確率が高くなります。
マルチをしておくことで、水やりや雨降りの時の泥跳ねが防止できます。
・雑草予防
黒マルチほどではありませんが、シルバーマルチも不透明なので、
雑草を予防する効果が期待できます。
表がシルバー、裏が黒のダブルマルチであれば、
雑草を予防する効果もありながら、地温の上昇を防ぎ、害虫も予防できます。
■シルバーマルチの短所
・価格が高い
シルバーマルチは、黒や透明と比べると、少し値段が高めです。
さらに裏が黒色のダブルタイプになると、値段が跳ねあがります。
ホームセンターでも取り扱いがない場合があるので、
取り寄せ注文をするか、ネットで注文しなければいけない場合があります。
ネット通販の場合、お店や商品の合計金額によっては、
送料がかかることもあるため、さらに値段がさらに上がります。
・ロール販売
近所のホームセンターなどで取り扱いがあっても、
ロールでの販売しかないことがほとんど多いです。
黒や透明のマルチであれば、カットして畳んで包装され、販売されていることがあります。
黒マルチなら100円均一のような、園芸店ではないお店でも販売されているほどです。
ところが、シルバーマルチはあまり家庭用として使われないためか、
カット済みの販売がほとんどありません。
ネット通販であれば、お店によっては切り売りをしてくれるところがありますが、
送料等がかかるため、ロールで購入するよりも高くなることがあります。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方