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スイカ 植え替えてもよい?
スイカ、植え付けてみたものの、いろいろな理由で植え替えたいことがあります
スイカを育ててみたものの、植え付けた場所が適切でなかったり、
鉢やプランターが少し小さすぎた、ということがあります。
最初から適した場所に植え付けるのが一番ですが、
植えてしまったものは仕方ありません。
こんな時、スイカは植え替えても良いのでしょうか。
また、どのように植え替えると良いのでしょうか。
[スイカ 植え替えてもよい?]
■スイカ 植え替えてもよい?
スイカを含めたウリ科の植物は、あまり根が丈夫ではありません。
一度傷めると、回復するのに時間がかかるため、調子を戻すことが難しくなります。
地上部のつるを長く伸ばすということもあり、根は非常に重要な部分です。
傷つけば、養水分を吸い上げることができなくなり、地上部の生育も衰えます。
また、病害虫の被害が出る可能性も高くなるため、お勧めはできません。
特にスイカの場合は、根が広い範囲に伸び、しかも深くまで入りやすいので、
掘り上げる時に必ずと言って良いほど、根を傷つけます。
スイカを育てている途中で植え替えるのは、
できる限り避けた方が生育に影響が出ません。
ただ、どうしても植え替えを余儀なくされている状況なのであれば、
できるだけ根を傷めないように注意して、植え替えてください。
■こんな時は植え替えられるかも?
できるだけ植え替えを避けた方が良いスイカですが、
場合によっては栽培途中の植え替えも、比較的楽に行えることがあります。
また、工夫次第で植え替えしなくても済むこともあります。
ポット苗からは、どこにでも植え替えられます
10号鉢に植えた苗を地植えに、も根を気遣えば大丈夫です
・容器から地植えへ
地植えにしているスイカを、鉢やプランターに植え替える、
あるいは場所を変えて地植えにするという植え替えよりも、
鉢やプランターから地植えにする方が、比較的根を傷めずに済みます。
というのも、地植えのスイカを植え替える場合、
必ず掘り上げが必要になるからです。
土の上からでは、どこまでスイカの根が伸びているか分からないため、
どうしても多少は根を切る結果となります。
ところが、鉢やプランターで育てているスイカは、
容器以上に広がっていることはありません。
根鉢を崩さず、そのまま容器から抜いて、それをそのまま植え穴に植え付けます。
こうすることで、「根鉢を崩さない=根をほとんど傷めない」
という状態を作ることができるので、植え替えに成功する可能性も高くなります。
植え替えても、元気に結実しました
・容器の下から根が出ている
鉢やプランターで育てているスイカの場合、
栽培途中で植え替えが必要となるのは、根詰まりを起こしている時です。
最初から大きい容器に植え付ければ良いのですが、
慣れていないうちは小さな容器に植えてしまいがちです。
容器が小さく、すでに根詰まりを起こしている場合は、
容器の底を見てください。
スイカの根が容器の外側に出ているのであれば、
植え替えずに済む可能性があります。
というのも、容器の底から出ている根が、そのまま伸びるスペースを確保できれば、
植え替える必要がなくなるためです。
方法はとても簡単で、現状植わっている鉢やプランターよりも大型の容器を準備し、
土を入れて容器ごとスイカを重ねるだけです。
現状植えている容器の底から出たスイカの根が、
新しく用意した容器の土にも伸びるため、そのままの状態でも生育を続けることができます。
ただし、容器を2段にするため、通常よりも高さが出ます。
地這いで育てている場合、這わせている場所までの距離が長くなる分、
つるが傷む可能性が出てきます。
容器の縁などにつるや葉がすれて傷まないよう、
ワラやネットを敷いて保護しておきましょう。
■スイカ 植え替える時の注意点
スイカの植え替えをどうしてもする場合、乱暴に扱えば失敗のリスク高まります。
最低限守るべき注意点をまとめたので、覚えておきましょう。
・根を傷めない
植え替える時の最も重要な注意点は、やはり根を極力傷めないことです。
スイカは原産が砂漠地帯といわれているため、元来はとても丈夫な植物です。
けれど、物理的に根を傷つければ、やはり生長は悪くなります。
根を傷めると、株全体の調子が崩れ、着果しなかったり、
着果した実が大きくなれないこともあります。
せっかく育てるのですから、スイカの実を収穫したいですよね。
スイカの根はとても大切で繊細なので、丁寧に扱いましょう。
植え替えるときは、つるを外して植え替えます
・つるを傷めない
根と同じくらい大切なのが、地上部のつるや葉です。
つるを乱暴に扱うと、それだけで調子を崩し、生育不良になることがあります。
また、葉に傷がつくと、病気感染のリスクが高くなるうえ、
光合成がうまくできなくなり、草勢が弱まります。
植え替える時期が、まだ苗も小さく、
それほどつるが伸びていない時期であれば、扱いも楽です。
けれど、すでにつるが長く伸び、立派な葉がたくさん展開している状態であれば、
それだけ植え替えの難易度が高くなります。
地這い栽培の場合は、植え替え時につるを引きずって傷つけないように注意します。
また、支柱やネットを使って立体的に仕立てている場合、
そのままの状態で植え替えが可能であれば、
誘引したつるをはずさなくても構いません。
支柱やネットの都合上、どうしてもつるを動かす必要がある場合は、
つるや葉を傷めないように注意し、誘引をはずして植え替えを行い、また丁寧に誘引します。
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 吊り栽培