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スイカ 黄帯果
スイカの黄帯果
スイカの実が大きくなってくると、いつ収穫できるのかとワクワクします。
収穫したスイカの実を切った時、キレイな色が出ているととても嬉しくなりますが、
中には黄色っぽい筋が入っていることがあります。
この黄色っぽい筋は黄帯と呼ばれるもので、
本来であれば完熟時にほとんど見えなくなります。
黄帯が残った状態の実を黄帯果と呼びますが、
黄帯果はなぜ発生するのでしょうか。
[スイカ 黄帯果]
■主な症状
・黄帯が残る
未熟なスイカを切ってみると、中が黄色っぽかったり、白っぽかったりします。
この黄色っぽいものは、熟すにつれて黄色が薄くなり、
周りの果肉の色に近くなります。
そのため、正常な実であれば、黄帯が気になることはありません。
ところが、黄帯果は、完熟状態になっても、
果実の中心近くに黄色い筋が残ります。
黄帯が残った場合、甘さがのらず、甘みの少ない食味となります。
■主な原因
・高温、乾燥、窒素過多
黄帯果になる原因は、栽培環境であることが多いです。
スイカは高温や乾燥に強い植物ですが、
あまりにも気温が高かったり、地温が高くなりすぎたり、
過乾燥状態が続くと、黄帯果をはじめとする生理障害が増えます。
また、スイカを栽培中に与えている肥料にも、注意が必要です。
元肥や追肥に使う肥料が、窒素の多いタイプのものだと、
黄帯果の発生が増えます。
・接ぎ木苗
黄帯果になる主な原因の2つ目は、接ぎ木苗であることです。
苗には、実生苗と接ぎ木苗がありますが、
実生苗では黄帯果の発生が少なく、
接ぎ木苗は高温・乾燥・窒素過多などの要素が加わると、黄帯果が増えます。
■対策
・高温乾燥の対策
実生苗を育てることで、黄帯果はある程度予防できます。
けれど、栽培エリアや品種の問題もあり、
接ぎ木苗を育てなければいけないこともよくあります。
その場合は、できるだけ栽培環境を整えると、黄帯果が起こりにくくなります。
特に高温や乾燥は、スイカが丈夫で高温乾燥に強いだけに、
黄帯果が起こりやすい状況です。
窒素過多とともに、高温や乾燥にも注意し、栽培します。
■判断基準
黄帯果になっても、食べられないわけではないので、
家庭菜園ではそれほどのダメージにはなりません。
出荷用となると、商品価値が下がるので注意しましょう。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培