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スイカ 窒素過多

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スイカを育てる時に、窒素過多はできるだけ避けたいです

 

 

家庭菜園を始めて間もない方は、あまり聞かない言葉かもしれません。

 

この窒素過多は、スイカだけでなく野菜全体に関係する問題です。
窒素過多になるとどうなるのでしょうか、
また窒素過多になる原因にはどのようなことがあるのでしょうか。

 

 

[スイカ 窒素過多]

 

 

■窒素過多とは?

 

窒素過多とは、文字通り窒素が多すぎる状態です。
窒素とは、肥料に含まれている要素で、主に葉や枝、ツルを伸ばすために使われます。

 

スイカはツル性の植物なので、葉とツルを育てるのに必要な要素です。
スイカ栽培で大切な葉とツルの生育に必要な要素のため、とても重要です。

 

しかし、肥料は適量を与えることが大切で、それを過ぎれば毒になりかねません。
肥料の中には窒素の他に、リン酸とカリが含まれているのが一般的です。

 

この窒素・リン酸・カリの配合率は、肥料の種類によって異なります。
スイカに与える肥料としては、窒素が多いものではなく、
リン酸が多めのものか、3つの要素が同じものが適しています。

 

窒素が多いと窒素過多になりやすくなるので注意しましょう。

 

 

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早朝にツル先が45度くらい、昼過ぎに落ち着いてくるのが、健康な樹勢です

 

 

■窒素過多の症状

 

肥料を適切に与えているつもりでも、実は窒素過多になっていることがあります。
しかし、肥料がどの程度効いているのか、栽培初期にはわかりにくいです。

 

スイカを観察することで、窒素過多の症状が出ているかどうかがわかります。
時々、窒素過多になっていないかをチェックしておきましょう。

 

・草勢が強い
窒素は葉とツルを育てる肥料です。
窒素が多くなっていれば、自然とツルの勢いが強くなります。

 

ツルの勢いが強いと聞くと、生育旺盛で良いのかと思いますが、そうでもないのです。
ツルや葉を育てることに体力を使っているうちは、花つきが悪くなる傾向があります。

 

結果的に実つきも悪くなるため、肝心の実を収穫することが難しくなります。
草勢の具合は、ツルを見ることで分かります。

 

 

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葉の色が濃すぎるのが、窒素過多の特徴です

 

 

◎草勢が強すぎる状態
・ツル先が高く持ち上がっている
・雌花が開花したところからツル先までが60cm以上ある
・節と節の間が20cm以上ある
・ツルがかなり太い
・葉の色が濃すぎる

これらの症状が当てはまる場合は、草勢が強すぎ窒素過多の状態といえます。
すでに雌花が咲き始めている場合は、早急な対応が必要になります。

 

・病害虫にかかりやすい
窒素が多いと、病害虫にかかりやすくなります。
特に害虫の中でも、アブラムシがつきやすくなります。

 

苗にもともとついていなかったのに、
アブラムシが大量に発生した場合は、窒素過多の可能性があります。

 

アブラムシは葉の裏や、生長点の新芽に入り込んでいる場合があるので、
時々は葉の裏などもチェックしておきましょう。

 

 

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縞王の奇形果、元肥が多すぎたための窒素過多です

 

 

・着果不良になりやすい
ツルや葉を育てるのが窒素なら、花や実を育てるのはリン酸です。
窒素が多くなっている状態だと、草勢が強いために良い花が作られません。

 

花が悪ければ、着果状態も悪く、良い実ができにくくなります。
形が悪い実ができたり、中が空洞になるのは、窒素が多い可能性が高いです。

 

 

■窒素過多の原因

 

もし窒素過多になったら、原因を見極めて改善する必要があります。

 

・肥料の種類
まずは肥料の種類に注目してみましょう。
肥料の袋には、必ず窒素・リン酸・カリがどれだけ含まれているか記載されています。

 

肥料によっては、窒素のみが含まれている場合もあるので要注意です。
園芸店によっては、売れ筋の肥料にポップがついている場合があります。

 

けれど売れている肥料がスイカに適した肥料とは限りません。
肥料の袋に書かれている3要素の数値を確認し、

 

窒素・リン酸・カリが同じだけ含まれているものか、
リン酸が少し多めのものを選ぶようにしましょう。

 

またどうしても分からない場合は、お店の人に聞いてみると、
担当の人が丁寧に教えてくれることが多いです。

 

・追肥のタイミング
スイカを栽培する時、植え付け前の土作りの段階で、まずは元肥えを入れます。
苗を定植した後は、しばらく追肥の必要はありません。

 

植え付けた後に、早く大きく育つようにと追肥を頻繁に行うかたがいますが、
スイカの場合はこれは間違いです。

 

頻繁に追肥を行うことで、窒素だけでなく肥料過多の状態になりやすいです。
肥料過多になると、根が焼けて最悪の場合は枯れてしまうことがあります。

 

1番果が着果した頃が最初の追肥のタイミングです。
くれぐれも与えすぎにならないように注意しましょう。

 

・前作の残り肥
スイカを育てる前、同じ場所で別の植物を育てていた場合、
その植物の栽培期間が終わっても、肥料が残っていることがあります。

 

プランターや鉢での栽培であっても、古土を利用している場合は、
肥料が残っている可能性があります。

 

とはいっても、目ではどれだけの肥料が残っているのかは分かりません。
そんな時は、EC測定器を使って測定してみるのもお勧めです。

 

EC測定器は、土の中の伝導率を計測することにより、
残留肥料の多さを知ることができる機器です。

 

専門器具なので、1万円からと少し高価ですが、
毎回窒素過多や肥料過多で悩まされる方は持っていると便利でしょう。

 

 

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■窒素過多の改善方法

 

実際に窒素過多になってしまっている場合、どうすれば良いのでしょうか。
一度窒素過多になった場合、正常な状態に戻すのは時間も手間もかかります。

 

けれど何もしないよりは正常に近づける可能性があるので、チャレンジしてみましょう。

 

・草勢のコントロール
窒素過多によって草勢が強くなってしまっているのをコントロールする方法です。
窒素分が多いためにツルが太くなり、ぐんぐん伸びてしまっている状態です。

 

余っている窒素分を早く消費させるためにに、
ツルを伸ばすだけ伸ばせば良いと思われるかもしれませんが、実は反対です。

 

ツルが伸びるだけ伸ばしていると、ツルを伸ばすことだけに集中してしまい、
ツルぼけ状態から戻れなくなってしまいます。
これでは逆効果になってしまいます。

 

草勢を弱めるためには、ツルを摘みます。
といっても、実をつける大事な子づるは残しておき、孫づるを摘みます。

 

正常な草勢であれば、1番果をつけさせる15節目くらいまでに発生した孫づるを摘みます。
けれど草勢が強い状態だと、15節目までに良い雌花がつかないことがあります。

 

この場合は、草勢をコントロールするためにも、15節目以降も孫づるを摘んで様子を見ます。
草勢が落ち着き、ツル先の立ち上がりもおさまってきたら、孫づるは放任しても構いません。

 

・水のコントロール
肥料は水に溶けて成分が広がるため、
水分を控えめにすることで効き具合を調整することができます。

 

スイカはもともと水は控えめなほうが生長も良く、美味しい果実になります。

 

肥料が効きすぎているなと感じたら、
水切れを起こさない程度に控えてみるのも1つの方法です。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方

 

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