味きらら

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味きらら

 

 

味きららは、異なる品種を交雑して作られた優良品種=F1の大玉スイカです。
大和農園が交配した品種で育てやすさと高い品質を実現した品種です。

 

F1種とは、その実から種をとって育てても、
親とは同じ性質を持ったものに育たない品種群のことを指します。

 

味きららもF1種のため、できた実から種をとって育てても、
親と同じようなおいしい優良スイカはほぼとれません。

 

そのため、毎年育てるためには種か苗を購入する必要があります。

 

自家採種できないと、栽培する時にお金がかかるということになりますが、
種を購入してでも育てたくなるのが味きららです。

 

見た目は緑と黒の縞模様をした、一般的なスイカです。

 

腰高の形で縞模様もはっきりとして、見栄えがします。
1玉が6~8kgほどと、栽培管理により少し小さめに育つことがあります。

 

小ぶりでも実の中には、たっぷりと果汁を含んだ甘い果肉が詰まっています。
味きららは糖度が12度~13度と、スイカの中ではかなり高いです。

 

濃厚なスイカの甘みの中には、しっかりとしたコクがあります。
また、食感もスイカ特有のシャリシャリとした歯触りが良く、
爽やかな甘さの後にはもう一口食べたくなり、どんどん食べてしまいます。

 

この強い甘いと深いコクが、味きららの最大の特徴でもあります。
一度食べると忘れられなくなり、また食べたくなること間違いなしです。

 

果肉は真っ赤というよりは、少し大人しい赤色をしていますが、
日が経っても色の劣化が少ないので、長く楽しめます。

 

◎育てやすいのが魅力

味が魅力的すぎると、育てるのが非常に難しいことがありますが、
育てやすさも考慮されて交配されているため、育てやすいのも魅力です。

 

草勢は、栽培初期はやや大人しく、生長にしたがい強くなっていくため、
実を収穫する頃が一番草勢が強くなります。

 

低温期であっても着果性が良く、高温期でも十分な生長が期待できます。
ハウスなどを設置した本格的な栽培法から、
家庭菜園でも手軽にチャレンジできるトンネル栽培まで、
幅広い作型で育てることができます。

 

味きららを交配した大和農園では、プロ向けの品種として紹介されていますが、
一般の方でも種を購入することができます。

 

大和農園から直接買う方法もありますし、
ネット通販であれば別の種苗会社から購入することも可能です。

 

果皮が硬めなので、収穫適期が長く完熟収穫をしても輸送に耐えます。
味きららの特徴である強い甘さと濃いコクを実現できるので、
完熟収穫できるのはとても大切なことです。

 

果肉の色はやや薄めで発色も良く、日持ちもするのでカット販売にも向いています。
日持ちが長いということは、色や味の劣化が少なく、
果肉のシャリ感も長持ちするということです。

 

これは出荷する側の農家としても、商品を売る小売業者としても、
スイカを購入する消費者にとっても嬉しいことではないでしょうか。

 

大玉スイカは、近年ではなかなか1玉購入して一気に食べきることができません。
そのため、スーパーではカットしたものを売ることが多くなりました。

 

それでも一人暮らしや夫婦二人の家族であれば、
一度に食べきることができないことが多いです。

 

そんな時でも、数日であっても味の劣化が少ないのはとてもありがたいです。
買ったスイカが最後の最後までおいしいと、とても嬉しいものです。

 

 

■大玉スイカ 味きらら

 

◎特徴
・1玉6kg~8kgほどの大玉種
・実の形は腰高で少し縦長
・濃い目の緑に黒っぽいラインが入り、美しい縞模様
・糖度は12度~13度と高糖度
・強い甘さの中にコクもあり、食べ応え十分
・柔らかめの赤色の果肉がぎゅっと詰まっている
・果肉はシャリ感が強く果汁がたっぷり
・果皮は硬く裂果が少ない
・収穫後の日持ちが良い
・収穫適期の期間が比較的長く、かつ完熟収穫後に出荷が可能

 

◎栽培のコツ
・ハウス栽培~トンネル栽培まで可能
・草勢は、初期はやや弱めだが収穫期に向かって徐々に強くなる
・熟期までの積算温度は1100度と他の品種より100度ほど多い

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方


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スイカの品種

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