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スイカとは?
■スイカとは?
・スイカとは?
夏と言えばスイカです!
スイカは西瓜とも表記され、「日照り草」とも呼ばれます。
学名はCitrullus lanatusと言い、ウリ科のつる性の植物で、一年草です。
*一年草とは、一年で発芽から収穫までが終わる植物のことです。
実は食用に使われて、縞模様の皮と甘みを持つ赤い果肉が特徴です。
現在は、縞模様がなく、黒いスイカ、黄色いスイカなどもあり、
果肉も黄色、白など、さまざまな色が販売されています。
スイカは園芸分野では、果菜類に分類されますが、
青果市場や販売、栄養学上では果実とされています。
では、そもそもスイカはどのような環境で育ってきたのでしょう?
また、どのように日本に伝わって来たのでしょうか?
*果菜類とは、実をつける野菜のことで、
スイカの他にはトマト、カボチャなども分類されます。
・スイカの原産地
スイカの原産は熱帯地のアフリカの砂漠地帯とされています。
この地域にはスイカの野生種があることから、スイカの原産地では、と言われます。
砂漠と言われると、水がなく、乾燥している環境を想像すると思います。
その地域でスイカは生まれ、育ってきました。
スイカを育てるためには、水を控えめにして乾燥気味に育てるのは、
スイカが育ってきた環境に合わせるためです。
アフリカの砂漠地帯で生まれたスイカはどのように日本に渡ってきたのでしょうか?
家庭菜園産スイカ♪
・日本にスイカが伝わるまで
当時のスイカの中は白くて苦かったそうですが、
現在の野生種のスイカの食味は様々です。
スイカはアフリカからギリシャへ、紀元前にはローマに伝わったとされています。
エジプトにも、紀元前6000年くらいには伝わっていて、栽培されていました。
その後、16世紀にはヨーロッパに伝わり、イギリスに、
17世紀にはアメリカに伝わったそうです。
アジア地域にはもう少し早い段階から伝わっていて、
11世紀に中国に伝わり、栽培されました。
夏に流通することから、水瓜、夏瓜と呼ばれていました。
日本に伝わったのは、17世紀くらいとされています。
それ以前の絵画に、スイカらしきものが描かれていたので、
伝わったのはもう少し古い時代だったのかもしれませんね。
こうして伝わったスイカは、
どのようにして日本で栽培されるようになったのでしょうか。
・日本でのスイカ
中国から伝わったスイカ、当時のスイカは表面が黒いのが一般的でした。
また、果肉が赤かったことから、気味が悪いとされ、
食べられることは少なかったようです。
現在のスイカのように栽培され、食べられるようになったのは明治末期です。
縞模様のスイカが一般的になったのは、昭和に入ってからとされ、
現在の日本のスイカの元祖、とも言われます。
そして近年、スイカの品種改良が進み、
様々なスイカが栽培されるようになりました。