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Citron スイカ
Citron スイカ C)natural-harvest
Citronは、Seed Savers Exchange社から出ている、スイカの品種です。
日本のスイカとはまったく違う食べ方をするCitronには、
どのような特徴があるのでしょうか。
[Citron スイカ]
◎甘くない！ 長期保存できる
日本でスイカといえば、特有の爽やかな香りと甘さがあり、
ジューシーで、暑い日に涼を運んできてくれます。
ところがCitronは、まったく甘くないスイカなのです。
見た目は緑と黒の縞模様で、球形～やや腰高の形をしている、
普通のスイカのように見えます。
切ってみると、中の果肉は真っ白な色で、とても硬いのが特徴です。
日本のウリに近い果肉で、甘さやスイカの風味はほとんどありません。
しかも種も変わっていて、ゴーヤが熟した時の種のように、
赤い色をしているのが特徴です。
果肉が硬いためか、はたまた糖度が低いためか、
Citronは通常のスイカに比べ、保存性が高いのも特徴的です。
上手に保存すれば、1年近くも保存できるため、
たくさん作って保存しておけば、好きな時に使うことができます。
◎加工調理に向く品種
Citronは、普通のスイカのように、切って食べても、おいしくはありません。
スイカの風味もなければ、甘みもない品種なので、
そのまま食べてもウリ科特有の青臭い風味しかしないのです。
ただ、生食が絶対にできないというわけではありません。
ピクルスなどの漬物、砂糖菓子にすれば、おいしいです。
また、冬瓜のように、煮物や炒めもの、スープにして食べると、
とてもおいしい品種です。
スイカなのに、ピクルスや炒めものなどのおかずにできるのは驚きますが、
ウリや冬瓜だと思えば、特におかしななことではありません。
保存性も高いので、少しずつ料理に使えるのは、嬉しいところです。
ただし、冬瓜と同じで、一度カットしたものは日持ちが落ちるので、
早めに使い切った方が良いでしょう。
◎丈夫で多収穫
Citronは、日本人がイメージする一般的なスイカとは、
色々な点で違っていますが、育てるのは難しくなさそうです。
とても丈夫で、病害虫に強く、生育も旺盛なので、
実もたくさん収穫することができます。
乾燥にも強いので、真夏の暑い時期に砂地でそだてても、
水切れで枯れる心配が少ない品種です。
もしかすると、スイカの原種ともいわれる、
カラハリスイカと近いかもしれないようです。
■Citron
◎特徴
・緑と黒の縞模様を持っているスイカ
・中の果肉は真っ白で、非常に硬い
・種はゴーヤが熟した時の種のように、真っ赤な色をしている
・切ったものをそのまま食べても、甘みも風味もなくおいしくはない
・ピクルスなどの漬物や、砂糖漬け、炒め物、煮物、スープなどにするとおいしく食べられる
・日本のウリや冬瓜と似ている
・保存性が非常に高く、収穫後は通気性の良い冷暗所で1年近く保存できる
・とても強健で乾燥に強く、育てやすい品種
◎栽培のコツ
・一般的なスイカの育て方と同じで良い
■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方
・スイカ 収穫時期の見分け方
