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ベランダ スイカ栽培のコツ
[ベランダ スイカ栽培のコツ]
■ベランダ スイカ栽培のコツ
1.品種の選び方
スイカには大きく分けて大玉スイカと小玉スイカがあります。
大玉も小玉も、もつるが伸びる長さや、
栽培に関する基本的な作業はほとんど変わりません。
最大の違いはやはり実の大きさです。
大玉は1玉4kg~6kgほどになるのに対し、
小玉は1玉1kg~2kgほどにおさまることが多いです。
ベランダでスイカを育てる場合、
どちらかというと小玉スイカの方がベランダ菜園には向いています。
ベランダ菜園でも、広さと日照が確保できるのであれば、
大玉スイカを地面に這わせる地這い栽培も可能ですが、
それほどの広さがあるベランダは少ないでしょう。
ですので、ベランダ菜園でスイカを育てるには、
空中栽培・吊り栽培といった方法で仕立てるので、
重さの軽い小玉スイカの方が適しています。
また、小玉スイカの方が実が小さい分、
開花から収穫までの日数が短いのも魅力的です。
ベランダ菜園で育てるスイカの苗を買う時は、
苗が小玉か大玉かをきちんと確認しておきます。
2.日当たりの工夫
スイカは太陽の光が大好きです。
日当たりが悪い場所で育てると、
節と節の間が間延びして徒長しやすいです。
さらに日当たりが悪いと花付きや実付きが悪くなったり、
病害虫にもかかりやすくもなります。
集合住宅のベランダなどだと、
上階のベランダの床部分が屋根になっていたり、
ベランダの壁が陽射しを遮るようなものがあり、
日当たりが、思うように確保できないことがあります。
直射日光がまったく射しこまない場所では、
残念ですがスイカ栽培は諦めた方がよさそうです。
けれど陽射しはあるということであれば、
工夫次第では日当たりを確保できるかもしれません。
ベランダの外側の壁がガラス張りになっていたり、
柵ではなく、不透明な遮光された壁になっている場合は、
直射日光が当たる高さまでスイカの位置を持ち上げます。
具体的には、台や棚の上に乗せて高さを出すことで、
壁によって日陰になってしまうことを防ぐことができます。
また、住居側の壁が白の場合、陽が反射してスイカに当たることで、
日光が当たるのと同じ効果が得られます。
南側のベランダでも思うように陽射しが当たらない時は、
ひと工夫して乗り切りましょう。
10号サイズ、あんどん仕立てで小玉スイカが2~3個収穫できます
3.容器の選び方
スイカはつると同じくらいの長さに根を広げます。
そのため、できるだけ広くて大きい容器で育てた方が、
元気に伸び伸びと育ち美味しい実ができます。
鉢で育てるのであれば、10号サイズ(直径30cm)で深型のものを使い、
プランターの場合も野菜用などの深くて大きいサイズのプランター
(幅約70×奥行約40×高さ約26.3、50リットル)を選ぶようにしましょう。
既製品の鉢やプランター以外にも、培養土の袋を利用する袋栽培や、
大きな発泡スチロールに水抜きの穴をあけて育てる方法もあります。
ただし、耐久性が弱いのと、見た目があまりよくないので、
鉢やプランターで栽培することをお勧めします。
無理に小さな容器で育てると、生育初期は良くても、
途中で根詰まりを起こし、収穫できないこともあるので気をつけます。
>>スイカ 鉢での育て方
>>小玉スイカ プランターの育て方
4・強風対策
高層階になればなるほど、ベランダに強風が吹きやすくなります。
また、低層階であっても、向かいに高いビルなどが建っていると、
思わぬ時にビル風が吹いてしまうことがあります。
強風によって、葉やつる、せっかくついた実が、
煽られて傷んでしまうことがあります。
高い位置で容器栽培をする場合、落下の危険があります。
台風などあらかじめ強風が吹くと分かっている場合は、
高い位置から容器をおろし、風が当たりにくい場所に避難させます。
高層階などで常に強風が吹く可能性がある場合は、
容器を壁などにしっかり固定させ、
つるを誘引する時も折れないように誘引するようにします。
5.人工受粉をする
ベランダだと、受粉を助けてくれる虫が、
ほとんどやってこないことがあります。
そのため、ベランダ菜園でスイカを育てる時は、
受粉を自然任せにせず、人工受粉させるようにしましょう。
人工受粉自体は難しいことではありませんので、
ぜひチャレンジしてみてください。
*詳しいスイカの受粉方法はこちらをご覧ください。
>>スイカの受粉方法
支柱を組んで誘引します
6.支柱を立てる
ベランダで育てるのであれば、空中栽培や吊り栽培がおすすめです。
ネットではなく、支柱を交差させて組んだり、あんどん支柱で、
スイカの長いつるや重たい実を支えられるようになります。
ネットで吊るさないと実が裂けることがあります
実が肥大してきたら、つるが重さに負けてしまわないよう、
支柱にタマネギなどを入れておくネットなどを吊るし、
そこに実を入れて支えるようにします。